今年の夏は数年ぶりにレジャーを満喫できそう☆ ということで!より安く、よりお得に楽しむための裏ワザを徹底リサーチ。レジャー施設や交通、宿泊施設などで使えるクーポンの入手法や県民割を最大限に生かすスゴテクなど、12個のワザをご紹介。
待望の都民割がついに復活!
今月1日から大阪の府民割「大阪いらっしゃいキャンペーン」が再開。東京でも、待望の都民割「もっとTokyo」が今月10日に再開された。こういった都道府県民割は現在停止中の「Go Toトラベル」の代替措置として実施しているお得な観光支援事業で、政府は現在、エリアを全国に拡大する調整に入っている。上手に使えば相当お得になるキャンペーンだ。
また、このほかにもレジャーを少しでも安く楽しむためのワザはたくさんある。
「夏は、夏休みやお盆休みといった長期休暇があり、まさにレジャーのハイシーズン。宿泊施設や交通機関なども高値になりがちですが、工夫をすればお得にレジャーを楽しむことができます」と節約アドバイザーの丸山晴美さんは言う。
例えば、前述の都道府県民割だけでなく、自治体独自のキャンペーンも一緒に利用してもっと安くしたり、うれしい割引サービスが多いシニア割を上手に利用したり。
「久しぶりに夏を満喫できるので、思いっきり羽を伸ばしたいですよね。秋も冬もエンジョイできるよう、割引サービスを最大限に使って節約しつつ、夏レジャーを楽しみましょう!」(丸山さん、以下同)
得ワザ1. 夫婦で2万円超お得
県民割&自治体キャンペーンのダブル使いで超お得に遊ぶ!
Go Toトラベルの代わりに始まった都道府県民割。現在は同じ県だけでなく、近隣の県にまたがった地域ブロックも対象になっていて、都道府県によって違いはあるが、1人1泊あたり最大5000円割引に、レジャー施設やお土産店で使えるクーポン券が最大2000円分もらえる。
「これだけでも十分お得ですが、裏ワザとして紹介したいのが、県民割と自治体独自キャンペーンの併用です」
例えば、札幌市は独自に「サッポロ割」というキャンペーンを行っていて、1泊最大3000円割引&地域クーポン2000円分がもらえる。
このサッポロ割は施設や居住地の条件によっては県民割と一緒に使うことが可能なので、例えば1泊1万3000円のホテルなら、宿泊代が5000円+3000円で8000円も割引になるうえにレジャー施設などで使える4000円分のクーポンまでもらえるのだ。実質1万2000円引きなので夫婦で2万円以上お得に。札幌以外には、長野県諏訪市や新潟県上越市、石川県金沢市などもキャンペーン中だ。
「レジャー旅の行き先が決まったら独自のキャンペーンがないか、自治体のHPを確認したり観光協会に問い合わせするのがおすすめです」
県民割+自治体キャンペーン→お得2重ドリ!
レジャー編
たっぷり遊びたいけれど、レジャー費は高額になりがち。少しでも抑えるための割引テクやクーポンゲット法などを伝授!
得ワザ2. 最大8000円以上お得
USJは小さな孫と一緒だと超絶安くなる!
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに遊びに行くなら、公式ファンクラブで買える割引チケットの購入条件に該当しないか、ぜひ確認してください」
事前に無料登録するだけで買える割引チケットのひとつはバースデー・パスで、誕生月とその翌月からの3か月間(合計4か月間)は通常料金より500円引きになる。同伴者も5人まで割引価格になるので最大500円×6人=3000円もお得に。
もうひとつは4歳バースデー・インビテーション・パスというチケットで、もし小さい孫がいるならぜひ利用したい割引サービス。4歳(今年は5歳も)の子どもの誕生月とその翌月から3か月の間にUSJに行くと、その子はタダになり、大人の同伴者も6人までは全員が500円引きに。合計8400円も安くなるのだから見逃せない!
大人6人……500円×6人=3000円オフ
子ども1人…5400円がまるまるオフ
→合計8400円お得になる!
得ワザ3. タダ券が意外と多い
超お得クーポンはアナログな方法で入手すべし!
