超豪華な同級生5人組の新曲『時代遅れのRock'n'Roll Band』が話題だ。
サザンオールスターズの桑田佳祐が親交の深い世良公則と「同級生で集まって歌うこと、世界情勢に声をあげることをもってして、次の世代に向けたエールと平和のメッセ―ジを届けたい」と思い立ち、同じ1956年生まれの佐野元春、Char、野口五郎に声をかけ、レコーディングが実現。5月23日にリリースした1曲。
さらにMVには桑田ら5人と同期生である大友康平がドラムスとして、また桑田の妻である原由子がキーボード、ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)がベースとして出演。
ウクライナ情勢や子どもの貧困問題を意識したと思われるメッセージ性の強い歌詞だが、さわやかにして切ない桑田サウンドに5人それぞれの持ち味がちりばめられる1曲になっており、「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」で初登場1位を獲得、MVのYouTube再生回数は8月5日現在600万を超えている。
国民的ミュージシャン、桑田佳祐のページに新たな伝説が加わったといえそうだが、注目したいのはMVに妻・原由子が出演しており、やはりおしどり夫婦ぶりが発揮されていること。
この夫妻、これまで不仲や浮気などの報道は一切皆無で、各社が実施する「理想の夫婦」ランキングの常連でもある。また、アーティストとしても互いをリスペクトしあっているのである。
原が朝日新聞夕刊で執筆していた連載をまとめた『あじわい夕日新聞~夢をアリガトウ~』(朝日新聞出版)によると、自身のソロベストアルバムの制作の際、これまでの作品を振り返り、「桑田にいい曲をいっぱり作ってもらったんだという事」を感じ、涙が止まらなくなったという。
またこの本、桑田があとがきを綴っており、妻・原のことを「僕が言うのもなんだけど、音感も音程もいい、とても貴重で優秀なミュージシャン」と述べ、ソロ活動についても「横にいる僕などがどっかでタイミングを見計らいつつ“そろそろやってみたら?”と言ったりする」という。
そんな二人の挙式は今からちょうど40年前(つまり今年は「ルビー婚式」となる)の2月28日だった。
紋付き袴姿の桑田と白無垢に打ち掛けの原が神輿に乗って入場し、3000人の招待客から拍手と歓声が上がる。
なんと全国から2000人ものファンを招待していたのだ。乾杯の音頭は南こうせつ、タモリがスピーチ。
ここから披露宴の様子を伝えた週刊女性1982年3月23日号から抜粋。
二人は8年前、同じ青山学院大学の音楽サークルで知り合った。お互いを意識するようになったのは、サザンオールスターズとしてデビューする1年前のこと。
桑田「彼女がぼくに惹かれていく様子を、ぼくは冷静に見ていました。“オレに惚れてるな”と思った」
原「私も桑田さんの仕草を見てそう思ってた」
そして一昨年の正月、車の中で桑田が「結婚しようか」とプロポーズ。原は「つい、ウンといっちゃった」
披露宴には当然ミュージシャン仲間も集結しており、豪華な“音楽祭”に。圧巻は音楽仲間に二人も加わった、『いとしのエリー』の大合唱。イントロをファンが歌い、続けて桑田が熱い思いをぶつける。エリーの部分を由子に変えて歌い、原は感涙にむせんでいたという。
今ではみんながこの夫婦に惚れているといっていい。いつまでも理想の夫婦でいてほしい。