《眞子さま年内結婚》
『読売新聞』が朝刊の一面トップでそう報じたのは、昨年9月1日だった。幸せな結婚に向けて思いを募らせてきた秋篠宮家の長女・眞子さんにとっては、小室圭さんとの“ゴール”の兆しが見えた記念すべき日ともいえるだろう。
あれから、もうすぐ1年─。今度は次女・佳子さまの新しい“お相手”に大きな関心が寄せられている。
異議が出る交際ではない
「8月9日発売の『女性自身』が《本命恋人は両親公認エリート歯科医》と題して、佳子さまが七夕前夜に都内の歯科医院を訪問された様子を報じました。佳子さまはプライベートでの外出時に利用される白いワンボックスカーに乗られて、秋篠宮邸から車で45分ほどの距離にある同医院をご訪問。2時間半にわたって滞在し、夜9時ごろに辞去されたそうです」(皇室担当記者)
60年以上続くという歯科医院の“3代目”院長とその夫人、2人の息子は全員“学習院出身”とのこと。
「院長夫妻と紀子さまは同級生で、その長男と佳子さまも同級生。つまり、2世代にわたる長いお付き合いをされているのです。特に紀子さまと夫人は大学の学部学科も同じで、親しい間柄だと伺っています」(学習院関係者)
佳子さまの“お相手”と報じられた男性は、初等科から高等科まで学習院に通い、有名な私立大学の歯科学部を卒業。現在は別の大学の歯学部に通いながら、実家のクリニックの歯科医にも名を連ね、家業を手伝っている。
「初等科時代から始めたアイスホッケーは、高等科時代に東京都代表チームの主将として国体に出場したほどの腕前。成績優秀でスポーツ万能、お顔立ちも整っているといいます。“学習院一家”となればお家柄も安心できますし、まさに佳子さまにピッタリだと思います」(宮内庁OB)
そんな男性の存在が明らかになると、ネット上では好意的な声が相次いだ。
《生活基盤が整った常識的な方であることは大変望ましい》
《出身校も同じで、本人も同級生で、親も顔見知りなら安心》
皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授も「両家のご両親、そして結婚するご本人同士が納得しているのであれば、内親王の結婚として異議が出る話ではない」との見解を示す。
一方、8月18日発売の『週刊新潮』によると、お相手男性の父にあたる院長を直撃取材したところ「(佳子さまと)お付き合いしているということは全くありません」と否定。ただし、
「皇室へのご遠慮から、相手方が縁談話に否定的なコメントをすることは考えられ、今後の成り行きはわからないでしょう」(小田部教授)
お相手を“ジャッジ”する国民の視線
『週刊女性』が同医院に関する取材を進めると、通院されているのは佳子さまだけではないことがわかった。
「紀子さまは20代のうちからその歯科医院に通われていました。秋篠宮さまとのご結婚から間もないころにおいでになったときには、近所の人が集まってちょっとしたフィーバーになったことも。“エリート歯科医”の見出しで、あの息子さんのことだとピンときたものの、秋篠宮ご一家の“かかりつけ医”にすぎないのではないかと地元では言われています」(歯科医院の近隣住民)
ある宮内庁関係者が語る。
「佳子さまは10代のころから通院されていて、悠仁さまも通われていると聞きます。家族ぐるみの仲とはいっても、交際と断定するには早急な気はします。
とはいっても、世間からこれほどポジティブな反応が得られた以上、“外堀から埋められる”可能性もないとは言い切れません。眞子さんの結婚騒動に続いて、注目され続ける話題になるでしょう」
国民からの納得や祝福を得られたとは言い難かった小室さん夫妻の結婚。
「内親王といえど、家柄や職業、出身校で結婚が否定される時代ではありません。ただ、小室さんに関しては事前の調査不足によって想定外の騒動になってしまった……。
秋篠宮ご夫妻の“自由主義”方針が今後大きく変わることはないでしょうが、未来の皇室のためにもさらなる“失敗”は許されません。交際報道を受けて、佳子さまのお相手を“ジャッジ”する国民の視線をひしひしと感じられたのではないでしょうか」(同・宮内庁関係者)
自由恋愛を謳歌してこられたのは、何を隠そう秋篠宮ご夫妻だ。
「おふたりの婚約内定が報じられたのは、昭和天皇が崩御されてから約半年後。国民が経済活動を自粛していた時期に、しかも当時皇太子さまだった兄君よりも早くに結婚を“強行”されました。
当時、秋篠宮さまは23歳、紀子さまは22歳と若かったとはいえ、“本人たちの気持ちが第一”という考え方は当時からブレてはいません。眞子さんの結婚についても、紀子さまは“本人の気持ちをできる限り尊重する”というスタンスを貫かれました」(前出・宮内庁OB)
紀子さまの肉声文書は“メッセージ”
来たる9月11日、紀子さまは56歳をお迎えになる。お誕生日に際し、新聞社やテレビ局が所属する宮内記者会から事前に提出された質問に、文書で回答される。質問内容は宮内庁サイドにはすでに提出されているといい、
「全3問で、“この1年の振り返り”と“佳子さまや悠仁さまへ期待すること”、そして“眞子さんの結婚への受け止め”の見通しです。例年とは大きく変わらない内容ですが、今回のポイントは佳子さまの結婚について。“お相手報道”が出てから日が浅いこともあり、慎重にお言葉を選ばれる必要があると思います」(皇嗣職関係者)
これまでも、お誕生日に佳子さまのご結婚について言及される機会はあった。'20年は《本人の考えに耳を傾け、対話を大事にしていきたい》、昨年は《次女の意見をよく聞いて、家族の語らいを大事にしていきたい》とコメント。
“対話”や“語らい”といった表現について、前出の小田部教授はこう解説する。
「今回もそのような表現が盛り込まれるでしょう。紀子さまには、秋篠宮家に対する国民からの信頼を損ねてしまった一因に、眞子さんとの間の意見の調整がうまくいかなかったという反省がおありなのだと思います。皇位継承者の妻にあたる『皇嗣妃』として、そして母として、自由を尊重して育てられた佳子さまとの“妥協点探し”が課題になるのではないでしょうか」
今年12月で28歳になられる佳子さま。同世代の結婚ラッシュや、皇室を離れた姉の存在によって、結婚が身近になったことは想像に難くない。
「お誕生日に公表される“肉声文書”は、ご一家の近況や内情を国民が知ることのできる貴重な機会だけでなく、ご家族に向けた“メッセージ”でもあります。佳子さまに対し、どのような胸中をしたためるべきか、思い悩まれていることでしょう」(前出・皇嗣職関係者)
“正解”を求めて、紀子さまの母心は揺れ続けている─。
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』(星海社新書)など著書多数