現在放送中の月9ドラマ『競争の番人』(フジテレビ系)で、ダブル主演の坂口健太郎と杏に負けないほどの強い存在感を示している女優がいる。
「寺島しのぶさんが出演しているのですが、部下のために奔走する頼れる上司役を熱演しています。今年11月に公開される映画『あちらにいる鬼』では、瀬戸内寂聴さんをモデルにした主人公を演じるため、頭を剃って臨みました。50歳を越えてなお、アグレッシブに活動しています」(スポーツ紙記者)
歌舞伎の名門『音羽屋』を率いる七代目尾上菊五郎の長女として生まれ、弟には五代目尾上菊之助を持つなど芸能一家に生まれた寺島。その才能は、彼女の息子にも受け継がれているようだ。
長男・寺嶋眞秀くんへの惜しみない支援
「'07年に結婚したフランス人のアートディレクターとの間に、長男の寺嶋眞秀くんがいるのですが、9歳とは思えない演技力の高さと踊りのうまさで将来を嘱望されています。直近では『七月大歌舞伎』に出ながら、TBS系のドラマ『ユニコーンに乗って』にも出演していました」(松竹関係者)
彼の躍進の裏には寺島の徹底的なサポートがあるという。
「寺島さんは息子を一人前の歌舞伎役者にするため、演技指導から日舞など芸事の英才教育を惜しみなく支援しているんです。並行して学力の向上にも力を注いでいて'18年には“最難関校”と呼ばれる有名私立小学校のお受験も突破。この学校は菊五郎さんや菊之助さんも通っていた“歌舞伎俳優御用達学校”と呼ばれる私立小学校より上のレベルといわれています」(前出・スポーツ紙記者)
文武両道を地で行く眞秀くん。幼くしてスター街道を邁進しているが、梨園関係者からは将来を不安視する声も。
このままだと出世レースで大きなハンディを背負うことも
「音羽屋のトップである“菊五郎の名”を継ぐのは菊之助さんですし、その後は彼の息子・丑之助くんと続いていくでしょう。そう考えると、菊之助さんからすれば眞秀くんは“息子を出し抜く可能性のあるライバル”のような存在ですからね。寺島さんとしては眞秀くんを歌舞伎界で大成させたいと考えているのでしょうけど、梨園でのし上がるには、後ろ盾や政治力も問われるんです」(梨園関係者)
母の期待を一身に背負う眞秀くんだが、今後はどのように活動していくのだろうか。
「このままですと、丑之助くんの後塵を拝することになり、出世レースで大きなハンディを背負ってしまいます。やはり、菊五郎さん以外の誰かに師事を受け、大きい名跡を継ぐことが大事だと思います。役者として成功していくには、力のある人に取り入って主要な役に抜擢されることが不可欠ですから」(同・梨園関係者)
すでに寺島は、歌舞伎界の大御所や松竹の重役に息子を積極的に売り込み、その成果も出ているようだ。
「上方歌舞伎を代表する十五代目片岡仁左衛門さんが眞秀くんを子役として頻繁に舞台で起用してくれています。七月大歌舞伎では四代目市川猿之助さんとも初共演を果たし“歌舞伎にとって大切な宝”と称されるほど高く評価されていました。いずれにしても寺島さんの今後の“推し活”が、彼の将来を決めるといっても過言ではないでしょう」(音羽屋に近しい人)
母として、女優として、走り続ける日々は続く。