近年、続々オープン&リニューアルしている食品系の工場見学。身近なものを深く知る楽しさや試食・試飲のお得感に加え、五感で感じる体験やVRなど最新技術を駆使した仕掛けなど楽しさがアップ。SNS映えするスポットや工場限定グッズなども大人女子にウケている。
大人が体験したくなる最新の仕掛けが満載!
「麦芽の試食などの体感要素が増え、見て、知って、味わえる内容が好評を得ています」
そう話すのは、4月にリニューアルした「キリンビール横浜工場」のシニアマネージャー・福田智穂さん。“子どもの体験学習”から大人がハマる工場体験へ。進化する食品工場へ、この夏出かけよう!
ビールの飲み比べは大人の醍醐味! キリンビール横浜工場(キリン)
ビール製造の歴史や製造工程を学ぶだけでなく、ビールの原料となる麦芽やホップ、麦汁の香りや味など、五感でビールのおいしさの秘密を体感。ビール酵母の働きをARで体験できる演出も楽しいキリンビール横浜工場の工場見学。
香りと味、のどごしでおいしさの秘密を探求
見学のあとは、工場直送の『一番搾り生ビール』、さらに3種類の『一番搾り』をじっくり飲み比べできるテイスティングセミナーも。『一番搾り』に使用されているホップの香りを体験できるコーナーでは、ホップを手でそっと割ると香ばしい香りが。五感全てを使って、ビールの好みを贅沢に探究できる。
工場オリジナルのコースターや、その場でLINEの友だち登録をするともらえるグラスなど、お土産も充実。ビール酵母を使用した工場限定の柿の種やプリッツも見逃せない。
〈DATA〉
キリンビール横浜工場(キリン)
【住所】神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1
【営業】10:00~16:30
【休日】月曜(祝日の場合は翌平日)、設備点検日、年末年始
〈工場見学〉
「工場だけの特別体験。キリン一番搾り おいしさ実感ツアー」
【料金】500円/お土産あり、要予約
【TEL】045-503-8250
【URL】https://www.kirin.co.jp/experience/factory/yokohama/
“めちゃウマ”フードが食べられる!
工場だからこそ食べられる新鮮&リッチなグルメをお目当てにお出かけしよう!
フレッシュ野菜のうまみに感激! カゴメ野菜生活ファーム富士見
八ヶ岳と南アルプスに囲まれた自然の中に、野菜飲料の工場と畑やレストランなどが隣設されている、カゴメ野菜生活ファーム富士見。
製造過程をARで見学。旬野菜の収穫体験も!
工場見学ではAR技術を利用して『野菜生活100』の臨場感ある生産ラインの映像などを見ることができる。農場では、春から秋にかけてさまざまな野菜の収穫体験も(300~700円、価格は時期により変動。要当日申し込み)。8月は完熟トマト、ミニトマト、とうもろこしなどが収穫時期。収穫スケジュールは事前にチェックしておこう。
レストランやショップは予約不要で楽しめる。ランチは地元の食材やカゴメ特製の「野菜だし」を使った本格イタリアンレストランで。看板メニューは、こだわりの薪窯で焼いたナポリピッツァ。『ピッツア マルゲリータ』が特に人気の一皿だ。
〈DATA〉
カゴメ野菜生活ファーム富士見(カゴメ)
【住所】長野県諏訪郡富士見町富士見9275-1
【営業】10:30~16:00
【休日】火曜、不定休あり(12月中旬~翌年3月下旬まで冬季休業予定)
〈工場見学〉
「カゴメファクトリーツアー」
【料金】100円(全額を「カゴメみらいやさい財団」に寄付)/お土産あり、要予約
【URL】https://www.kagome.co.jp/ysfarm/
スイーツまでそろう明太子パラダイス めんたいパークびわ湖
めんたいパークびわ湖は、明太子の老舗「かねふく」が運営する明太子専門のテーマパーク。エントランスを入ると、マスコットキャラクターの「タラピヨ」と「タラコン博士」がお出迎え。明るくポップな雰囲気がテーマパーク感を高めてくれる。
食事や遊びのついでに製造工程を気軽に見学
予約なしで明太子の製造風景を見学できる工場エリアで学んだら、明太子が試食できる直売所、明太子を使ったバラエティー豊かなメニューが楽しめるフードコーナーへ。写真映え間違いなしの、明太子がたっぷりのった『鬼盛り!めんたい丼』や、濃厚ミルクと明太子でつぶつぶ食感とピリ辛さがクセになる『めんたいソフトクリーム』を堪能しよう。
