(左から)嵐・櫻井翔、福田沙紀、杏

 8月24日に放送された『ローカル路線バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅』(テレビ東京系)。第12弾となった同番組だが、その中での女優の福田沙紀(31)の言動が、一部で波紋を広げている。

 同番組は、路線バスだけを乗り継ぎゴールを目指す“ミスターバス旅”こと太川陽介(63)率いる「バスチーム」と、鉄道だけを乗り継ぐ“鬼軍曹”こと村井美樹(42)率いる「鉄道チーム」のどちらが早くチェックポイントを経由して目的地にたどり着けるかを競う人気シリーズ。

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です

 今回は愛媛・道後温泉をスタートし、岡山・後楽園を目指すというルートで、「バスチーム」の太川、酒井美紀(44)と土佐兄弟・土佐有輝(27)と「鉄道チーム」の村井、福田、ロバート・山本博(43)が手に汗握るバトルを繰り広げた。

「抜きつ抜かれつ、一進一退の攻防がたびたびあり、番組は盛り上がりをみせました。ただ、随所に福田さんの気になる言動があったんです。ときには鬼軍曹・村井さんと“バチバチ”……という場面も見受けられました」(テレビ誌編集者)

福田、いきなり不満気な表情とピリピリ態度

 番組冒頭、しまなみ海道を渡るにあたってフェリーで行くかレンタサイクルを借りるかで村井は頭を悩ませていた。各チームは最初に1万円の予算を与えられるが、3人でレンタサイクルを借りると9300円もかかってしまう。しかし、フェリーを選んだ「バスチーム」を一気に引き離す可能性もあった。

 ここで福田は「自転車プラスでかかるってことですよね? えっ、フェリーないんですか、ここまで?」といきなり不満気な表情を浮かべていたのだ。

 最初のチェックポイントとなった道の駅では「正岡子規が美味しすぎて虜になった愛媛県産の魚介類を食べて当てろ!」というミッションを課せられ、「鉄道チーム」が最初に選んだのはアカニシ貝。ロバートの山本は美味しそうに頬張っていたが、福田が貝を食べる場面は見受けられなかった。

「福田さんの皿にも貝殻もなかったので、食べなかったのかもしれません。アカニシ貝が不正解となり、鉄道チームは2品目に瀬戸貝を選んだのですが、福田さんは瀬戸貝も食べるシーンはいっさいなし。そのあとに選んだ鯛の刺身は食べていたんですが。貝アレルギーなのか、貝嫌いだったのか……」(前同)

 初日の夜、福山駅近辺のホテルに泊まるか、少しでも距離を稼ぐために3キロ先のホテルまで歩くかを話し合って決めることになり、リーダーの村井は歩こうと仲間を促すが、ここでも福田はこれ以上歩くのを拒否するような態度でピリピリとした空気が流れていた。

 2日目、「鉄道チーム」は炎天下の中を20キロ近く歩くことになったのだが、村井が「もうちょいペースアップ」と言うと、福田は「そうなると私ジョギングになっちゃうんだけど」と駆け足に。そんな福田を村井が「走らなくていい」と制する場面もあった。

「福田さんのそういった態度は時々出てはきましたが、基本的には前向きに番組に臨んでいてポジティブな発言も多かった。そのため、視聴者からも概ね好評だったようです」(前出のテレビ誌編集者)

ジャニーズ事務所の逆鱗に触れた過去

 視聴者からは「バス旅福田沙紀やんけ久々見た 相変わらず可愛いな」「久し振りに福田沙紀を見たけど可愛いし頑張ってて好感持てたわ」といったコメントが寄せられた。

 一方で「福田沙紀が自己主張強いなぁ。相当気が強い子なんだな」「久しぶりにバラエティの仕事貰えたというのにイライラキレやすいとか 今後仕事もうどこからも貰えなそう」「福田の本性が現れとるやん」「福田沙紀が干されたわけが何となく分かる番組」といった声も上がっていた。

