8月はぶどうがおいしい時期。そんなぶどうのいちばん甘い部分はどこなのか?また甘いぶどうの見分け方&上手な保管方法をご紹介!知って楽しい、おもしろ雑学をお届け。
Q. ぶどうの房でいちばん甘いのはどの部分?
A. 太陽の光をしっかり浴びている房の上のほうが、甘くなります(西崎農園 西崎哲平さん)
8月はぶどうの出荷量が多くなる時季。メロンやスイカの甘い部分はわかるが、ぶどうはどこがいちばん甘いのだろう。ぶどうの名産地である岡山県のぶどう農家、西崎農園の西崎哲平さんに聞いた。
「ぶどうは太陽の光を浴びて房の上の部分から熟していくので、下に比べて上のほうが糖度が高いです。そのため、房の下のほうから食べ進めると、徐々に甘みが増すので、ずっとおいしく食べられます」(西崎さん、以下同)
食べ進める順番に気をつけるとより楽しめそうだが、やっぱりできるだけ甘いぶどうを選びたい。見分け方は?
「皮に白い粉のようなものがついている房が新鮮で甘いです。『農薬の残りだ』と言われることもありますが、まったくの誤解。ぶどう自身が出す『ブルーム』という天然成分で、雨や病気を防ぎます。これが残っているものは鮮度が保たれ、大切に育てられて収穫されています」
おいしく食べるためには、保管方法も重要だ。
「買った日に食べる場合は、新聞紙やキッチンペーパーに包んで、日の当たらない涼しい場所で保管し、食べる30分前に冷蔵庫で冷やしてください。ほどよく冷やすと甘みが感じられます。2、3日後に食べる場合は、常温保存だと傷んでしまうので冷蔵庫に。そのとき、房から実を外して保存容器などに入れると、水分が抜けにくくなります」
房から外すときはキッチンばさみで枝を2~3ミリ残すとみずみずしさが失われず、最後のひと粒までおいしく食べ切れる。