すべり台やアスレチックなどがあるキッズスペースや琵琶湖が一望できるテラスも設置され、家族で楽しむことができる。
〈DATA〉
めんたいパークびわ湖(かねふく)
【住所】滋賀県野洲市吉川4187
【営業】9:00~18:00(フードコーナーは17:30まで)
【休日】無休
【料金】無料
【URL】https://mentai-park.com/biwako/
豊かな水と緑で心身をデトックス サントリー天然水北アルプス信濃の森工場(サントリー食品インターナショナル)
『サントリー天然水』ができるまでの過程を大迫力シアタールームや製造ラインで見学できる、サントリー天然水北アルプス信濃の森工場。
自然があふれる空間で水の大切さを体感する
工場見学の最後は、商品ラベルにも描かれる北アルプスの山々を望める展望テラスで、ボトリングされたばかりの商品を味わいながらひと休み。芝生の広場など、自然の中でのひと時を楽しんでほしい。
工場施設以外では、天然水仕込みのドリンクやかき氷が味わえるカフェも併設されており、雄大な自然を眺めながら、おいしい水や果物を使用したメニューが楽しむことができる。夏季限定の『北アルプス天然水のかき氷 信州産いちごミルク』や信州産の果物を使った『天然水仕込みのクラフトソーダ』(550円)で喉を潤そう。
〈DATA〉
サントリー天然水北アルプス信濃の森工場(サントリー食品インターナショナル)
【住所】長野県大町市常盤8071-1
【休日】月・火曜、工場休業日(臨時休業あり)
1~3月と12月は冬季休業(現在は工場見学以外の施設入場も予約が必要)
〈工場見学〉
「サントリー天然水〈北アルプス〉未来へつづくものがたりツアー」
【料金】無料/お土産あり、要予約
【TEL】050-3182-7911
【URL】https://www.suntory.co.jp/factory/kitaalps/
“めちゃカワ”グッズにときめく
誰もが知っている、大好きなあの商品が工場限定グッズに。お土産にも喜ばれそう!
お菓子柄アイテムにキュンです! 森永エンゼルミュージアム MORIUM
白を基調とした近未来的な空間で、森永製菓の歴史や、こだわりの技術を展示や映像で学べる「MORIUM(モリウム)」。美術品のように、お菓子のパッケージが美しく展示されている。
人気商品が“映える”お菓子のミュージアム
併設する鶴見工場では、『ハイチュウプレミアム』や『小枝』などの製造・包装ラインを窓越しに見学でき、最後はお菓子のお土産も。
ミュージアムショップで購入できるお菓子デザインのオリジナルグッズは大人も欲しくなるかわいさ。大人の女性が使ってもかわいい手鏡やマスキングテープなどはちょっとしたプレゼントにもおすすめです!
〈DATA〉
森永エンゼルミュージアム MORIUM(森永製菓)
【住所】神奈川県横浜市鶴見区下末吉2-1-1
【料金】無料/お土産あり、要予約
【URL】https://www.morinaga.co.jp/factory/tsurumi/
女子ウケ抜群の“カルピスカラー”『カルピス』みらいのミュージアム
『カルピス』誕生100周年を記念して初の工場見学施設としてオープンした『カルピス』みらいのミュージアム。
100年の歴史を映像や香りで体感できる!
立体展示やプロジェクションマッピング、実際の製造工場を見学し、『カルピス』のルーツや製品ができるまでを知ることができる。見学後は製品のお土産も。
『カルピス』のレトロかわいいドット柄のミニタオルや、紙巻きパッケージ当時のやさしい風合いや、なつかしさをイメージしたノートなど、白×青のブランドカラーでデザインされたレトロかわいいアイテムが満載のミュージアムショップも立ち寄り必須。
〈DATA〉
『カルピス』みらいのミュージアム(アサヒ飲料)
【住所】群馬県館林市大新田町166
【休日】年末年始、指定休日
【料金】無料/お土産あり、要予約
【TEL】0276-74-8593
【URL】https://www.asahiinryo.co.jp/entertainment/factory/gunma/tour.html
“めちゃワク”体験で童心に返る♪
職人気分を味わったり、オリジナルグッズを作ったりすることができる工場見学は、大人だって興奮できる!
