俳優の香川照之(56)が追い詰められている。
ことの発端は、8月24日発売の『週刊新潮』(新潮社)が報じた、3年前の東京・銀座のクラブでホステスへ性加害をしたという報道だ。わいせつ行為を受けたホステスはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症。
ホステスがクラブ側に裁判を起こし、訴状には、香川が無理やりホステスのブラジャーを剥ぎ取る、胸部を触る、キスをするなど性加害の様子が克明に記されていたという(訴状はすでに取り下げられている)。
香川照之のセクハラ報道に第二の矢
「香川さんの所属事務所は8月25日、公式サイト上で経緯を報告し、謝罪しました。“本人の至らなさで当該女性に不快の念を与えてしまったことは事実”とし、“本人は深く反省し、今現在も自らの戒めとしております”とコメントしています。
また、香川さん自身も8月26日、司会を務める朝の情報番組『THE TIME,』(TBS系)の生放送で“私自身、自らの行動をしっかりと深く反省し、自戒の念をきっちりと持って、改めてまた日々を務めていきたいと思っています”と生謝罪していました」(情報番組制作関係者)
この件に関し、「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」開設者のひろゆきこと西村博之氏(45)が27日のYouTube生配信で、“ホステスの自業自得”ともとれる持論を展開。
「ある程度性的なものを売ってて、それで金もらってるんでしょう? 辞めたら?」
「ママも止めてないし、お店としても刑事(事件)にもっていってないということは、そういうものを許容する空間だったと思う」
と発言。またTwitter上でも、
《キャバクラなど風俗は、性的被害や嫌な思いをする事で高い給料が貰える仕事です。セクハラが嫌なら風俗で働くべきではないです。『他の仕事が出来ないので選択肢が無い』という人は生活保護をどうぞ。》
と投稿した。
擁護ともとれるひろゆきをガーシーがさらに擁護
この極論にはネット上から多くの批判が寄せられたが、意外な人物がひろゆきを擁護した。以前は、ひろゆき氏と犬猿の仲でネットで舌戦を繰り広げていたガーシー議員こと東谷義和氏(50)だ。
「東谷さんは29日、自身のInstagramの生配信で、キャバクラや風俗では高い給与と引き換えにセクハラは起こりえるとし、“ひろゆきの言っていることはあながち間違いじゃない”と同調しました。
“香川さんは港区界隈では全部出禁になってる”とのおなじみ暴露もしていましたが、生放送で謝罪した香川さんを不祥事を起こしても謝罪しない芸能人と比較し称賛。
“いろんなものを失うかもしれんけど、ここからはストレスなしでやっていける。もうああ言う人やと思われてるから”と話していました」
ただ、ここにきて香川氏をさらに追い詰める第二の矢が放たれた。8月31日配信の『デイリー新潮』は、香川氏が性加害を行った女性とは別のママの髪を鬼のような形相で、笑いながらつかんでいる『暴行写真』を入手したと報じたのだ。
これに対し即座にひろゆき氏は自身のTwitter上で、
《銀座のクラブで、強制わいせつ罪に当たる行為が行われていても誰も通報しない。高い金を払う客がやらかしたとしても黙認するのが「文化」になってる。》
と反応。そうした行為は見たことが無いというリプライに対しては、
《貧乏人でクラブに行くような人は見た事が無いだけです。香川氏が有名だからニュースになるだけで、小金持ちや半グレ金持ちの似たような事例は茶飯事です。金持ちだけが許されるので、一般人が見たこともないし許されないのは当然です。》
と反論し、
《ブラック飲食店が減ったように、従業員が減ると職場環境は改善します。キャバクラで働く人が減った方が店が従業員を守るようになります。》
とさらなる極論を展開した。
一連のひろゆき氏のツイートに対しネット上では、《私もキャバで同じような体験をした》、《大金を落としてくれる太客は、ママも黒服も見て見ぬふりは当たり前でしょうね》と同意する声が上がる一方、《それってつまり自分は金持ちだから 見てるけど見てみぬふりして助けないってことですね》との批判もあがった。
香川は最初の性加害報道以降、公式サイトや『THE TIME,』での謝罪を経て、これまでは出演中のドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)や教養番組『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ)、またトヨタ自動車をはじめとする数々のCMも降板せず継続していた。
しかし、新たな証拠写真付きの報道により逆風は強まり、『THE TIME,』は降板、トヨタ自動車のテレビCMも放送見合わせに。ガーシー議員やひろゆき氏の擁護を受けるも、好感度はさらに下がってしまったように見える。他のCMや、テレビ番組はどうなるのか。