坂口杏里(31)が結婚した。
6月8日に自身のインスタグラムで《先程入籍しました》と発表。《お互い31歳》だとして《幸せな結婚生活を、お送りしていきたい毎日です!》と語った。
坂口杏里が一般人と結婚
相手は元女性の格闘家で、彼女は《一般人の、おなべです!》《私は偏見もなくとにかく愛してくれる大切な方です!》とも付け加えている。
杏里といえば、2013年に57歳で亡くなった女優・坂口良子の娘。デビュー当初は2世タレントとして注目されたが、母の死の翌年には、バイきんぐ・小峠英二(46)との交際で話題になった
「“コトゥーゲ”とか、あと坊主頭なので“ハゲちゃびん”とか呼んでいます(笑)」
などとノロケていたものだ。
ただ、小峠と別れたあたりから、その人生に暗雲が。ホスト通いにハマり「絶対に手をつけない」と言っていた母の数千万円もの遺産も使い尽くしてしまった。
さらに借金まで背負い込み、その返済のため、セクシービデオに出演することに。デビュー作のタイトルは『What a day!!』だ。元カレ・小峠の持ちギャグ「なんて日だ!」の英訳である。
と、このあたりまではまだ洒落っ気も感じさせたが、'17年に交際していたホスト男性への恐喝未遂で逮捕されてしまう。3万円の借金を断られ、ホテルでの写真をバラまくとして脅し取ろうとしたのだ。
その後、キャバクラ嬢として高級店のナンバーワンになったこともあるが、'19年には、前出・男性の自宅マンションへの住居侵入でまた逮捕されてしまった。
こうした彼女の生き方は、苦労知らずのお嬢さんが迷走してるみたいに語られがちだ。が、実情はちょっと違う。特に幼少期の彼女には、同情したくなるようなつらさも見受けられるからだ。
彼女が3歳だった1994年、母は離婚。8年連れ添った相手は「地上げの神様」と呼ばれた不動産業者だったが、バブル崩壊によって転落した。母は知らぬ間に連帯保証人にされていたばかりか、家の登記簿や銀行預金の全額まで持ち出され、40億円以上の借金を抱えるハメに。返済のため、仕事漬けになるほかなかった。
我慢して過ごした幼少期
そのかわり、母の母、杏里にとっては祖母にあたる人が面倒を見てくれたものの「絶対ママに甘えちゃダメよ。疲れて帰ってくるんだからね」と厳しくしつけられたという。
そして、杏里が10歳ころから、母はプロゴルファーの尾崎健夫と付き合うようになり、やがて事実婚状態に。ただ、死の数か月前まで入籍しなかったのは「ママをとられちゃう」という娘の気持ちに配慮したからでもあった。
さらにもうひとつ、芸能界入りした杏里は「美人のお母さんに似てない」「本当に娘かよ」などといった中傷によるコンプレックスにもさいなまれた。
こうした孤独感や不全感を埋めようとして、ホスト通いにハマり、承認欲求を満たそうとしていたとも考えられるわけだ。
ただ、'19年の年末には「夜の世界」で「自分の居場所」を得ることができたとして、
「180度……いや2周……720度くらい変わりました。(略)ちゃんと人間関係を結べている気がします」
と、告白。たしかに、2度目の逮捕以降、お騒がせはしていない。
母は生前、娘の「学のなさ」を案じていたが、人生経験から学べるものもあるのだろう。この結婚も、そんな学びの結果なのだ。授業料は高くついたかもしれないが――。