7月1日は井村屋の『あずきバー』の日。1972年に誕生し今年で50年を迎える。「あずきバー=固い」というイメージはすっかり定着。どうしてそんなに固いの?を何度も質問されているであろう、井村屋さんに聞いた!
Q. 『あずきバー』ってどうしてあんなにかたいの?
A. 乳製品や添加物を使わずに作っていてさらに空気の含有量も少ないためです。(井村屋株式会社 開発部冷菓チーム長 嶋田孝弘さん)
7月1日は「井村屋あずきバーの日」なんだとか。井村屋の『あずきバー』は数あるアイスの中でも抜きんでてかたいことで有名だ。井村屋株式会社の開発担当者である嶋田孝弘さんにその理由を聞いてみた。
「あずきバーはぜんざいをそのまま固めたような商品を目指しているため、安定剤や乳化剤といった、食感をなめらかにする添加物を入れていません。また、素材をぎゅっと詰め込んでいるため、含まれている空気も少なく、密度が高いこともあり、あのようなかたさになっています」とのこと。
しかも、発売当初よりも今はさらにかたいのだとか。
「現在は昔のような甘さが求められなくなり、砂糖を減らしました。すると、水分率が増えるのと同時に氷になる割合も増えるため、以前よりもかたくなったんです」(嶋田さん、以下同)
いいものを届けたいというこだわりが硬度につながっている。さらに、かたくて食べづらいときの対処法も尋ねた。
「ホットミルクやホットコーヒーに10秒ほど浸すのがおすすめです。さらにおいしくなりますよ」
『あずきバー』を使ったアレンジレシピもあるという。
「4人分のカレーに対して、ファミリーパックの『あずきバー』2本を隠し味に入れるとおいしくなります。そのほか、あずきバーを使ったお赤飯も好評です」
使っている原材料の種類が少ないから、嫌な甘さがなくいろいろな料理に応用できるのだ。せっかくの「あずきバーの日」。いろいろな食べ方を試してみては。
あずきバーを使ったお赤飯……赤飯の作り方は白米3合に対しファミリーパックのあずきバー4本を入れて、いつものようにご飯を炊くだけ。小豆を水で戻す必要もなくてお手軽!
今回の雑学2本目は、気になる身近なギモン。普段何気なく使っているシャンプー後のもう1本。確かに言い方は3つあるけど、いったいどういう違いがあるのだろうか…
Q. リンス、コンディショナー、トリートメントってなにが違うの?
A. リンスとコンディショナーは髪の表面を、トリートメントは内部の状態を整えます。(花王ヘアケア研究所研究員 杉野久実さん)
シャンプーのあと髪の毛につけるものといえば?おそらく、リンス、コンディショナー、トリートメントのどれかのはず。この3つ、実は違いがある。
花王ヘアケア研究所研究員の杉野久実さんに伺った。
「現在のリンスとコンディショナーは同じものを指していて、髪の表面をなめらかにして表面の傷みを防ぎます。トリートメントはそれに加えて、髪の内部に成分を浸透させて傷みを補修するなどします」(杉野さん、以下同)
リンスやコンディショナーは髪の表面に、トリートメントは内部にも働きかけるという違いがある。
また、リンスという製品は少なくなってきている。
「昔、髪を洗ったあとに『すすぎ液』というものを使っていた名残で、英語で『すすぐ』という意味の『リンス』が製品名として使われてきましたが、現在のリンスは整えるためのものなので、名前としてわかりやすい『コンディショナー』という名前に変わってきています」
ところで、コンディショナーやトリートメントを選ぶとき、チェックするべき成分などはあるのだろうか。
「成分名から性能を予想するのは難しいです。その成分が入っているだけでなく、成分をしっかり働かせる技術も大事だからです。
濡れているときから乾いたあとまで、ずっと指通りのいいものがそのときの髪に合っています。髪質や傷みの状態は人それぞれ異なるので、成分や値段などでは判断できないと思います。実際に試してみて、ベストなものを見つけてください」