誰もが憧れる、美しくバランスが整った“黄金比率”な顔。でもそれって誰? というわけで、週女プライムで「顔面の黄金比率が完璧だと思う女性芸能人」について1000人にアンケート調査を行いました。
名前があがったのは、北川景子(35)、橋本環奈(23)、石原さとみ(35)、広瀬すず(24)、綾瀬はるか(37)、新垣結衣(34)、佐々木希(34)、浜辺美波(21)、長澤まさみ(35)、吉永小百合(77)、今田美桜(25)、白石麻衣(29)、菜々緒(33)、桐谷美玲(32)、米倉涼子(46)、檀れい(50)など、多くの人気女性芸能人!
そして20代〜50代の各年代別の1位は次のような結果に。20代→橋本環奈、30代→北川景子、40代→米倉涼子、50代→檀れい。
結果に納得の美女ばかりですが、やはり美女たちの顔を作るのは“顔面の黄金比”が関係しているのでしょうか? でも、そもそも美女顔を作る黄金比ってどのようなものなのでしょうか?
黄金比という観点から美をクールにジャッジする、美容整形外科『高須クリニック』の若佐文医師に「顔面黄金比率」について解説してもらいました。
今回のターゲット:橋本環奈、北川景子、米倉涼子、檀れい
「顔面の黄金比率が完璧な女優は!?」
――今回のアンケート結果ですが、20~50代1位のみなさん全員、納得の美女でした。やはり彼女たちはお顔の“黄金比率”が良いのでしょうか?
若佐先生「そもそも、黄金比率とはいわゆるバランスの良い顔のこと。つまり顔が大きくても、それに比例して目鼻口も大きく、かつ配置が良ければ“比率が良い”となります。
まず、目と目の間の幅と目の横幅が1:1:1の比率。額の幅、眉毛の下から鼻の下、鼻の下から顎先が1:1:1で、小鼻のサイズは目の間のサイズくらいで、小鼻と口は1:1.6のバランス……など、数字的に整っているかということですね」
――目がぱっちりと、鼻は高く……など、パーツの美醜というよりはバランス感なんですね。
若佐先生「もちろん、パーツの美醜も関係ありますが、その配置が大事です。そういう意味では橋本さんは目・鼻・口の大きさや位置、目と目の間の距離感もちょうどよく、鼻の下から上唇までの長さもいいですね」
――さすが超人気女優! 納得のご意見です。
若佐先生「北川さんは目と鼻の位置は良いのですが、目の下からあご先までがやや長めなので、ちょっと骨っぽさが目立ちやすいお顔かな。お顔自体は左右対称な典型的な美人顔なので、これ以上瘦せない方が美しさをキープできるかと思います」
――パーツ間の長さも黄金比率には大事な条件なんですね。では40代の1位に選ばれた華やか美女の米倉さんは?
若佐先生「目・鼻・口 すべてが大きく、位置も良い。欧米人風の華やかな美人バランス顔ですね」
――パーツが大きいと欧米人風になるんですね。
若佐先生「やはりアジア人はバランスがよくても各パーツは小ぶりな方が多いですから。檀さんなどはアジア系美女タイプで、目・鼻・口と顔の大きさがバランスよくまとまっています。
少しだけ鼻の穴があぐらをかいていますが、黄金比率とは別に、それが女優としての個性を与えており、チャーミングな印象です」
――やはりみなさん、少しずつ欠点はあれど、かなりの高黄金比率ですね。
若佐先生「でも、橋本さんは美の黄金比率というよりは、日本人受けする黄金比率が抜群です」
――その、「日本人受け」の黄金比率とはどのようなものでしょうか?
若佐先生「日本のカワイイカルチャーの象徴・ハローキティや木造建築物である法隆寺の金堂や五重塔にも使われている比率のことです。ハローキティを計測すると顔の縦横のバランスが1:1.4の“白銀比”という比率なんです。
これを持っているのが橋本さんで、このお顔の比率は、日本人が好きな顔のタイプになると言われています。なので、現在国内でトップクラスの人気者というのも納得の結果ですね」
――そのバランスでいくと、「美人」より「可愛い」に寄りますね。
若佐先生「可愛いさと幼い印象、それが日本の美のポイントなのかなと思います」
――では、彼女たちの中でも先生から見て一番、黄金比率が完璧な人はどなたでしょうか?
若佐先生「日本人の思う美人バランス1位は北川さん、世界的な美人バランスは米倉さんだと思います。パーツの大きさや配置がどちらも高得点です」
――どちらが1位とは選べない2人ですが、確かに美のテイストは違いますね。ところで、時代や年齢により、黄金比率というものは変わるものなのでしょうか?
若佐先生「まったく変わりません! メイクや顔のタイプの流行はありますが、美の比率はいつでも同じです。ただし、それはあくまでもバランス美なので、人から見て美しいと思われるかはまた別もの。
例えば、どんなに黄金比率に近いお顔でも、シワシワだったり顔がこけていたり、たるみが目立っては“美人”からは遠ざかってしまいます」
――なるほど。そう考えると普段の生活や美意識も大切ですね。では、芸能人ではなく一般の人でも、理想の黄金比に近づくための施術があれば教えてください!
若佐先生「黄金比率を整えるには、目の大きさ・鼻の大きさや高さ・口の大きさがポイントになります。
なので、目は二重形成や目頭・目尻切開など。鼻はヒアルロン酸やプロテーゼで高さや長さを整えたり、大きい場合は小鼻収縮や短い場合は鼻中隔延長。口はヒアルロン酸を注入してふっくらと、他にもボトックス注射でエラを目立たなくしたり、頬やこめかみなど足りない場所にはヒアルロン酸や脂肪注入で丸く整えるなどの方法が考えられます。
つまり、足りないところは足し、余っているところは減らすと黄金比率が整い、バランスがよくなると思います」
今回お話を伺ったのは……
若佐文(ワカサ アヤ)先生:
久留米大学医学部卒業、久留米大学病院、久留米大学医療センター、嬉野医療センターに勤務。その後大手美容外科クリニック渋谷院院長を経て、令和4年より銀座高須クリニック勤務。二重整形くま取り等目周りの施術が得意。その人の美しさを最大限引き出すため丁寧なカウンセリングを行っている。日本美容外科学会会員。