「事件を起こしてからは一度も連絡ないよ」
そう話すのは、田口翔被告が住んでいた山口県阿武町にある一軒家の大家だ。
1日、山口県阿武町で起きた誤送金で逮捕されていた田口翔被告が保釈された。その資金提供を行なったのは、あの人気YouTuberのヒカルだった。
「ヒカルさんの会社で田口被告を雇用し、山口県内で働けるようにリモートワークの調整もしているそうです。保釈日当日には、ヒカルさんのYouTubeチャンネルで被告の独占インタビューを配信し、大きな話題となりました」(スポーツ紙記者)
誤送金騒動が起きたのは今年4月。新型コロナウイルス感染症対策のひとつとして生活困窮者への支援が行われたのだが、そこであり得ないミスが起きる。
「1世帯につき10万円の給付金が配られるのだが、阿武町役場の職員のミスで1世帯に4630万円を振り込んでしまった」(全国紙社会部記者)
事務手続きの際の手違いで大金を振り込まれたのが、同県の他の町から移り住んでいた田口翔被告だった。
空き家制度で阿武町に移住した田口被告
「阿武町に増えている空き家を有効活用するために、町が運営するこの制度に登録すると、借りたい人とマッチングしてもらえるというもの。田口被告もこの制度を利用した移住者でした」(近所の住民)
被告の住んでいた空き家は、農機具がたくさんあり、比較的キレイな状態のため、人気の物件だったという。
「田口被告の前には、地域おこし協力隊やIターン移住者、警察官などが借りて住んでいたらしいよ。犯罪者の前に警察官が住んでいたとは……なんとも皮肉だよね(笑)」(同・近所の住民)
ご存知の通り、田口被告は誤って振り込まれた金を返金せずに逃亡。その後、弁護士を立てて現れ、“金はネットカジノでほとんど使い切った。返せない”などと主張した。田口被告は最終的に、4630万円もの誤送金を別の口座に振り替えた電子計算機使用詐欺の罪で逮捕、起訴されたのだった。
田口が住んでいた家は空き家状態だ、とは冒頭の大家だ。
「事件が起きてから今まで彼から連絡はないね。謝罪の手紙? ないよ(笑)」(大家、以下同)
田口被告の荷物はそのままの状態になっていて、庭先には長靴とスニーカーも放置されたまま。さらには家の鍵は、田口被告が持ったままらしく、大家は事件後、一度も家の中に入れていない。
「家賃は月2万5000円で相場としては高いほうなんだけど、彼は一度も滞納しなかったよ」
入居時に被告を面談した際も、
「髪型はおかっぱ頭で報道に出ているような不良っぽさはなくて、好青年だった。ここを選んだ理由は、勤務先から比較的近くて、田舎暮らしができる場所だって言われてね」
真面目に働いてやり直してほしい
保釈された田口被告に対してはこんな言葉も。
「若いんだから、真面目に働いてやり直してほしい。でも、もうこの町には住めんだろうな……。あと、家の鍵は返してほしいね」
田口被告は保釈された日に開設した自身のツイッターで、こう謝罪した。
《以前より携わりのあった方々、阿武町にて関わりのあった方々、良くしてくれた方々、ご迷惑をおかけした方々、本当に申し訳ありませんでした。多くの方のご協力や助けをいただき、まず仕事をし、身の回りをきちんとしていく場をいただけました。反省し、ちゃんと働き、お金を返済していきます。》
多大なる迷惑をかけた大家には直接、謝罪に行くべきだろう。