「澤田先生はあんなことをするような先生ではないと思っていました。だから、信じられない……」
そう話すのは、千葉県松戸市の高校3年の男子生徒。容疑者のかつての教え子は目を丸くしていた。
16日、神奈川県警は、女子高生を乱交パーティーに参加させたとして住所不定、自営業の高橋亮太容疑者(31)、パーティーに参加したとして千葉県の澤田尚規容疑者(29)ら計9人を児童福祉法違反(有害支配)、児童買春、公然陳列など多数の容疑で逮捕した。
女子高生を利用して乱交パーティー開催を計画
2020年5月、高橋容疑者は高校3年の女子生徒(当時17、現在は19で大学2年生)を利用して乱交パーティーの開催を計画。参加者を募るために、高橋容疑者がSNSで“ある動画”をアップした。
「それは高橋容疑者と女子生徒の性交動画でした。SNS上で拡散されると、多くの応募があったそうです」(全国紙社会部記者)
その後、東京都港区にあるホテルで女子生徒と高橋容疑者に選ばれた参加者たちはみだらな行為をした。
「澤田容疑者が最年少で、最高齢は66歳。その中には会社役員も2人いたようです」(同・社会部記者)
参加費用は2万5000円だったが、
「女子高生には報酬が支払われなかったといいます。高橋容疑者はおよそ3年前からこうしたパーティーを50~60回も開いていたようです」(同・社会部記者)
事件発覚のきっかけは、神奈川県警に寄せられた「女子高生が乱交している」というタレコミ電話だった。高橋容疑者は、おおむね容疑を認めているという。
そんな中、『週刊女性』は乱交パーティーの参加者のひとり、澤田容疑者に目を向けた。彼はなんと現役の中学校教諭だったのだ−−。
“聖職者”としてあるまじき行為をしたこの男は、青森県出身。地元大学の教育学部を卒業後、教職に就いた。現在は千葉県柏市の1K家賃5万円前後のアパートで独り暮らし。自宅アパートから8・5キロメートルほど離れた松戸市の公立中学校で数学科の教鞭をとっていた。プライベートでは、『横浜DeNAベイスターズ』ファンで、野球観戦が趣味のようだ。
どのような教師だったのか、同中学校に問い合わせるも、
「個人のことにはお応えできません」
と取材拒否。松戸市教育委員会も、
「逮捕は確認しましたが、それ以上のことは現在、情報を確認しているところなので、お伝えできません」
とのことだった。だが、冒頭の澤田容疑者の元教え子が彼の印象について教えてくれた。
水泳部と環境委員会の顧問
「とくに面白いということもなく、教え方が巧いということもない、ごくごく普通の目立たない先生でした。特徴といえば、字が汚かったぐらい(笑)。水泳部と環境委員会の顧問をやっていましたね」
別の元教え子らに話を聞いても、
「ホントに普通の先生ですよ。優しくて、普通に生徒に寄り添ってくれる先生だけど、とくにこれといったエピソードはなかったですね」
と、容疑者の印象の薄さが目立った。今後、元教え子たちが容疑者について思い返すことがあったら、この下劣な事件のことしか頭に残っていないことだろう。
澤田容疑者は今年、同中学校3年生のクラスの副担任をしていて、次のように生徒に語りかけていた。
《進級おめでとうございます。この学年に残って君たちの3年生としての姿が見ることができるのが、とてもうれしくて、とても楽しみです。最高の笑顔で最高の卒業式を迎えられるように、これまで挑戦してきた経験を存分に行かして●●中の最後の1年を全力で走り抜けましょう!! 1年間よろしくお願いします》
だが、みずからの不祥事のため、生徒たちと一緒に走り抜ける願いは反故にしてしまった。今回の被害者はもちろんのこと、生徒たちにも心から謝るべきである。