8月30日、突如ツイッターを開設した中森明菜(公式ツイッターより)

《いつも応援してくださるファンのみなさまへ。 ご無沙汰しております。中森明菜です。》

 こんな挨拶とともに、8月30日、突如としてツイッターアカウントを開設した中森明菜。

携帯ない、エゴサもしていないのでは

「2014年の紅白歌合戦、17年に35周年のディナーショーを行って以来芸能活動を休止、沈黙を貫いていた彼女が突然の発信。ツイッターも、最初は『本当に本人なのか!?』という空気に包まれました」

 と言うのは、ある芸能ジャーナリスト。

 冒頭のツイートは、

《今の自分の言葉でお手紙を書きました。》

 と続けられ、ファンに向けたメッセージが添付画像のかたちで掲載されていた。

「お手紙」には、

 ・40周年の今年、何らかの活動を考えているが、まだ万全の体調ではない
 ・(活動は)ゆっくりになるが、見守ってもらいたい
 ・再始動にあたり、新たに個人事務所とウェブサイトを設立

 といった内容が綴られていた。

 長年の沈黙を破ってのこの動きに、心機一転、いよいよ本格的再始動かと期待もふくらむ。昨年はデビュー40周年を記念したアナログレコードのボックスが発売され話題を集めたり、先日NHKで放送された1989年の「伝説のコンサート」が好評だったことも背中を押した要因のひとつだろうか。前出の芸能ジャーナリストは言う。

明菜さんはかねてから携帯を持っていないと言われていて、今もそうなのかもしれませんが、おそらくネットなども全然見ずに、ある種の“遮断”を続ける日々をずっと過ごしてきている可能性が高いです。なので、NHKの番組の評判などは自分からは知ることはなさそうですし、もちろんエゴサなんてものもしないと思います。もしかしたらエゴサという言葉そのものも知らないかもしれません(笑)。

 ただ、今回の新事務所も明菜さん一人で設立したとも思えませんので、信頼できる存在から世間の盛り上がりぶりを聞くことで、少しずつ自信をつけてきたところでの再始動ではないでしょうか。現在のスタッフに、とても信頼を寄せているということも予想できます」

 仮に再始動が実現するとして、多くの人が一番期待するのは、再びステージや歌番組で歌う姿が見られるかどうかということだ。

このタイミングでの動きの先は紅白歌合戦?

「過去の作品の再発などではこういうアクションを起こすことはありませんので、もちろんそれを目標としてのものだと思います。最低限でも新曲の発表。時期や形は分かりませんが、ある程度、現実的なラインが見えてきているからこそのものですよね」(前出芸能ジャーナリスト)

 あるテレビ関係者は、8月末という発表のタイミングに注目する。

「2022年も後半、年末年始も見えてくる時期に差し掛かったころでの発表ということで、『紅白』出場の可能性もゼロではないのではないかと期待してしまいますね」

 その理由はやはりNHKでの「伝説のコンサート」の好評だ。

「地震が発生したことで、当初予定していた地上波での放送が延期となり、それを残念がる声が多数あがりました。放送そのものの反響も大きく、『消えた伝説の歌手・中森明菜』をもう一度見たいという機運が高まっている状態だと思います。出場歌手の目玉に苦労する近年の紅白としては、話題性という意味で、NHKが熱烈にラブコールを送り、それにこたえようとしている。だけどそれは体調次第というところではないでしょうか」(テレビ関係者)

 ツイッターそのものの存在には、今後どんな期待が持てるだろうか。前出の芸能ジャーナリストは言う。

「さすがに自撮りや食べたご飯を撮って投稿するようなことはないですよね(笑)。でも、すごく興味があります。そのような投稿があれば、ものすごい反響になるとは思います。ツイキャスで生配信、歌も歌ったりなんてしたらと思うと、ワクワクしますね(笑)。ぜひ挑戦してもらいたいです」

 外野が騒ぎすぎるとふたたび表舞台に姿を表す日が遠のいてしまうかもしれないが、まずは次のツイートがどんなものになるかを待ってみたい。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉

 
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