4月20日に東京で開幕した『羽生結弦展2022』。富山、新潟、名古屋で行われ、次は8月10日から大阪で開催される。
“9歳の自分が跳べと言っていた”
「読売新聞社が主催しており、羽生結弦選手の軌跡をたどる写真や衣装、メダルなどが展示されています。全国6か所を巡る同展の最後は羽生選手の地元・仙台で開催されます。プロ転向を発表したことで“これまでとは違ったおもむきが感じられる”と、ファンの熱量も増した様子。販売されている展覧会限定のグッズをコンプリートして購入する人もいるようです」(イベント関係者)
羽生の競技者人生の中で最も印象深い出来事のひとつが、今年2月の北京五輪での4回転アクセルへの挑戦だろう。
「2月10日に行われたフリースケーティング『天と地と』の最初のジャンプで4回転アクセルに挑みました。回転不足という判定にはなってしまいましたが、史上初めて国際スケート連盟に“4回転アクセル”として認定されました。それでも、転倒してしまったこともあり、羽生選手は“報われない努力だったかもしれない”と話していました」(スポーツ紙記者)
競技から4日後に行われた記者会見で、羽生の口から語られたのは“9歳の自分”という言葉だった。
「4回転アクセルに挑戦し続けていたのは“9歳の自分が跳べと言っていた”からだというのです。当時のコーチであった都築章一郎さんが“アクセルは王様のジャンプ”だと話したことをきっかけに、目指し続けていたのです」(同・スポーツ紙記者)
金銭的にはまったく問題ない
こういった羽生の思いをのせて、プロ転向を発表した翌日には4回転アクセルの世界初認定を記念したグッズの予約が株式会社ラフィーネインターナショナルの特設サイトで開始された。『9歳の僕と王様のジャンプ』という商品だ。
「切手やスマホリング、クリアファイルなどの組み合わせで“9歳の僕”と“王様のジャンプ”がテーマの2種類がそれぞれ6360円、それらとオリジナルフレームが入った特別パッケージが1万3000円で販売されます。
本来、8月上旬ごろの予約開始を予定していたそうですが、羽生選手のプロ転向発表に伴って、予約開始が7月20日に早まったと聞いています」(フィギュアスケート関係者、以下同)
世界中にファンがいる羽生だが、購入することができるのは日本国内のみだ。
「プロ転向のお祝いに、と複数購入するファンも多いようで、売れ行きは好調です。決して値段の安いグッズではありませんが、予約開始から1週間もたたないうちに、売り上げは1億円を超えていたそうです」
計算すると、1万セット程度が売れている計算になる。
「プロ転向したことにより、収益の一部を日本スケート連盟に納付する必要がなくなったので、これまで以上の金額が羽生選手のもとに入ることでしょう。また、プロ転向発表後、アマチュア時代からのスポンサー各社も引き続き支援を表明しています。羽生選手は、この先のビジョンとして“スケートを見たことがない人でも楽しめるショー”などを掲げ、実現可能かわからないとしていましたが、金銭的にはまったく問題ないでしょう」
これだけの援軍がいれば、どんなことでも実現させられるはず!