VRでまるで工場に潜入した気分に! 八天堂ビレッジ
『くりーむパン』で有名な「八天堂」が広島空港そばに設けている体験型施設「八天堂ビレッジ」。
VR体験からパン作りカフェやショップも
敷地内の工場では、VRゴーグルをつけて360度見渡し、工場内に入って実際にパン製造を間近で見ているような感覚になりながら『くりーむパン』の製造工程の疑似見学を楽しめ、お土産にパンももらえる。
そのほかエリア内には、八天堂の『くりーむパン』の生地を使って好きな形のパンを作れるパン作り体験スペースや、ピザ作りなどを楽しめる施設、ショップや手ぶらで楽しめるBBQテラスなどもある。
土日祝限定で、看板娘・ミニチュアポニーの「クリーム」にえさやりをすることもできる。併設のカフェでフワフワのわたあめがのったSNS映え抜群の新感覚ドリンク『天空カフェラテ』をぜひ味わってみて。
〈DATA〉
八天堂ビレッジ(八天堂)
【住所】広島県三原市本郷町善入寺用倉山10064-190
【営業】10:00~16:00(土・日曜、祝日は17:00まで)※店舗により若干異なる 【休日】水曜日、年末年始ほか
〈工場見学〉
「八天堂VR工場見学」
【料金】1000円/お土産あり、予約優先
【URL】https://hattendo-village.jp/
思い出の写真が『白い恋人』缶に! 白い恋人パーク
『白い恋人』などの製造工程の見学、お菓子作り体験、チョコレートをメインにしたスイーツが楽しめるカフェ、チョコレートの歴史が学べるショーなど、“見る・知る・味わう・体験する”がそろったお菓子のテーマパーク。
工場見学もカフェも甘い香り漂う1日に
7月には新たに『白い恋人』のラング・ド・シャなどを使ったパンなどを製造するベイクショップもオープンした。それぞれの季節ごとのイベントも楽しみ。
その場で撮影した写真やお気に入りの写真を使い、自分だけの『白い恋人』缶が作れるサービスや、にぎやかなフォトスポット「マジカルマルシェ」でトリックアート的な1枚を撮影したりと遊び心も豊富なスポット。旅の記念になること間違いなしだ。
〈DATA〉
白い恋人パーク(石屋製菓)
【住所】北海道札幌市西区宮の沢2-2-11-36
【営業】10:00~17:00※施設により若干異なる
【休日】無休
【料金】入館料800円
〈工場見学〉
「チョコトピアファクトリー」
【時間】10:00~17:00(8月21日までは9:30から)
【料金】無料(入館料に含む)
【URL】https://www.shiroikoibitopark.jp/
食卓に欠かせないみそを手作り! みそ作り体験館
アルプスの雄大な自然の中に、ハナマルキ創業100周年を記念してオープンしたみそ作り体験館。
美しい自然をバックに日本のみそ文化を学ぶ
みその基礎知識やみそづくりの工程、隣接の工場でみその生産から出荷までを見学、みそ文化をじっくりと学ぶことができる。みその知識を高めた後は、実際にみそづくりに挑戦。横9m、縦3mの窓がある、南アルプスの絶景が望める開放的なみそづくりの体験室で、こうじと塩を混ぜるところから手作り体験できる。
仕込んだみそは、専用発酵室で約3か月熟成され、完成したら自宅へ送ってもらえる。できあがりを待つ時間もワクワクだ。
〈DATA〉
みそ作り体験館(ハナマルキ)
【住所】長野県伊那市西箕輪2701
【営業】月・水・金・隔週土曜(祝日は休業)
【料金】2000円(大人1人で1個のみそをつくる場合)/要予約
【URL】https://misotaiken.jp/
〈取材・文/河端直子〉