豊穣の季節・秋は財布を新調するチャンス!
「秋財布」という言葉を聞いたことがあるだろうか。風水の世界では秋に購入した財布は金運をアップするアイテムとして重宝されている。
「秋は、さまざまな作物を収穫する実りの季節。それに倣って、秋に財布を新しくすると“中身が実る財布になる”とされ“秋財布”と呼ばれています」
そう話すのは、YouTubeを中心に金運上昇に関する情報を発信する金運師のたかみーさん。
「財布はお金の家です。その家がボロボロだったり、ゴミが入っていたりすると悪い気のたまり場になる。もしも、自分の金運が下がっていると感じているなら、原因は財布にあるのかも。この機会に秋財布を購入して、自分と財布の関係を見つめ直してみては」
たかみーさん直伝の財布選びと使い方のコツで、実りある秋財布を手に入れよう♪
絶好のチャンス到来! 貯まる秋財布の極意
1. 買うタイミングと使い始めはいつ?
秋財布の購入と使い始めには、少しだけルールがある、とたかみーさん。
「9月は貯蓄運アップ、10月は財運、11月は事業運というように向上する運気は月ごとに変化します。自分が上げたい運気の月に購入しましょう。
購入日は『一粒万倍日』や『寅の日』を選ぶとより運気アップ。買った財布には現金を入れて9日寝かせ、『不成就日』などの凶日以外に使い始めてください。5万円なら5万円、100万円なら100万円など、寝かせた金額がその財布に入りやすくなるといわれています」(たかみーさん、以下同)
2. 貯まる財布は色・形・素材にこだわる!
「色の持つパワーを味方につけましょう。茶色は植物を育てる土をイメージさせる色なので、お金を“育てる力”を持っています。“金”を連想させる黄色は、金運アップに直結します。そして形は、お札が伸び伸びと過ごせる長財布がベスト。二つ折り財布はお札が窮屈さを感じて、出ていってしまいます」
素材は合皮やビニール製のものではなく、本革(牛・ブタ・ヘビ・ワニ)など、上質で高級感があるものを選ぶのがおすすめだ。
3. 運気を下げる残念な財布の特徴は?
せっかく秋財布を買っても使い方を間違えると、運気が下がってしまうことも。
「お金の家である財布に不要なモノがあふれていると、悪い運気がたまってしまう。レシートで膨らんだ財布は、貯まらない財布の代表格。そのほか、1年を過ぎた効力の切れたお守りや、使っていないポイントカード、名刺も入れないでください」
また、“支出を象徴する紙”である領収書は、財布に入れると出費しやすくなる。領収書は別に持つのがベスト。
4. 財布の買い替えは3年ごとに
「秋財布といっても、毎秋に新調する必要はありません。財布の金運パワーは3年で尽きてしまうので、それが買い替えのタイミングです。もしもお気に入りの財布で、3年たっても壊れていなければ“紙に包んだ粗塩”を中に入れると、運気が復活するといわれています。3年で替えるのが理想ですが、思い入れがある財布ならば粗塩で清めて使うのもアリです」
財布本体の状態を見ながら、買い替えを検討しよう。
5. 定期的なお手入れで財布もお金もキレイに
財布を清潔に保つのも、金運アップの重要なポイント。
「お金の家をキレイにするために、革財布なら革専用クリーナーで拭くなどのメンテナンスが必要です。また、お金は人から人を渡り歩いてくるので、運気が悪い人から巡ってきたお金は“悪い気”を帯びています。僕は月に何度か重曹とクエン酸で小銭を洗浄して、悪い気と汚れを落とすようにしていますね。風水としてだけでなく、財布や小銭のお手入れはお金と向き合う大切な時間になりますよ」
6. お札と小銭は分けるべき?