旅先に着いたら、まず、観光協会や観光案内所でパンフレットをチェック。
「そういったところのパンフレットには、地域おすすめのレジャー施設や観光スポットの割引クーポンや無料券が付いていることが結構あるんです」
同様に、駅や空港、ホテルや旅館のロビーやフロントに置いてあるタウン誌もゲット。こちらにもクーポン券が付いていることが多い。また、レジャー施設をお得に楽しむなら、古典的な方法だが金券ショップなどで株主優待のチケットを入手するのもおすすめ。意外とアナログな方法で入手できるお得クーポンも多いのだ。デジタルが苦手な人はぜひ試してみて。
要チェック
・観光協会のパンフレット
・駅などにあるタウン誌
得ワザ4. 入場無料がわんさか
都道府県民の日はレジャー施設に行こう!
一部の都道府県で制定されている「都道府県民の日」。
「県民の日前後には観光施設やレジャー施設が入場無料や割引になることがあるので要チェックです」
例えば、10月1日の東京都民の日には上野動物園や葛西臨海水族館などが入場無料に、サンシャイン水族館、鴨川シーワールドなどは割引になる。来月7月の鹿児島県民の日はプラネタリウムなどが、北海道民の日には公園のパークゴルフなどが無料に。自分の住んでいる都道府県の日に何が無料になるか、調べてみては。
主な都道府県民の日
7月14日 鹿児島県民の日
7月17日 北海道みんなの日
8月21日 静岡県民の日
8月21日 福島県民の日
8月29日 秋田県民の日
得ワザ5. 映画も飛行機もお得に
レジャーでも使えるシニア割を見逃すな!
映画館や遊園地、温泉施設などでもシニア割を適用しているところが多くある。例えば、TOHOシネマズでは60歳以上ならいつでも「シニア割引」金額の1200円で映画鑑賞できる。横浜・八景島シーパラダイスなら、一日楽しめるワンデーパスの大人料金5500円が3900円で購入可能(65歳以上)。そのほか、JALやANAで当日に空席があれば正規料金よりも安くなるシニア向けのプランも。
「どの施設でも購入時に年齢確認が必要になることがあるので、本人確認ができる証明書を用意して出かけるといいでしょう」
交通編
レジャーを楽しむときに、ついかさむ交通費。新幹線や飛行機などのお金を少しでも安くするための裏技を徹底リサーチ!
得ワザ6. 最大50%オフ
新幹線に安く乗る裏ワザがある!
JR東日本などが運営している旅行サービス「えきねっと」に無料登録して会員になると、おトクな金額で新幹線のチケットが購入可能になる。例えば、乗車券+特急券を乗車13日前までに申し込む「お先にトクだ値」なら正規料金の25~40%オフに。乗車の20日前までに申し込む「お先にトクだ値スペシャル」なら半額になる。
また、JR九州には7日前までに予約で博多~長崎間の特急料金が50%以上も安くなる「九州ネット早得7」がある。
「電車代は定価で買うのが当たり前で、安くならないと思い込んでいる人もいますが、そんなことありません。ぜひ確認を」
乗車20日前までに申し込むと…※
・東京→新函館北斗 通常価格 23230円 → 11610円
・東京→仙台 通常価格 10890円 → 5440円
・東京→金沢 通常価格 14180円 → 7090円
50%オフ
※「お先にトクだ値スペシャル」は通年ではなく期間限定で、対象路線と区間も変更になるので、上記区間が常にあるわけではありません。
得ワザ7. タダで乗り放題
東京観光なら無料シャトルバスを使い倒せ!
1円でも安く東京観光をするなら、都内で3つのエリアを運行している無料のシャトルバスを使うのがおすすめ。例えば、東京駅から出ている「メトロリンク日本橋Eライン」なら日本橋の三越本店やCOREDO室町まですぐだし、芝居小屋の明治座や買い食いが楽しい甘酒横丁まで行くので、買い物や観光に便利だ。そのほか、丸の内にもバスは走っているので要チェック。
「東京をいろいろと観光するなら、都営地下鉄と都営バスが700円で一日乗り放題になる『都営まるごときっぷ』もおすすめです」
東京で走っている無料シャトルバス
・丸の内シャトル 大手町・丸の内・有楽町エリア
・メトロリンク日本橋 八重洲・京橋・日本橋エリア
・メトロリンク日本橋Eライン 東京駅―浜町・人形町・兜町エリア
得ワザ8. 飛行機にもセールがある
飛行機でレジャーに行くなら激安チケット情報をチェック!
