《マスク 付けるのは 個人の自由で 勝手にすれば良いと思うけれど いつでも こんな真夏でも 大人が 無意味に外でも付けたりすると いつまで経っても 子供達がマスク取れないんだよ!! 子供達に強制するな!!と思う》
マスク着用への不満を大爆発
このような文面に“#コロナ脳”というタグを付け、自身のツイッターに投稿した俳優の伊原剛志。
その十数分後にも、1か月半ヨーロッパでマスクなしで生活をし、人混みやハグ、“濃厚なキスシーン”なども経験したものの、
《でもコロナにかからなかった。偶然? 不思議やね!!》
と、現在の日本のコロナ対策に疑問を投げかけるような私見を投稿したことが一部で話題となった。
「伊原さんはこれまでにも国内のマスク生活に対する疑問を投げかけるような投稿をたびたび行ってきたようですが、映画撮影のために滞在した、フランスでのマスク無し生活の快適さから、帰国後、一気にイライラに火がついたようなペースで持論を展開していますね」
とあるスポーツ紙記者は言う。
これ以前にも、
《何故、芸能人・有名人は 発言したらアカンの? 意味わからん!!》
《マスクしてるのに 感染者世界一 マスクに説得力無し!! ちゃうの???》
と、マスク着用への不満を爆発させるかのような投稿が確かに目立ち、日を追うごとにエスカレートしている印象を受ける。
「伊原さん自身も“個人の自由”と記してはいますが、アンガー・マネジメントなどとは無縁の、勢いにまかせたかのような投稿は、若干、“引く”受け取られ方をしてしまい、一種のラインを超えたようにも感じられます」(同前)
さらに、投稿内容が決めつけのようなスタンスであることを指摘する。冒頭のツイートに《大人が 無意味に外でも付けたりすると いつまで経っても 子供達がマスク取れないんだよ!!》とあるが、この“無意味”に関して、次のように続ける。
「世の中の多くの人は、おそらく“無意味”につけている人は少ないのではないでしょうか。ご自身や周りの方が海外で感染しなかったことと、マスクなし生活との因果関係のエビデンスもありません。伊原さんがおっしゃるように、“不思議”の範疇でしかないものです。
そして《子供達に強制するな!!》と言っていますが、特にされていないはずです。逆に今年の夏は熱中症対策のため、細かな条件のもと、場や状況によってはマスクを外すことも推奨されてきたわけですから。ご自身の実体験をとおして感じたんだと思いますが、人によっては”日本は遅れているマウント”を取っているのでは、と感じるかもしれません」(同前)
まるで、イヤミの「おフランスざんす」のようだ。
長渕剛も「本当におかしいです、今の日本は」
コロナ感染予防対策に疑問を投げかける有名人は少なくない。ホリエモンが飲食店とマスク着用での入店トラブルを巻き起こしたことも記憶に新しいが、ごく最近も、元クリスタルキングの田中昌之がやはり飲食店で入店時のマスク着用を求められ、「それって強要罪なんとちゃう?」と疑問を投げかけた。
長渕剛は、自身がコロナ感染したものの軽症ですんだこともあり、復帰後のライブで、
「コロナになっちゃたけどね、たいしたことないんですよ」
「本当におかしいです、今の日本は」
と発言。それぞれ賛否両論分かれ話題を集めた。
これらの事象について、ある芸能ジャーナリストはこう言う。
「SNSや動画サイトで一旦投稿してしまうと、削除しても“魚拓”的に残りますし、発言が切り取られてネットニュースになって拡散されるのは免れない。その中でも民放地上波やCMなど、不特定多数を相手に仕事をする機会の多い人は、それが正論や正解である以前に、大胆すぎる持論をする人は使いづらい、敬遠したくなる傾向はあります」
ちなみに伊原の投稿は、8月29日時点で、その後のマスク着用に関するツイートはなく、矢沢永吉のライブに行ったりそうめんを食べたりと、帰国後の日本の夏を楽しんでいるようである。
この記事が引用されて、<#コロナ脳>とタグ付けされたりしませんように。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