“困ったときの神頼み”とはいうものの、実際のところどうすれば? 開運アドバイザーの川井春水さんによると、いちばん身近な神様になりきることが大切だという。その神様とは─。
龍神様になりきって運気を呼び込む!
「十二支をすべて持ち合わせた龍神様という神様がいます。私たちを常に見守っている神様です。心が弱っているときや自分を奮い立たせたい瞬間、自分が龍神様になりきることが大切です。“龍神様は自分自身”そう見方を変えることで、運気を呼び込めるのです」(川井さん、以下同)
FBIへの捜査協力で数々の難事件を解決してきた実績を持つ川井さんに、開運につながる行動を聞いた。
太陽のエネルギーで龍神様を活発に
自分自身が龍神様になりきるためには、欲をむき出しにするのではなく、リラックスした気持ちで過ごすことが大切。
「毎日やるといいのが、太陽に手をかざすことです。日光に含まれたエネルギーを取り込み、龍神様を目覚めさせます」
朝起きたら午前中のうちに太陽に向かって合掌し、一礼する。そのまま親指を離さないように気をつけながら『逆Sの字』をつくる。
「右の手のひらを『太陽を映す鏡』とイメージして太陽のぬくもりを感じ取りましょう。さらに、右手で太陽のまわりをなぞるように回転させます。日光をすくい取るようなイメージで行うといいでしょう」
日光を手のひらにすくい取れたら、右手の甲を左の手のひらにのせ、そのまま両手をへそにあてる。右手が感じている日光のぬくもりをおへそにゆっくり収めるように、しっかり押さえる。朝起きたら毎日行うことを習慣に。
自分の名前は運気を上げるカギ
また自分の名前を唱えることもおすすめ、と川井さん。
「先祖代々受け継がれてきた名字、ご両親に授けてもらった名前にはあらゆる方々の思い、願望、愛が込められています。自分の名前にプライドを持ち、親への感謝を込めて、朝、夕方、夜に3回ずつ自分の名前を唱えることで、あなたを守るエネルギーが高まりますよ」
『足の法則』を意識し生活にメリハリを
不運を引きずってしまいがちな人は、オンオフの切り替えができていないことが原因かも。
「右足には自分の意思をはっきりさせるエネルギーが、左足には自分の意思を伝え残すエネルギーがあります。この『足の法則』を使うことで身体と心が整い、メリハリのある毎日を送れます」
出入り口で、どちらの足から入るかを意識することが大切。
「“仕事に行くぞ”というはっきりとした意思を身体に伝えるために、家を出るときは右足から出るとよいでしょう。職場に入るときは“仕事をするぞ”と自分の意思を職場に伝え残すよう左足から入りましょう」
1日の仕事を終えたとき、“この先は仕事を引きずらない”という意思をはっきりさせるべく、職場を出るときには右足から出るように。
龍神様のパワーは悪い“邪気”を祓える
日常生活では感情が揺れ動いたり、トラブルに見舞われることも。そんなときに役立つのが邪気を祓う方法。
「右手で左肩、ついで左手で右肩、そして後ろの首筋を、“ポンポン”と2回ずつ軽く叩くことで邪気を祓えます。これはどちらの手でもOKです。そろばんなど木製のもので音を出しながら叩くのもお祓いになります」
人間関係で理不尽な扱いをされた場合も邪気祓いが効く。
「呪文を唱えて邪気を祓う方法があります。直接相手に向けてやると呪いをかけることになり、お返しを受けることになるので絶対にやめましょう。あくまで邪気を祓うためという意識を持ちながら行ってくださいね」
まずは、手のひらに収まる長さのえんぴつやペンを用意。
「右の人さし指と中指の間にえんぴつをのせ、親指で押さえてください。相手がいる方向に向かって、右肩、ひじ、指先をまっすぐ伸ばし、自分の腕とえんぴつの先から流れ出るエネルギーをひとつにし、気を祓う方角にまっすぐ向けましょう」
その姿勢をキープしながら、気合を込めて、邪気を祓う呪文「ボロン!」「ショ!」と唱えながら、空間にチェックマークを描くように気を切る。人には絶対に向けず、室内なら窓の外へ向けてやること。
「相手に怒りを感じそうになったら『この人を背中にのせて、遠くに連れていって反省してもらおう』という慈悲の心に切り替えましょう。おおらかに構えることが大切です」
連絡を取りたい相手とつながるには
お近づきになりたい人がいるときにも龍神様パワーは効く。例えば、相手からの連絡が欲しいと思っている場合なら─。
「自分と相手の“気”を通じさせることで連絡を引き寄せることができます。気を出し入れする額の生え際を使いましょう」
まず、口の中を清めるために少しだけ塩をなめる。
「連絡が欲しい相手から、もらった物をそばに置いてください。なければ、紙に連絡がほしい相手の名前を相手の年齢の数だけ書きましょう」
相手の年齢を知らない場合、40代ならば40回でもよい。
「自分の利き手を広げて顔を覆います。そのとき、中指の先が額の生え際に、人さし指と薬指がそれぞれ左右の眉の真ん中にくるように大きく広げて鼻と口を隠します。手のひらは顔につけず、ふんわり気を流すイメージで覆いましょう」
覆ったまま、手のひらから1分ほど自分の気を入れる。どこかの指の腹がジリジリする感じがあれば、2、3日のうちに動きがあるかも。
「願い事を叶えたいときも、ああしたい、こうしたいと欲を出さず、周囲に感謝しながら、明るくにこやかに生きていると、自然と本当に望むものがもたらされます。
不安の多い時代ですが、いつでも自分自身が龍神様であることを忘れず、広い心を持って生きていけば、必ず開運しますよ」
お話を伺ったのは……
日本古来の秘法「荘厳契密法」を現代版にアレンジしてわかりやすく紹介。その能力はFBIが認めるほどで、海外の歴史的事件を数々解決。『呪いの解き方』シリーズは累計30万部突破で著書も多数。https://www.shunsui.net/
取材・文/野中真規子