《強い風が吹いてほしいです!》
7月中旬、タレントでグラビアアイドルの福岡みなみのSNSに1件のメッセージが届いた。送り主は、JリーグのJ1『サンフレッチェ広島』に所属している浅野雄也だ。
「福岡さんが、素肌の上にジャケットを羽織ったグラビアカットをインスタグラムに投稿したところ、浅野選手からダイレクトメール(以下DM)が来たそうです。本人はギャグのようなつもりだったのでしょうが、セクハラとも取れる文面に福岡さんは激怒。ストーリーでこのやりとりを公開し、注目を集めました」(スポーツ紙記者)
浅野雄也選手は既婚者でありながら……
福岡の訴えはSNS上で拡散され、
《このくらいで晒されるなんてかわいそう》
《公式アカウントから送るなんて脇が甘すぎる》
などと、賛否両論を巻き起こした。
「福岡さんの言動に不満を持った一部の人が彼女に嫌がらせ行為をするなど、騒動は大きくなってしまいました。ただ、浅野選手は既婚者でありながら、福岡さん以外のグラビアアイドルにもセクハラまがいのDMを送っていたという話もあります。実際、福岡さんに対して謝罪も行っていますし、本人も軽い気持ちで送ったものだと認めているようです」(同・スポーツ紙記者)
浅野はその後、所属クラブから厳重注意を受け、試合に出場できない日々が続いているという。
今回の騒動で肝を冷やしたのは、浅野だけではないだろう。福岡が被害を告発した際に、
《ほんまにきもい泣 エロ目的消えて欲しい 変なスポーツ選手からも気持ち悪いDM来るし泣きたい》
と綴っていたように、ほかにも多くのアスリートがDMを使って、グラビアアイドルにコンタクトを取ろうとしているようだ。
その実態について、現役グラビアアイドルのAさんに話を聞くことができた。
DMの9割はスポーツ選手から
「面識のないスポーツ選手からのDMはよく来ます。セクハラまでとは言わなくても、《ファンです》《飲みに行きませんか》《会いたいです》《好きです》みたいな、ナンパまがいのメッセージがほとんど。返信はしませんが、しつこく何度も送ってくる人も多いですよ」
浅野のような“セクハラDM”は少ないものの、公式アカウントからメッセージを送ってくるアスリートは珍しくないという。
「私のもとに届くDMは9割がスポーツ選手からのものですね。しかも、多くてもフォロワーが2万〜3万人程度の、知名度があまりない選手がほとんどです。中には同じアカウントで、奥さんや子どもの写真を投稿している人もいますよ。どういう神経なのか疑ってしまいますね」(Aさん)
いわゆる“芸能人”ではないため、バレたときのリスクを甘く見てしまうのだろうか。
「今回福岡さんが声を上げてくれたことで、そういったDMが少なくなるんじゃないかと期待しています。グラビアアイドルという仕事ですから、そういったDMが来ることはある程度覚悟はしていますが、全然知らない人から誘われても苦痛なだけですからね」(Aさん)
今回の騒動が、セクハラDM撲滅の“追い風”となるのだろうか。