純烈の新メンバー構想に、野々村真(58)が飛びついた。
野々村真が純烈の新メンバーに名乗りを上げる
現在は4人で活動中の純烈だが、小田井涼平(51)が年内で卒業するため、リーダーの酒井一圭(47)が「何人か入れる」と表明。そこに楽しんごやJOY、そして野々村といった有名人も名乗りを上げたのだ。
「昔はお昼の生放送でお茶の間のアイドルとして全国津々浦々飛び回り、歌って踊ってウキウキウォッチングしていました! まだまだ輝き続けるため、チャンスをください(略)もう一度、新人の気持ちで頑張ります!」
と、アピールした野々村。ちなみに、彼が初代いいとも青年隊のひとりとして『笑っていいとも!』(フジテレビ系)を盛り上げたのは、1982年から'85年にかけてだ。
以来、40年にわたって「おバカ&いじられキャラ」で生きてきた。なかでも代表作は『日立 世界・ふしぎ発見!』(TBS系)だろう。
レギュラーに昇格してから、すでに31年。ジャンルは違うが『水戸黄門』(TBS系)で高橋元太郎がうっかり八兵衛を演じた期間が30年だ。野々村は「おバカ&いじられキャラ」を継続する世界記録の持ち主かもしれない。
ただし、そのうっかりぶりが裏目に出ることも。昨夏、新型コロナウイルスに感染したあと『バイキングMORE』(フジテレビ系)にリモート出演した際、
「申し訳ないですけど、もっと早く菅首相には辞めていただきたかったな、くらいの思いです」
などと語り、プチ炎上した。さらに、この発言が「台本」だったのでは、という声も。世間をたきつけるのが得意な(?)MCの坂上忍のために、野々村も一役買ったのでは、というわけだ。
実は長年の友人でもあるこのふたり、最近もそのやりとりが話題になった。坂上が自身の動画のなかで、野々村を叱ったのだ。動物保護ハウス「さかがみ家」を手伝っていることに対し「向いていないと思うんだったらやらないほうがいい」とピシャリ。ただ、これは坂上が動物保護の大変さを世間に訴えるために、野々村を利用している構図にも見えた。
娘がバラした恐妻家じゃない一面
一方、野々村にもメリットはある。坂上のような人のおかげで「おバカ&いじられキャラ」を維持できるからだ。
しかも、そのキャラを演じているように見せないのがうまい。昨年のインタビューでも、自らを「芸がない『芸NO人』」だとして、
「僕は今もって演じるということをしてなくて素のままテレビに出させていただいています」
と、語っていた。が、素のままでやっている芸能人などいるだろうか。例えば、恐妻家というのも彼のキャラだが、娘の香音には「家では怖い」とバラされている。
そういえば、筆者はかつて『月曜ドラマランド』(フジテレビ系)の現場で、ヒロインの相手役を務める野々村を見た。撮影の合間、劇中の制服姿のままでタバコを吸っていたが、当時、彼は22歳。少々トウが立っていても、イケメン高校生を演じたりするのが「芸能」なのだ。
ところで、純烈の酒井は野々村の自薦に対し「有名になったことがない人が頑張る場が純烈なんです」とコメント。早速、新メンバー構想からは外されてしまった。が、そんなことはハナから織り込み済みだろう。
なにせ、彼はアイドル時代、
「はっきり言って、歌、得意じゃありませんっ!!」
と断言していた。音痴だけは「キャラ」ではなく「素」の話なのだ。話題になっただけで、十分おいしいはずである。