《大阪王将仙台中田店あるある 大きな冷蔵庫の扉と扉の隙間にナメクジ大量にいる》
大手中華料理チェーン『大阪王将』の仙台中田店でナメクジやゴキブリが大量発生している──ツイッターで元従業員による告発が世間を騒がせている。7月24日にツイッターにナメクジだという写真を投稿。その後も告発が連投された。
ツイッターによれば、生卵を割る鍋にも付着しており、天津飯はそこで割られた卵で作られていた。使っていない洗濯機の下には、ゴキブリが住み付き、冷蔵庫の下にはウジムシが発生して、ハエが飛んでいた。同店の店長にナメクジのことをLINEで伝えたところ、「ザルにもいるから気をつけて」とのみ返信があった……そんなにわかに信じがたいような証言の数々。元従業員はひとりで清掃を行ってきたのだという。
25日にはYouTube動画も投稿。動画では、ナメクジをどのように“始末”してきたのかを明かしている。
証拠写真は「無限にある」
「今年3月4月から暑かったんですけど、そこからナメクジがやばくて。本当に。ナメクジを退治するときにいったん塩かけて弱らせてから外に持っていってガスバーナーで焼いてから、ナメクジが通ったルートを除菌するっていう作業をずっとやってた」
すぐさまネットは炎上。行政も動く事態に26日に仙台市の郡和子市長は定例記者会見を開き、前日に保健所が店舗に立ち入り検査したことを明らかにした。27日には大阪王将の公式サイトで保健所による調査結果を公表。今回の調査ではナメクジなどは見つからなかったものの、「外部からの侵入があった」と認め謝罪した。
しかし、その後も告発は終わらない。27日にも『めざまし8』(フジテレビ系)がこの話題を取り上げた。
「告発している元従業員は『大阪王将』を経営するファイブエム商事の元社員で告発前日の23日に退職届けを出したといいます。辞める際に『この実態を晒す』と言い放ったんだとか。彼は証拠写真は『無限にある』としており、今後も徹底抗戦を仕掛けるかたちでしょう」(スポーツ紙記者)
そんな元社員のツイッターのプロフィール欄には《大阪王将と餃子の王将は一切関係ありません》と記載されている。そう、“名前が似ている”大手チェーン『餃子の王将』が風評被害を受けているというのだ……。
関係ないのに「クレームの電話がコンスタントに」
「『大阪王将』の仙台中田店のわずか500メートルほど離れたところに、『餃子の王将』の“4号仙台中田店”という店舗があるのです。『大阪王将』のGoogleマップは、ユーザーの荒らしによって『大阪王将 広東住血線虫支部仙台中田ナメクG店』と書き換えられています。そんななか、付近の『餃子王将』のレビューにも『中華料理だけに広東ってか?ナメナメしたらあかんぜよ』といった書き込みもあったんです。まさに風評被害ですよね」(ウェブメディア編集者)
店名が似ていて、場所がすぐ側にある、そのことで迷惑を被っている『餃子の王将』。歴史を辿れば、京都と拠点としている同店は1967年に1号店がオープン、その2年後に親族がのれん分けするかたちで『大阪王将』がスタートした。当初は同じ『餃子の王将』の店名を使っていたことで、店名を巡って裁判が起きたこともあった。経営母体は全く別の会社で経営方針も全く異なるわけだが……。
『餃子の王将』4号仙台中田店に勤務する店員の知人が、現在同店が被っている被害について語る。
「まったく違う店にも関わらず、クレームの電話がコンスタントにかかってくるそうです。そういった電話に現場は疲弊していると聞きました。かかってくるたびに“関係ない”と断りを入れるのは大変すぎます。テイクアウトを求める電話もかかってくるので出ないわけにはいかないそうですし。本社に伝えたほうがいいのでは? と助言しました」
そんな迷惑行為を受けてか、現在ではある対応がとられているという。近くに住む仙台市太白区の住人に話を聞くと、
「店に電話したら、呼び出し音が鳴る前に『この通話は迷惑電話防止のために録音されます。ご了承ください』とガイダンスが流れてくるんです。飲食店としてはちょっと異常事態ですよね……」
この現状について『餃子の王将』本社の広報IRに問い合わせた。風評被害について聞いてみると、
「今のところ確認はできていません」
株価への影響があるとも噂されているが……
「特に影響はないものと考えております」
餃子の王将は衛生に関してどのような対策を?
「これまでもQSC(クオリティ・サービス・クレンリネス)向上の努力を行ってきましたし、これからも最善を尽くして参ります」
『餃子の王将』4号仙台中田店のGoogleマップの口コミには「大阪王将の飛び火で評価下がるのは可哀想なので☆5にします。信頼してます!頑張ってください!」といった投稿も増えている。