「またかという思いです。彼は過去に2度、不祥事を起こしていて、3回にわたって全会一致で辞職勧告決議をしたのに、居座っていますから」
と、東京都港区のある区議は呆れる。
7月26日、千葉県警行徳署は、東京・港区議会議員の赤坂大輔容疑者(50)を県迷惑防止条例違反(卑わいな言動)で逮捕した。
「5月4日午後5時10分ごろ、同県市川市の公園で、容疑者が女子中学生2人に卑わいな言葉をかけたという疑いです。その後、被害中学生から話を聞いた友人が110番通報。近隣の防犯カメラの映像などを収集して容疑者探しをしたため、特定するのに3か月近くを要したそうです」(全国紙社会部記者)
赤坂容疑者は警察の取り調べに、女子中学生に話しかけたことは認めているものの、
「その内容は詳しく覚えていない」
と容疑を一部否認している。
それにしても言動だけで逮捕されるケースは、かなり珍しい。しかも、それがあろうことか、議員だったとはーー。
辞職勧告が決議されても居座り続ける
冒頭にある通り、赤坂容疑者はこれが初めての不祥事ではない。1度目は6年前、酒を飲んでタクシー運転手を殴って逮捕されている。だが、
「この時も議会で辞職勧告が決議されたが、運転手と“示談が成立して不起訴になったから”として拒否。決議といっても、法的な拘束力がないですからね。そのまま居座って前回の選挙ではグッと票を減らすも、当選」(別の区議)
2度目は2年前。神奈川県川崎市のカラオケ店裏の駐車場で、女子高校生3人に下半身を露出して公然わいせつの疑いで現行犯逮捕されたのだ。警察の取り調べに対して、容疑者は犯行を否認。当時、単独で“変態行為”をしたと報じられたが、赤坂容疑者は自身のブログで弁解。
「実際は“大人数で裸同然で乱痴気騒ぎをしていて、通行人と喧騒状態に。その中に私服の女子高校生もいた。私を含めた数人が逮捕された”とのこと。どちらにしろ区議としてあるまじき行為をしたことは明白」(前出・社会部記者)
この一件で、容疑者は所属していた『日本維新の会』から除名。川崎簡裁で罰金15万円の略式起訴となった。容疑者は以降、「虚偽報道に負けない会」として単独会派を立ち上げて政治活動を継続していた。
女子中学生が傷つくような悪質な言葉
そんな中、三度めの不祥事。では、逮捕に踏み切られるほどの卑わいな言葉とは、どのようなものだったのだろう。捜査関係者に問いただすも、
「……ともかく性的な言葉。容疑者がそれを認めていないので、それ以上言うわけにはいかない。ただ女子中学生が傷つくような悪質な言葉だったことは間違いない」
冒頭の区議によると、
「容疑者の実家は事件現場の市川市から近い場所にあります。おそらくGWの帰省時に犯行に及んだのでしょう」
容疑者は来年4月の改選に出馬しないだろうとも。
「事件を起こす直前に“区議はこれで辞める”と言っていたそうです。不祥事続きで次は当選しないと思っていたのでしょうね。また“次の就職先も見つけた”とも言っていたようですが、この事件でどうなるのか……」
こんな区議を選んでしまった港区民にも、責任の一端があると言わざるを得ない。