何かと話題の綾野剛(40)の主演ドラマ『オールドルーキー』(TBS系)の2話目が7月3日に放送となるなど、夏ドラマがスタートしつつある。
大注目の水谷豊×寺脇康文『相棒』
「竹内涼真さん(29)主演の、大ヒット韓流ドラマ『梨泰院クラス』の日本版リメイク『六本木クラス』(テレビ朝日系)もいよいよ7月7日から始まります。テレ朝は、同ドラマに、予算含めかなり突っ込んでいるとささやかれています。ただ、やはり本当の勝負は、10月クールからSeason21が放送予定の水谷豊さん(69)主演の『相棒』なのではないでしょうか。
“5代目相棒”も発表され、大注目を集めている同ドラマ。テレ朝系のサッカー日本代表中継ではないですが、まさに“絶対に負けられない戦い”でしょうね」(ワイドショー関係者)
6月23日、4代目相棒・冠城亘を演じた反町隆史(48)が今春に卒業してから、数多く候補者が挙がっていた5代目相棒を、初代相棒・亀山薫を演じた寺脇康文(60)が務めることが発表されたのだ。
「これはあっと驚きのサプライズキャスティングでしたよね。相棒ファンのみならず、SNS、ネットユーザーの強い関心を惹くこととなり、日本中に広がる大ニュースになりました。初代相棒だった寺脇さんは2008年に放送されたSeason7の第9話をもってドラマから卒業しています。当時は、水谷さんと寺脇さんの不仲が卒業の要因では、とも言われていましたので、ここでのカムバックはやはりビックリでしたよね」(前同)
当時の報道では、『相棒』の撮影現場で寺脇が演出面の提案をするなど主演の水谷以上に存在感を出し、そのことで両者の間にすきま風が吹くようになり、次第に居場所がないと感じた寺脇自ら降板を申し出た、などと報じられていた。
「さまざまな“不仲報道”が出たり、一方では決してそんなことはない、と言った声もありましたよね。それから14年、寺脇さん演じる亀山薫は”5代目”として『相棒』に戻ってくるわけですが、今回、『週刊文春』(文藝春秋)の取材に、その寺脇さんの妻が応えているんです」(同)
6月30日発売の週刊文春では、『相棒』への寺脇の復帰を特集。さまざまな関係者の証言を掲載している。その中のひとりが寺脇の妻なのだ。
前出のワイドショー関係者は続ける。
「寺脇さんの妻は取材に対し、夫の『相棒』への復帰をとても喜んでいる様子で、もう30年近い関係になる水谷さんは寺脇さんのことをよく分かっていて可愛がってくれる、と話しています。ただ、その後、語っているのが、“離れている時間があったからこそ、新しい関係がまたできるんじゃないかと思います”という発言。
同誌には14年前、寺脇さんが複雑な感情を抱いてドラマを卒業して行った経緯も書いてあって、それからこの夫人の発言を読むと、やはり“かつての関係”ではいろいろなことがあったのかな……と推測してしまいますね」
そして、今回の週刊文春の記事でも言及されているが、7月14日に主演の水谷が70歳、古希を迎えることが大きな要因として、いよいよ22年続く『相棒』シリーズの終焉は近いようだ。
「水谷さんと制作サイドの間で、数年前から“幕引き”について話し合われているといいます。やはり、だからこその“初代相棒”寺脇さんの復帰なのでしょう。10月からのSeason21がラストになるかは分かりませんが、寺脇さんとのコンビで集大成を迎えるということでしょうね。
毎シーズン高視聴率を叩き出し、スピンオフを合わせれば6本の劇場版で100億円を軽く超える興行収入を記録している『相棒』。テレビ朝日上層部としては主演の水谷さんには感謝しかないでしょうが、同時に、テレ朝上層部が『相棒』に関連してくることで非常に無念に思っていることもある、とささやかれています。
それは、今から2年前放送された連ドラ『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』のことです」(前同)
『ケイジとケンジ』は後釜候補!?
『ケイジとケンジ』は2020年1月クールに放送された刑事ドラマ。所轄に配属された体育会系の刑事を桐谷健太(42)が、東大法学部卒のエリート検事を東出昌大(34)が演じ、対照的な2人がタッグを組み、横浜の地を舞台に難事件に立ち向かっていくというストーリー。現在、綾野主演の『オールドルーキー』も手掛ける人気脚本家の福田靖氏による書き下ろしオリジナル脚本作品だった。
「『ケイジとケンジ』は『相棒』と同じバディものの刑事ドラマ。そして同作品はまさに、『相棒』の“後釜”として想定された作品だったといいます。今回の週刊文春の記事にもありますが、水谷さんは数年前から『相棒』の幕引きについて制作サイドと話し合っていたとのこと。そう考えるとやはり、『ケイジとケンジ』には“次の『相棒』”として大きな期待があったのでしょうね。
放送枠がテレ朝の『相棒』と並ぶ超ヒットシリーズ、米倉涼子さん(46)の『ドクターX』と同じ木曜日21時だったことからもそれが伺えます。同ドラマは初回、2020年1月16日の放送回では世帯視聴率12.0%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)と絶好のスタートを切ったのですが……」(前出のワイドショー関係者)
しかし、2話目の放送日となる1月23日、主演のひとり東出による、女優・唐田えりか(24)との3年にも及ぶ不倫が『週刊文春』に報じられてしまう。
「文春の発売日前からこのニュースは大きな話題になっていました。そして、その後、この不倫報道はとてつもなく大きなものになっていき、東出さんは妻の杏さん(36)と離婚をし、さらには所属事務所から“クビ”を言い渡される展開となっていくのですが、当然、当時放送中の連ドラ『ケイジとケンジ』にも多大な悪影響を及ぼしました。
2話目、2020年1月23日放送回の視聴率は9.7%と2.3ポイントも急落。そしてその後も上向くことはなく、全9話の平均視聴率も二桁に届かない9.9%で終了してしまいました。
視聴率が伸び悩んだことも大きいでしょうが、日本中を揺るがした世紀の不倫劇の主役のドラマをシリーズ化させるわけにはいかない。“『相棒』の後釜”の話は、瞬く間になくなっていったそうです。当然ですが当時、テレ朝の上層部は、東出さんに対して怒り心頭だったという話ですね……」(前同)
“次の『相棒』”計画が世紀の不倫で立ち消えとなり、それから2年が経過。そしていよいよ『相棒』終焉のときが迫ってきたわけだ。果たして、テレビ朝日が取る次なる手段は――。