ロックユニット・B'zが、7月27日〜30日にかけてAichiSkyExpo(愛知県国際展示場)で「B'z LIVE-GYM 2022」を開催。根強い人気を誇るユニットだけに、ネット上にはファンが書き込んだ感想も散見されるが、「一部の観客がライブ中に“タンバリンを叩いていた”との目撃談がTwitterユーザーから報告されていて、物議を醸している」(音楽誌ライター)ようだ。
注意すると逃げるように…
当該Twitterユーザーの投稿によると、ある公演にて「ちょい斜め2列前の女の人がタンバリン持参してた。ずーっとタンバリン叩いてた」ということがあったという。
「B'zの公式サイト上では、新型コロナウイルス感染防止対策の協力を求めるアナウンスや、酒類の持ち込み禁止、飲食はロビーのみ可であるといった記載はありますが、具体的に“楽器の持ち込みはNG”とは書かれていません。ただ、B'zに限らず、ほかのアーティストの公演においても、演奏を妨害したり、周囲への迷惑になったりするような行為は許されないでしょう」(同・前)
今回、タンバリン持参客について報告したTwitterユーザーはハッキリと「迷惑でしかない」とコメントしており、また、別のユーザーたちからも「そんなマナー守れない人がいたんですね」「非常識にもほどがある」「タンバリンなんて耳障り」「ステージに集中したいのに迷惑な人」といった声が寄せられていることから、B'zファンの間では“楽器の持ち込みはNG”というルールが暗黙の了解とされているのだろう。実際、とあるB'zのファンサイトでは、「持ち込み出来ない物」の項目で「鳴り物も禁止」と呼びかけている。
そんなB'zのライブにタンバリンを持参し、周囲がみんな手拍子で盛り上げている中、堂々とタンバリンを鳴らし続ける観客がいたという報告に、ほとんどのファンは驚いている様子。ただ、報告者のツイートに対して「タンバリン女の真横でした」とリプライを送っている人物もいたので、やはりマナー違反の問題客は実在したらしい。
「問題客の真横にいたというこの人物は、“あまりにも腹立つので終演後、タンバリンはやめたほうがいいですよと注意した”そうですが、“無反応、逃げるように席を立って行きました”と、謝罪もないまま立ち去られてしまったようです」(同・前)
なお、ジャニーズ事務所のアイドルグループ・KAT-TUNが今年5月に東京・国立代々木競技場第一体育館で行った「KAT-TUN LIVE TOUR 2022 Honey」でも、ライブ会場にタンバリンを持ち込んだ客がいたという問題が取り沙汰されていた。
カスタネットを使用する公演が増加
KAT-TUNファンのTwitterユーザーらの投稿をまとめると、メンバーのMC中にタンバリンを鳴らして反応するファンがいたようで、「ライブ中タンバリン叩いてた人やばすぎて泣いた」「変な音するなと思ったけど、タンバリンだったの」「周りドン引きしてたよ」「マナー違反だろうと思ってたら案の定スタッフさんに注意されてた!」といったツイートも。
「KAT-TUNのライブでは、スタッフがタンバリン持参客を注意したようなのでまだ良かったけれど、B'zのほうはスタッフが入っていきにくい席の客だったためか、声かけはなかったそう。そもそもスタッフが気づいていなかった可能性もあり、タンバリンの音を聞かされ続けた周囲のファンは、相当なストレスだったのではないでしょうか」(同・前)
一方、B'zやKAT-TUNのライブでのタンバリン問題がネット上で話題になると、「ゆずのライブと間違ってるんでしょうか」「ゆずっこか?」という指摘もチラホラ(※ゆずっこはゆずファンの愛称)。ゆずは“ライブ参加グッズ”としてタンバリンを販売しており、ほかにも、アーティスト側が楽器のグッズを出したり、それを観客がライブ中に使うことを勧めたりしているケースは増えているのだ。
「ハロー!プロジェクトのアイドルグループ・BEYOOOOONDSのライブでは、今年、一部の楽曲で観客とともにカスタネットを叩くという演出を実施。Nissy(AAA・西島隆弘)も、10月から始まる『Nissy Entertainment 4th LIVE 〜DOME TOUR〜』のグッズでカスタネットを販売するようです。
また、ジャニーズのグループだとNEWSも、8月末からスタートする『NEWS LIVE TOUR 2022 音楽』のグッズ一覧にカスタネットがあるため、やはり公演内で使用するのではないかとファンも注目しています。コロナ禍のため声援を送れない代わりに、ファンが気持ちを表現できる楽器グッズの導入が進んでいるのでしょう」(テレビ局関係者)
B'z、またKAT-TUNのライブにタンバリンを持ち込んでしまった観客は、アーティストによっては客席での楽器使用を許可していないことを知らなかっただけなのかもしれない。しかし、どんな会場でも運営の指示に従い、周囲への配慮も忘れずに、許可されたグッズのみ用いてライブを楽しんでほしいものだ。