7月24日までアメリカ・オレゴン州で「2022年世界陸上競技選手権大会」が開催され、日本でも『世界陸上オレゴン』(TBS系)などで中継。『世界陸上』では俳優・織田裕二が1997年以降13回大会連続でメインキャスターを務めてきたが、今大会限りでの卒業が発表されており、最後に「楽しい25年をありがとうございました」と挨拶した。
そんな織田だが、有終の美を飾ったとは言い難い。
セクハラ発言をしても驚きはない
「日本時間23日に行われた女子400mハードルの決勝で、世界新記録を樹立して金メダルを獲得したのはアメリカのシドニー・マクラフリン選手。彼女の走りを見届けた後、織田が“セクハラ発言”をしたとして、ネット上に批判が殺到したのです」(スポーツ紙記者)
マクラフリン選手の素晴らしい走りに世界中が興奮する中、織田は「これ以上やることないですよ」「結婚しました、新婚です。もう、すぐ子どもを産んじゃうんでしょうね」とコメント。
この時、一緒にキャスターを務めるフリーアナウンサー・中井美穂は「どうなんでしょうかね。もう1回そのレース、見ることにいたしましょう」と軽く流しつつ、うまくリプレイ映像に誘導したが、織田はさらに、
「妄想が止まりません」
という謎の発言まで残した。
ネットユーザーの間では「織田裕二、急に変なこと言い出したな」「今の発言はアウト」「結婚したからすぐに子どもを産むっていう決めつけも良くないし、妄想が止まらないとかもキモい」「妊娠どういう言うのは、さすがにセクハラ」「最後のMCなのに、失言して炎上か」といった声が飛び交っていた。
「織田といえば、1991年に鈴木保奈美とダブル主演した連続ドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)が最終回で平均視聴率32.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得するほど大ヒットし、97年放送の連ドラ『踊る大捜査線』(同)もやはり人気となってシリーズ化するなど、かつて脚光を浴びていた俳優の1人。しかしその後、徐々に活躍の機会は減り、今や“ひと昔前の俳優”という印象に」(テレビ誌ライター)
2018年に主演した連ドラ『SUITS/スーツ』(同)では“27年ぶりに鈴木と共演”という話題もあったが、やはり現代の若い視聴者層にはピンと来なかったのか、初回視聴率こそ平均14.2%をマークしたものの、第4話で8.9%まで減退するなどして、全話平均は10.8%を記録。
さらに、20年には『SUITS/スーツ2』も放送されたが、こちらは初回の11.1%以外オール1ケタ台となり、全話平均8.5%と寂しい結果となった。
「そもそも『SUITS/スーツ』も、フジ上層部のゴリ押しによって制作されたドラマで、現場の若手スタッフからは『なんで織田裕二主演?』という不満声が出ていたとか。このような背景に、今回の『世界陸上』でのセクハラ発言まで加わると、織田は本格的に“時代遅れ”な俳優になってしまったのだな……と切なくなります。一部では“織田のキャラクター的に、セクハラ発言をしても驚きはない”といった意見もあるようですが、やはり令和の時代に意識を変えられていないということ自体、よろしくないでしょう」(同・前)
しかし、織田のように“時代にそぐわないセクハラ発言”で物議を醸してきた俳優はほかにも。最近だと、高嶋政宏がたびたび炎上している。高嶋は18年に著書「変態紳士」(ぶんか社)を出版し、SMが趣味であることも明かすなど、自ら“変態キャラ”を売りにしているところはあるが……。
「高嶋は今年4月からスタートした情報バラエティ『ポップUP!』(フジ系)の木曜パーソナリティを務めていますが、さっそく同7日のロケで、同行していた佐久間みなみアナにセクハラを連発していました」(テレビ局関係者)
「倫理観がおかしい」「下品すぎる」の声
佐久間アナが「(お土産を持たずに)手ぶらでは行けないので」と発言したのに対し、高嶋は「え? 手ブラ?」と聞き返し、自身の両胸に手を当てるジェスチャーをして見せた。
そして目的の店では、店主が米の研ぎ方を説明する場面で「味の濃いのが好きなら……」と述べた際、高嶋は「濃い〜の好きなんですよ」「濃い〜のどう?」と、佐久間アナに振っていた。
ネット上には当然、「高嶋がセクハラばっか言ってて、気持ち悪かった」「すっと下ネタで、放送事故かと思った」「佐久間アナに同情する」といった声が噴出。
「なお、高嶋は6月9日放送の『ポップUP!』で女優・市川由衣をゲストに迎えた時も、過去の共演時に“台本にはなかったが、アドリブで自分から市川にキスをした”と明かし、やはりネットユーザーの間では“セクハラでしかない”“市川さんは立場的に断れなかっただろうし、最低だよ”“キモすぎる”などと問題視されていました」(同・前)
そんな高嶋と同じく変態キャラで知られるのは、福山雅治。俳優だけでなく、ミュージシャンとしても活躍してきた彼は、2020年放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に登場した際、韓国からのリモートで出演した人気ガールズグループ・TWICEメンバーに対して“セクハラしていた過去”が発覚した。
福山とTWICEはこれ以前にも同番組で共演しており、その時はお互いに東京のスタジオで顔を合わせていた。リモートではTWICE・モモが前に福山と共演したことを振り返り、「1人1人にパンツをプレゼントしていただいて、すごくビックリした」とコメント。
これを受け、福山は「迷惑なおじさんでしたね。ごめんなさいね」と謝罪していたことから、パンツを送ったのは事実だったもよう。モモが社交辞令で「嬉しかったです」と述べると、福山は「必要であれば送りますんで、また」と返していたが、ネットは騒然。「おっさんが若い子に下着を送って笑ってるの、セクハラじゃん……」「福山がエロいおっさんキャラなのは知ってるけど、何しても許されるわけじゃないよ」「ただの変態おじさん」「パンツ配りおじさん」などと言われてしまっていた。
また、16年放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で、高畑裕太が強姦致傷容疑で逮捕されたニュースを取り上げた際、番組MCの梅沢富美男も失言している。
当時、レギュラー出演していた橋本マナミが、他番組で逮捕前の高畑から求愛されていたものの「友達としてもない」とバッサリ振っていたという話題から、梅沢は「おまえ(橋本)が一番悪い」「(橋本が好きなタイプとして公言している漫画家の)蛭子(能収)にヤラせるぐらいだったら、高畑にもヤラせておけば良かったんじゃないの」と、冗談めかしてコメント。
橋本は「蛭子さんにヤラせてないです!」と言い返していたが、ネット上では「梅沢の発言は、女性蔑視にあたるのではないか」「倫理観がおかしい、愚かな発言だよ」「セクハラもいいところ」「橋本さんは何も悪くないし、梅沢はウケ狙いだったのかもしれないけど下品すぎる」などと炎上していた。
梅沢ほど高齢になると、時代に合わせて発言を変えていくことは難しいのかもしれないが、視聴者が不快になるのも仕方がない。時代錯誤な発言で仕事が減少する恐れがあると考えれば、やはりタレント側に意識改革してほしいところだが……。