富士急ハイランドコニファーフォレストで開催された『W-KEYAKIFES.2022』

 8月19日、20日に櫻坂46が出演したのは、富士急ハイランド コニファーフォレストで開催された『W-KEYAKI FES.2022』だ。

「『けやき坂46』としてグループが始まった『日向坂46』と、改名前は『欅坂46』だった『櫻坂46』による合同野外フェスです。当初は7月の21~24日に行われる予定でしたが、メンバーの新型コロナウイルス感染が発覚し、櫻坂46の公演のみ延期に。今回の公演はその振替で、約1万5000人を動員しました」(スポーツ紙記者)

駐車料金が普段の2倍に

 体調不良により欠席するメンバーがいたものの、卒業を控えた尾関梨香、原田葵の卒業セレモニーも行われた。

 しかし、富士急ハイランドの野外ステージで、メンバーたちが輝かしい姿を見せていた裏では、ファンによる迷惑行為が問題になっていた。

「生写真のトレードが禁止されたエリアで、スタッフがやめるよう呼びかけているにも関わらず、多くのファンがトレードを続けていました。また、会場付近のサービスエリアの一方通行を守らず逆走する人もいましたね」(現地を訪れたファン)

 さらに会場近辺の飲食店などの駐車場では、無断駐車が横行していたのだ。

「場所柄、車で来るファンが多く、昼過ぎには臨時も含めて富士急ハイランドの駐車場は満車に。また、駐車料金が通常営業時は1500円なのですが、この日は3000円になっていたこともあり、若いファンを中心に、当たり前のように無断駐車をしていたようです」(同・現地を訪れたファン)

 会場付近にはいたるところに富士吉田警察署による無断駐車禁止の注意喚起の看板が設置されていたが、効果は薄かったようだ。

 そのため、近隣の店舗は対応に迫られることに。『ドン・キホーテ河口湖インター店』ではスタッフが駐車場を巡回し、ナンバーや時間を記入した張り紙を1台ごとにフロントガラスに設置。

ガストの運営会社に問い合わせると

『ドン・キホーテ』と同敷地内にあり、公演1日目の8月19日に無断駐車の被害を受けた『ガスト富士吉田松山店』では、20日にファンに向けた張り紙が設置された。

《櫻坂46のファンへ 金曜はたくさんの無断駐車で営業妨害していただきありがとうございました笑 最低限のマナーすら守れない最低のファンが多くてとても素晴らしいグループですね笑 そんな程度の知れたグループに来年も来て欲しくはないので、富士急、運営に強く抗議する所存です》

 この張り紙がSNSで拡散され、迷惑をかけた側であるはずの櫻坂46のファンから、文言についての批判が寄せられた。

《無断駐車してるならレッカーすれば良いだけで『程度の知れたグループ』って失礼極まりないな!この張り紙ガストも相当ヤバいと思うけど》
《ガストさん、被害被ったとは言え、書き方最低すぎだろ メンバーのこと馬鹿にするような言い方やめて欲しいね》

無断駐車禁止の注意喚起の看板

 これについて、運営会社である『すかいらーくホールディングス』に問い合わせると、

「8月19日にご来店のお客様が駐車場に停められない状況が多く発生したため、店舗の判断でこのような張り紙を出すこととなりました。表現が適切でなかった点について、心よりお詫び申し上げます。なお、レッカー車は呼んでおりません。

 当社といたしましては、今後ライブの際は駐車場にスタッフを配置し、ご案内の対応を行うなど、お客様およびライブにお越しになる皆様に気持ちよくご利用いただける環境づくりに努めてまいります」(すかいらーくホールディングス広報室)

 との回答だった。

 メンバーのコロナ感染により7月の公演が延期になった際には

《メンバーの早期回復を願い、再公演がコニファーで行われる時には“最高の笑顔”でまたこちらに足を運んでください》

 と、温かいメッセージを発信していた『ガスト富士吉田松山店』。今回の表現はやや不適切だったのかもしれないが、謝罪すべきはガストではなくファンではないだろうか。

 

 

『ガスト富士吉田松山店』では、20日にファンに向けた張り紙が設置された(ツイッターより)
無断駐車禁止の注意喚起の看板
無断駐車禁止の注意喚起の紙が貼られた車
無断駐車禁止の注意喚起の紙が貼られた車
無断駐車禁止の注意喚起の紙