
「私が社長です!」のキャッチフレーズでおなじみなのが、有名社長の元谷芙美子さん率いるアパホテルだ。同ホテルを含む総合都市開発のアパグループが、4月1日に新体制へ移行した。
代表取締役社長としてグループの管理部門を統括していた、芙美子さんの長男である元谷一志さんが社長兼CEOに就任。芙美子さんの夫である元谷外志雄さんはアパグループ会長となった。
アパホテル・芙美子社長、CD発売!
芙美子さんのみ、アパホテルの社長として引き続き采配を振るうことが決まったが、このたび、会社経営とは違う新しい試みにチャレンジしたという。7月28日に3曲入りのシングルCDを発売するのだ。
「ちょっと喉の調子がよくなかったので、歌声がいつもよりも低い声なんです。でもそれが、ムードのある今回の曲には合ったみたい。録音したのを聞いたら気に入って、一発OKでしたね」(芙美子さん 以下同)
メイン曲は演歌歌手で実業家の大川かずのりさんとの『銀座の恋人』で、初のデュエットデビューとなる。
実は芙美子さんは2015年に『藤の舞』で歌手デビューしており、今回の『銀座の恋人』は自身のオリジナル曲としては第3弾だ。
6年もの沈黙を破り、リリースに至ったきっかけは? ズバリ直撃した。
歌手になったのは、2011年から審査員長を務めている視聴者参加型カラオケ番組『生×カラ!TV』(サンテレビ)がきっかけだという芙美子さん。同番組は28年続く人気長寿番組でもある。
「私が歌うコーナーもあるんですが、それがいつもとっても楽しみでした」
その流れから、番組制作陣の後押しもあり、2015年に『藤の舞』をリリースする運びとなる。
「『ホテルの経営者で歌手』って、まずないでしょ?私は広告塔ですから、目立ったほうがいいと考えていて、やってみたんです。ほかにもお習字、小唄、踊り……。日本舞踊は名取になりました。
小唄は竹枝みち素人(そと)、清元は梅光繭佳のお名をいただき、いまも裏千家のお茶は続けていて宗芙(そうふ)という助教授です。誠実に全力投球しているけれど、どれもプロじゃないの。器用貧乏なんです」
そう言いつつも、新しいことに次から次へと挑戦し続ける。
「第2弾『能登の夜叉』(2016年)では作詞にチャレンジしました。私はもともと男っぽい性格なんですけど、情熱を秘めて好きな人を想う、女らしい色っぽい歌詞にしてみたんです。女性たちに、恋に仕事に全力投球してほしいという、私からのエールのつもり」
今回の第3弾がデュエットになったきっかけは?
「『生×カラ!TV』に審査員で出演してくださるようになった大川かずのりさんが、本業は介護ケアサービスの株式会社エクセレントケアシステムの社長さんなんですけど、演歌歌手でもあるんですね。で、プロだから当たり前なんですが(笑)本当に歌がお上手でね。
デュエットしませんか、と誘っていただきまして、『そういえばまだ、デュエットは出していなかったわ』って思って、『はい、私でよければ』ってお引き受けしたんです」
「『銀座の恋人』ってタイトルも気に入っています」
そこからプロジェクトは一気に動いた。
「曲から何から、すべて『生×カラ!TV』のスタッフさんと大川さんにおまかせしました。言われたことをこなすのも私、得意なので、どんなものができあがってくるのかワクワクしました。
そうしたら作曲は狩人の高道さん、作詞は有名作詞家の中谷純平先生。曲調は演歌というよりムード歌謡で、昭和の温かい感じがする親しみやすい曲と歌詞に仕上がってきて、もう嬉しくなってしまいましたね。
『銀座の恋人』ってタイトルも気に入っています。日本に活力があったころの曲みたいで、元気になれそうでしょ?」
驚くべきはこのCDの制作時間。収録からジャケットの撮影まで、なんと半日で終了したという。
「私も経営者としての仕事もあるから忙しいので、限られた時間でのお仕事でした。でも全てスムーズに終わって、みなさんさすがプロの仕事だと思いました」
頼りがいのありそうなナイスミドルの大川さんと、トレードマークの大きな帽子の芙美子さんが微笑むジャケットは、落ち着いたムードが漂い、まさに大人の恋人同士といったところ。
もともと人前でしゃべることは好き。歌うことも好きだけど、プロの歌手には到底かなわない。でも、歌いたい理由をこう語る。
「私は度胸だけで生きてきたところがあるんです。だから、できないことでも挑戦しちゃう。そうするとうまくなくても、それを見たみなさんが楽しんでくれるじゃないですか。それが私の喜びなんです。そんな感じなので、私、明石家さんまさんに弟子認定されてるんですよ」
紅白も視野に?
音楽鑑賞が趣味で、いつもYouTubeでいろんな音楽を流しながら仕事をしているという芙美子さん。
「コンサートやディナーショーにも、会長とチケットを買って行きますよ。ひっそり行ってるつもりなんですけど、でもみなさんになぜか気づかれちゃう(笑)。
小林旭さん、五木ひろしさん、小林幸子さん、市川由紀乃さん、中丸三千繪さん、松任谷由実さん、福田こうへいさん、神野美伽さん、郷ひろみさん、島津亜矢さん、森昌子さん、石川さゆりさん、高橋真梨子さん、中村美律子さん……。歌手の方たちの、人生を背負った上での表現力を見るのが好きなんです。そうやって感動をもらって、仕事のモチベーションにしています」
芙美子さん自身も、今回の歌声の披露の場として、ディナーショーを計画している。
「ちょっと先ですが、12月19日にアパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉かアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉で開催します。もともと5年に1度くらい、講演会を兼ねたディナーショーをしていたんですけれども、今年は歌をメインにしようと思っています。
ディナーショーだとコンサートと違って、お客様とコミュニケーションが取れるからいいですよね」
年末で歌手といえば……どうしても頭によぎるのはNHK紅白歌合戦。
やはり、紅白は目指しますよね?
「そんな、恐れ多いです……。大川さんが本当にお上手なので、私はついていくだけです。でも、曲もとてもいい曲ですから、たくさんの人に知っていただきたいし、親しんでいただきたい。そんな努力が実ったらうれしいです。
12月31日は、期待してスケジュールを空けておきたいですね(笑)」
