《ドラマ『六本木クラス』が韓国で配信されることになって、とてもうれしく思います。(中略)一生懸命、作った作品が、海を越えて多くの韓国の方々に視聴していただけることを心から願っています》
自身のインスタグラムにハングルでメッセージを綴った竹内涼真。主演ドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)が、8月3日から韓国で配信されることになったのだ。
竹内の髪型にファンはガッカリ
「原作である『梨泰院(イテウォン)クラス』は、‘20年3月から動画配信サービスNetflixで配信が始まり、世界中で大ヒットしました。同作をリメイクした『六本木クラス』も日本での配信はNetflixだったため、韓国でも同じだろうと思ったら、『TVING』という配信サービスで独占公開されています。『TVING』は、話題の韓国ドラマを多数配信しており、ドラマに強いイメージがあるサイトですね」(韓国在住ライター)
7月14日の第2話放送前の時点で、韓国をはじめとしたアジア各地域や北米での配信も決まっていると発表されており、ここに来てようやくの配信開始となった。
そんな『六本木クラス』については、“あの『梨泰院クラス』のリメイク”ということで、放送開始前から韓国では関心が集まっていたという。
「ネットニュースでリメイクされることを知り、友人たちの間でも話題になりましたよ。これまで多くの韓国ドラマが日本でリメイクされてきましたが、今回は、版権を売っただけではなく、『梨泰院クラス』の制作スタッフも作品に協力していると聞いて、私も興味を持ちました」(韓国の制作会社スタッフ)
本国で主人公のセロイを演じたパク・ソジュンは、数々のヒット作に出演してきたトップスター。彼がドラマで見せた特徴的なヘアスタイル“セロイ・カット(ツーブロッククロップカット)”を、竹内が演じる宮部新(あらた)に期待した現地のドラマファンも多かったようで、
「ファンのコミュニティサイトには、ポスタービジュアルで公開された竹内さんの髪型が“セロイ・カットは違う”と、残念な印象を持った人が多かったようです。逆に好印象だったのが、ヒロインのひとり、麻宮葵を演じる平手友梨奈さん。『梨泰院クラス』のキャラクターと“ビジュアルが似ていて、ハマっていそう”という声を何人かから聞きました」(同・制作会社スタッフ)
竹内のビジュアルは韓国でも好まれる
平手のキャスティングは、原作と韓国ドラマの脚本を手がけたチョ・グァンジン氏が推薦したことを明かしており、
「映画『響 -HIBIKI-』を見て、平手さんが演じていた響と、『梨泰院クラス』のイソの感じが似ているなと思いました」
と語っていたが、ファンも認めるほどそっくりだという。満を持しての配信開始から数日がたったが、“本場”の視聴者の評価はどうなのだろうか。SNSなどを見てみると、
《10分で視聴をやめました》
《六本木の景色が見られるし、真剣に作ったのはわかるけど……再現ドラマのようなクオリティ》
《パロディコントと変わらない》
《繊細な感情表現がない。もう少し演技力があれば》
《『梨泰院クラス』がどれほど面白かったかを知ることができた》
などと、酷評の嵐。『梨泰院クラス』に限らず、近年ヒット作を生み出し続けている韓国ドラマに見慣れた視聴者には、物足りない作品となってしまったようだ。“逆輸出”は順調な滑り出しとは言えなそうだが、ドラマはまだ折り返しを迎えたばかり。
「日本でも、放送開始前はリメイクへの批判が相次ぎましたが、回を追うごとにハマるファンが続出し、ヒットの兆しを見せています。韓国でも『梨泰院クラス』のリメイクだから見てみよう、という視聴者がこれから増えるはずですから、口コミで一気に人気に火がついてもおかしくありません。竹内さんのビジュアルは、韓国でも好まれると思うので」(韓国在住ライター)
セロイを演じたパク・ソジュンが『梨泰院クラス』をステップにハリウッドスターの仲間入りを果たしたように、『六本木クラス』も竹内涼真や平手友梨奈にとって、大きな飛躍をさせてくれるドラマになるのだろうか。