おいしいそうめんを作るためにはたっぷりのお湯でゆでることも大事。面倒でも、大きな鍋で作りたい

 夏の暑い日に欠かせないそうめん。時間がたつと固まってしまう、そうめんの対処法をご紹介。また必需品、エアコンの節電裏ワザも必見! 知って楽しい、おもしろ雑学をお届け!

Q. そうめんは時間がたつとくっつきがち。どうすればいいの?

A. ゆでるときに梅干しやお酢を入れるとくっつきにくくなります。(小豆島手延素麺協同組合 理事長 伊藤雄二さん)

 夏にピッタリなそうめん。簡単でおいしいから、ついつい一度にゆですぎてしまうことも。ただ、冷蔵庫に入れておくと、くっついてひとつに固まってしまう。これはどうしてなのだろう。

 小豆島手延素麺協同組合の伊藤雄二さんによると、「そうめんをお湯で熱すると、そうめんに含まれているデンプンが溶け出し、ぬめりが出ます。このぬめりによって麺どうしがくっつきやすくなり、その状態で時間がたつと、ひとかたまりに固まってしまうのです」とのこと。

 では、時間がたってそうめんがくっつくのは避けられないのか。

「いいえ、そうめんをゆでるときに梅干しや、水1Lに対して小さじ2杯のお酢を入れるとくっつきは解消できます」(伊藤さん、以下同)

 梅干しや酢に含まれる酸が、デンプンを分解するのだそう。ちなみにゆでた梅干しはめんつゆに入れて食べてもOKだ。このほかに、ぐらぐらとゆでないという方法(※)もある。

「お湯を沸かしてそうめんを入れたら、すぐに火を止めます。その状態で5分放置したあとに普段と同じように水でよく洗うと、時間がたってもサラサラしたままのそうめんになります」

 高温を与えるとデンプンが溶け出すので、熱を必要最低限にすれば溶け出すデンプンも少なくなり、くっつきにくくなるということ。

 まだまだ暑くなりそうなこの夏。そうめんを作るときはぜひ試してみてほしい。

※なお、この作り方は「田舎そば川原」の川原恵美子さんが考案したもの。

Q. エアコンを28度の設定に。冷房ではなく、暖房でも同じこと?

A. いいえ、暖房は暖かい空気を入れて28度にするので、室温が28度以上だと働きません。(ダイキン工業株式会社 広報グループ 由井明日香さん)

 日本はいま、電力が大ピンチ。そこで気になるのが冷房の設定温度。政府が7年ぶりに行った節電要請で推奨した温度は冷房28度だ。

「冷房28度」。ふと気になった。設定温度が同じなら冷房でなく、暖房でもいいのでは?夏にエアコンを「暖房28度」に設定したらどうなるのだろう。ダイキン工業株式会社の由井明日香さんに聞いた。

「夏場に暖房で28度に設定しても、エアコンは動きません。というのも、たとえ設定温度が同じであっても、冷房と暖房では働きがまったく違うからです」(由井さん、以下同)

 冷房は部屋の熱を外に出し、その代わりに室内機(室内にあるエアコン)の中で冷たくした空気を入れることで、室温を設定温度にする。一方で暖房は、室外機で集めた屋外の熱で暖かくした空気を室内に送って設定温度にしているのだ。

「そのため、すでに室温が設定温度よりも高い場合は作動しないのです」

 節電が要請されている現在、快適に過ごせて節電できる裏技も知りたいところ。

ポイントのひとつは実は風量です。節電を気にして微風や弱にする人もいますが、無駄な消費電力を抑えながら快適に冷やすのが『自動設定』なので、風量は自動がおすすめ。なお、空気清浄機をお持ちの人はそちらの風量は『強』がおすすめです。冷たい空気を分散させて室内の温度ムラを解消するのも、余分な電力を使わないコツです

節電を意識するうえで避けて通れないのがフィルター掃除。1年掃除をしないと、電気代が25%無駄になるのだとか。使い始める前にぜひ掃除したい