最近では小銭入れがない“ミニ財布”が登場し、人気を集めている。小銭とお札を一緒に入れる利便性が魅力だが、たかみーさんは「お札と小銭は分けてほしい」と話す。
「風水ではお札と小銭は素材が異なるお金なので、同じ部屋に入れるのはNG。金運アップを目指すなら、お札と小銭は別にしましょう。メインの財布にはお札とカードを入れて別に小銭入れを持ったり、長財布や二つ折り財布に小銭を入れる場所があれば、そこに入れてください」
7. キャッシュレス決済は金運に影響する?
キャッシュレス決済の普及で財布を持たない人も増えているが……。
「最近は、バーコード決済や電子マネーなど、スマホを使ったキャッシュレス決済が浸透してきています。風水の考え方は時代とともに変化するので、スマホを財布として使うこと自体は問題ありません。ただ、その場合も財布と同様に、スマホを大切に扱ってください」
不要なアプリの削除や、画面の汚れ除去、傷をつけない工夫など、スマホ本体の“お手入れ”を心がけよう。
8. 使い終わった財布はどうすべき?
「大切な財布を捨てるのは心苦しい」という人も多いはず。長年連れ添った相棒との正しい別れ方とは?
「僕は、古い財布に粗塩を振って半日清めた後、白い紙に包んで可燃ごみで捨てています。可燃ごみと一緒にしたくない場合は、神社でお焚き上げしてもらう方法もあります。なお、新しい財布を購入後、すぐに古いものを処分する必要はありません。思い出深い財布なら、気持ちに整理がつくまで保管したり、領収書入れに再利用したりしてもいいですね」
お金に愛される金運師&億女たちの金運財布、拝見!
お金をつかんで離さない“億りびと”はどんな財布を使っているのか?
見るだけでご利益ありそう! たかみーさんの“黄金色財布”
希少なトカゲの革を使った金色の長財布。幅が広く深さがあるのが特徴。開け口は豊穣の神・ディオニソスがあしらわれ、豊かさを象徴している。お値段は約40万円!
たかみーさんのこだわりPoint
1.“諭吉くん”が好きな香りを入れる
「財布にお香を入れると災いからお金を守ってくれるといわれています。僕は“諭吉くん”(1万円)が集まってくる『伽羅』という香りを入れています。ネットで財布専用のものを400円ほどで購入」
2.お札は下向きに
「僕は下向きにお札を入れて“お金が入りやすい財布”にしています。払ったお金が戻ってくる“循環の財布”にするなら上向きに。どんな財布にしたいのかを考えてお札の向きを決めましょう」
3.金運のお守りを入れる
「財布に入れているお守りは大分県の宇佐神宮で授かった『金運開運御守』のみ。カード型なので持ち歩きに便利です。お金が集まってくるように1万円の種銭も入れています」
年商10億! スーパー億女の使いすぎ防止の目的別財布
広告制作業をはじめ、コンサルタントや不動産投資などの収入を合わせて、年間約10億円を稼ぐ熊谷和海さん。まさに“億女”の彼女が、財布にこだわるようになったきっかけをこう話す。
「20代のころに流産をして、当時働いていた電話オペレーターの仕事をリストラされたのが大きなターニングポイント。手に職をつけて専門学校に通いたいと思っても、貯金はゼロ。カラの通帳を見たときに、幼いころに祖母に言われた“和海はゴミばっかり買ってるから、お金の神さんに好かれない”という言葉を思い出し、自分の浪費癖に原因があると気づきました。当時は、収支の管理がまったくできていなかったんです。それからは財布を“遊ぶ用と普段用”に分けて、年間でいくら遊びに使うかを決め、金額に合わせて収支を考えるようになりました」
また、実際に目にした“富裕層の財布”も、参考になったという。
「お金持ちの財布はいい香りがして、薄くてキレイ。一方、当時私が使っていたのは安くてボロでレシートでパンパンに太った“ブタ財布”。財布の状態は、その人のお金の使い方を表すことを学びましたね。財布にこだわるとお金と向き合う時間も増えて、人生が豊かになります。使うと“ワクワクする財布”を選ぶといいと思います」
