大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の源頼朝役が話題を呼んだ大泉洋の兄で函館市役所保健福祉部長の大泉潤氏が、2023年春の北海道函館市長選に出馬することを表明した。7月12日に辞表を提出し、7月31日付けで退職となる。
「大泉潤さんは函館市の役所で働き、直近は保健福祉部長で職員からも市民からも信頼されていました。潤さんは県内での指折の進学校である札幌北高校出身で、現役で早稲田大学に進学。
潤さんが就職する当時、世間はバブルだったので、大手から引く手あまただったのに函館市役所に入庁しました。地元愛の強さがうかがえます」(政治部記者)
大学卒業後、現在まで函館市役所で要職を歴任した潤氏。
「函館市長の秘書課長、保健福祉部次長、観光部長、とキャリアを重ねて保健福祉部長となりました。潤さんは、大泉洋さんの兄でも驕ったり鼻にかけたりするようなところはなく、いつでも堅実な印象があります。
これまでも弟(洋さん)を“売り”にできる場面は多々あったのにもかかわらず、それをしてこなかった。そして今回の出馬表明でも“市長選と弟の芸能活動は別のものです”と、語っていました。
実際に、大泉洋さんの人気とは関係なく、潤さんを評価している地元民は多いので、弟さんの力を借りなくても当選するのでは」(地元関係者)
別な地元民も人望の厚さを語る。
「2013年にGLAYのライブが函館で開催されたのですが、このライブは当時、観光宣伝課にいた潤さんが影の功労者だったともいわれているんです。メンバーも後から大泉洋さんの兄だと知ったとか」
潤氏の出馬表明にSNSでは驚きの声があがったが、実は「あの人の家族が政治家!?」とびっくりする芸能人は意外と多い。
まず有名どころでは、“ウィッシュ”でおなじみのタレント、DAIGO。祖父が元内閣総理大臣の竹下登氏(故人)だ。
また、俳優の小泉孝太郎は、父が元内閣総理大臣小泉純一郎氏、弟が衆議院議員の小泉進次郎氏。タレント宮澤エマは、祖父が元内閣総理大臣の宮澤喜一氏(故人)だ。
タレントで気象予報士の石原良純の実家も言わずと知れた政治家一家。父は衆議院議員、東京都知事を務め今年2月に亡くなった石原慎太郎氏。兄が元衆議院議員の石原伸晃氏(2021年秋の衆院選挙で落選)、弟が衆議院議員の石原宏高氏。
俳優や歌手として活躍する上地雄輔の父は神奈川県横須賀市長、上地克明氏。2003年から横須賀市議会議員を4期務め、2017年より市長。雄輔と小泉孝太郎は幼なじみの親友で、克明氏の市長選では小泉進次郎氏が応援に駆けつける姿も見られた。
お笑いコンビ、ジャルジャルの後藤淳平の父は大阪府吹田市長の後藤圭二氏。HPの『プライベート一問一答』コーナーでは、「芸人の息子(ジャルジャル)をどう見てる?」という質問に、
「夫婦そろって一ファンの目線ですね。それもコアな。最近、映画やCMにも出演しだしてますね。“息子さんに似てますね!”と言うのは間違いです。逆ですから」
という大阪人らしいユーモアあふれる回答を。
タレントでサッカー選手・長友佑都の妻、平愛梨の弟は、2017年に初当選し現在2期目の東京都議会議員、平慶翔氏。慶翔氏自身も元俳優で、『3年B組金八先生』などに出演していた。
都民ファーストの会所属で、2017年の愛梨と長友の結婚式には慶翔氏が小池百合子氏を招待。小池氏が4ショット写真をツイッターにアップして話題に。
現職以外に目を向けると、さらに意外な有名人が。人気ロックバンド、サカナクションのボーカル&ギター山口一郎の父は、北海道小樽市議会議員を3期12年間務めた山口保氏。現在は小樽で「木工工房メリーゴーランド」を営んでいる。
また今年4月には岐阜県下呂市の小学校の校歌を、作詞・保氏、作曲・一郎で制作したというニュースも話題を呼んだ。
タレント坂下千里子の父は、元京都府宇治市議会議員で市議会議長も務めた坂下弘親氏。
また、ミュージシャン奥田民生の父は元・広島県広島市議会議員の奥田幹二氏。現職時代、どんな天候だろうと毎週月曜日に広島駅の新幹線口で街頭演説を行っていた幹二氏。
女の子たちからも「タミオのお父さんよ!」と熱い声援が送られ、交通整理が必要なほどだったという。
大泉洋がこのリストに仲間入りするのかどうか。来年春の統一地方選、有権者の判断やいかに!?