格安航空会社(LCC)が登場してから、より競争が激しくなった航空業界。実は、各社頻繁にセールを行っている。ピーチやジェットスター・ジャパンのようなLCCだけでなく、JALやANAなどのSNSやメルマガをこまめにチェックしておくとセール情報をゲットしやすい。そのほか、飛行機のセール情報を比較しているサイトもあるので見てみよう。
「旅行メディアTRAICYの『セール・得別運行』には、航空券比較サイトにも掲載されていないような激安チケット情報が載っていることもありますよ」
得ワザ9. 1L5~10円も…
ガソリンも実はコストコが安い!
会員制の倉庫型スーパー「コストコ」は店舗によってはガスステーションが併設されている。自分でガソリンを入れるセルフ式スタンドと同じタイプだが、給油機のホースが長いため給油口が左右のどちらにあるかを気にせずに空いているレーンに進み、車を止めて給油できる。注目すべきはガソリンの価格。近隣の相場と比べ、レギュラー・ハイオクともにリッターあたり5~10円安い。
「ガソリン価格高騰のいま救世主的な存在だと思います」
なお、コストコの会員かつコストコ指定のクレジットカードまたはコストコプリペイドカードが必要なので要注意。
ホテル編
レジャー旅の楽しみのひとつ、ホテル。安くおトクに泊まるためのワザや意外な優秀ホテルチェーンをご紹介。
得ワザ10. 実質1泊無料も
実は、ホテル予約は公式HPがおすすめ!
「宿泊予約は『じゃらん』や『一休.com』といった予約サイトを使うのがお得だと思いがちですが、泊まるホテルの公式サイトも要チェックなんです」
HPを見て、最低価格保証とあればそれをポチリだ。中には格安プランが公式サイトで販売されることも。ホテル側が予約サイトに支払う手数料分を引いた金額で利用者に提供できるからだ。例えば、ヒルトン東京お台場では、平日の2連泊に限り、1泊分の料金で2連泊できるお得なプランを実施している。
得ワザ11. 公式HPで400円割引
人気観光地近くのホテルは東横インがねらい目!
夏休みや大型連休といった繁忙期、人気の観光地近くのホテルは料金が高くなりがち。けれども、多くの観光地の近くにある東横インなどの大手ビジネスホテルチェーンなら、年間を通して宿泊料金が変動しにくいので実はおすすめ。
「どこも駅近だから観光を楽しむのにばっちりのロケーションなのもうれしいですね」
東横インなら会員になると会員料金での宿泊予約ができ、公式サイトから予約をすると200円オフ、事前のカード決済でさらに200円オフに!
得ワザ12. 10000円で4000円分戻ってくる
楽天会員なら、最大40%還元の楽天トラベルが正解
国内宿泊かつ楽天会員ならば、楽天トラベルで予約しよう。高還元率のポイントが受けられる楽天の「スーパーDEAL」がお得なのだ。毎日開催していて、事前のエントリーも不要。宿泊予約をして、もらえるポイントは、30~40%と高還元率。40%なら税抜き10000円のホテルなら4000ポイントが返ってくる。
「このポイントは期間限定のポイントではなく、通常ポイントとして付与されるので、次の旅行予約にも使えるのがいいですね」
そのほか、温泉宿や高級ホテルなどの宿泊施設がスーパーDEAL限定のお得プランを出しているときもあるので見逃さないで。
教えてくれたのは…丸山晴美さん ●節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。22歳のときに1人暮らしで節約に目覚め、1年で200万円を貯めたことから節約アドバイザーの道へ。わかりやすく、楽しく、賢い節約をモットーにテレビや雑誌などで活躍中。
〈取材・文/鈴木晶子〉