“遊び用”のヴィトンの財布。以前、派手色で可愛い財布を使っていて、お金を使いすぎた経験から「黒」や「ワインレッド」など落ち着いた色に変えて、浪費を防いでいるそう
こだわりPoint
1.財布は日常用・遊び用に分ける
「遊び用の財布にはその日に使う分の現金を。一方、普段用の財布には1週間7000円のみ。もしものときのデビットカードも限度額を決めてその範囲で使います」
2.感謝半紙・お守りを入れて使いすぎを防ぐ
「感謝半紙は“落ち着きなさい”という自分へのメッセージ。欲しい物があるときは半紙を見て冷静に考えます。“不動尊御守”には、悪魔を撃退する力があるので浪費する自分の“魔”を撃退してもらっています(笑)」
3.使用後に売れる財布を選ぶ
「財布の買い替えは3年に1回。その際に選ぶのはヴィトンやカルティエなどリセール需要が高いブランドです。10万円で買ってもキレイに使って化粧箱があれば、3年後も6万円ほどで売れる可能性が」
広告デザイナー、ビジネスコンサルタント、投資家など、さまざまな顔を持つ。27歳でデザイン制作会社を設立し、年商4億5000万円を達成。その後、社長業を引退し、女性起業家向けのサロン運営、セミナーを行う。
年商元3億の女社長が愛用するのは、お金が出ていかないお守り入り黒財布
「財布は“人”と思って接しています」と語るのは、億女の三浦洋子さん。数年前まで都心部で7店舗のビューティーサロンを経営していたが、42歳のときにセミリタイア。現在は大阪と沖縄で“二拠点生活”を送っている。そんな彼女が、財布を重視するようになったきっかけとは?
「32歳のときに会社を立ち上げたのがきっかけです。当時は女性の社長が珍しく、注目もされましたが、心無い言葉を投げかけられることも。そんな折、起業家の先輩から、“金運を良くするためにも財布はキレイに使うんだよ”というアドバイスとともに、エルメスのベアンの黄色い財布をいただいたんです」
その財布に変えてから金運や仕事運、対人運がアップしたという三浦さん。以来、財布を大切に扱うように心がけている。
「領収書やレシートは入れず、定期的にお手入れをしています。高いお財布を買うと丁寧に扱うようになるので、奮発するのはおすすめ。まずは、財布に目を向けることから始めると徐々に金運がアップするかもしれません」
占星術や風水に造詣が深い三浦さん。自身の運勢のバイオリズムを考慮して、5年ごとに財布を替える。3年前「小さな財布が吉」という夢を見た翌日に、二つ折りの財布を購入。
こだわりPoint
1.「3・5・8」の数字が入ったお札を入れる
「風水では3・5・8がラッキーな数字とされているので、その番号が印字されているお札は常に財布に入れています。“お札に目を向けなさい”という教えなのかもしれません」
2.お金を貯めたいときは黒財布
「私の運勢は10年周期で変わるので、初めの5年はお金を増やすカラー財布、あとの5年は出費を防ぐ黒財布を使用。給与制で収入が一定の人は、黒財布にすると貯まる財布になります」
3.オリジナルのお守りを入れる
「毎年、1年で意識すべき漢字と、ラッキーカラーを自分の生年月日から割り出して紙に書く『漢字リーディング』を行っています。今年の私は『音』という字とピンクが開運のカギ」
30代でビューティーサロン「ローズボディ」を立ち上げ、年商3億円を売り上げる。セミリタイア後は、自身の経営経験や占い、カラー診断などの知識をもとに、女性起業家をサポートするサロン運営に携わる。
教えてくれたのは…YouTuberたかみーさん
チャンネル登録者数15万人の「金運上昇チャンネル」を運営し、風水や金運に関するさまざまな情報を発信する金運師。マヤ暦・擇日(吉日選び)・手相を学び、その知識を詰め込んだ著書『金運年鑑』は大きな話題に。
<取材・文/大貫未来(清談社)>