 芸能プロ関係者が話す。

「気の強さ、わがまま感も垣間見せた福田さんですが、昔の彼女を知っている人であれば“ずいぶん丸くなったなぁ”と思うのではないでしょうか。かつての福田さんといえばマネージャーや番組関係者にブチギレたり、収録中にもかかわらず明らかに不機嫌になることも少なくなかったですからね……」

 福田は2004年に開催された「全日本国民的美少女コンテスト」の演技部門賞を受賞。当時の所属事務所社長のお気に入りだったこともあり、同年の『3年B組金八先生』(TBS系)で女優デビュー。

 以降は『ライフ』(フジテレビ系)、『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(TBS系)などの話題のドラマに出演。2008年公開の映画『櫻の園』では主演を務めたほか、2009年公開の『YATTERMAN 〜ヤッターマン〜』ではヒロインを務めるなど、目覚ましい活躍を続けていた。

「その『ヤッターマン』は嵐の櫻井翔さん(40)の主演映画ですが、ここでの対応がジャニーズ事務所の逆鱗に触れて、女優業から干されてしまったという報道もありました」(前出の芸能プロ関係者)

 2020年9月の『文春オンライン』によると、福田は『ヤッターマン』と『櫻の園』の撮影を同時期に掛け持ちしていたという。しかし、当時の所属事務所は主演映画の『櫻の園』を優先させ、『ヤッターマン』のスケジュールが合わない場合は、代役のバックショットなどでしのいだとされる。

 この対応にジャニーズ事務所の現社長である藤島ジュリー景子氏が「うちの櫻井主演の映画で何をやってくれているの!」と大激怒したといい、以降、福田はジャニーズタレントと共演できなくなり、仕事が如実に減ってしまったと記事では伝えていた。

杏に“共演NG”を叩きつけられた過去、あだ名は“第二のエリカ様”

 2018年の『FRIDAY』(講談社)が、業界内の福田の評判を掲載。現場で少しでも気が乗らなければ撮影をストップさせるなど、やりたい放題だったといい、これが原因で『櫻の園』で共演した(36)から“共演NG”を叩きつけられたとも報じられている。

主演映画を優先させたというのは、事務所の対応でしょうから、福田さんにしてみればトバッチリなのかもしれませんが、やはり現場の評判はよくなかったんです。というか最悪。福田さんは2020年9月に大手事務所を退所して、現在はフリーで活動していますが、当時のマネージャーへの対応もよくなかったそうですからね。

 たとえば、自身に関するネット記事を目にした場合などには、深夜であってもマネージャーに電話を入れ、“消させて”と指示していたといいます。これが批判的な記事だったらまだわかるんですが、記者会見の言動、告知記事なんかにしても気に入らない表現があれば、“消して!”と言い放ってマネージャーを困らせていたそうです」(前同)

『ヤッターマン』の宣伝を兼ねてバラエティ番組に出演した際、他の出演者から「映画と同じ決めポーズを見せてよ」と頼まれたにもかかわらず、福田はスルー。冷淡な福田を必死に盛り上げようとする芸人たちを見て「お仕事熱心だなぁ」と言い放ったこともあった、と2009年6月の『週刊新潮』(新潮社)では伝えている。

「当時、福田さんにつけられたあだ名は“第二のエリカ様”だったそうですからね。“別に……”で大ひんしゅくを買った沢尻エリカさん(36)顔負けの女優だったということでしょう」(前出の芸能プロ関係者)

 2009年4月の『週刊文春』(文藝春秋)では、撮影現場に午前8時集合にもかかわらず、福田が4時間も遅れてきたこともあったと報じている。

 福田は待たせていたスタッフに「すみません」の一言もなく、それどころか「チーズケーキが食べたい」と言い出したという。仕方なくスタッフがチーズケーキを買いに行って、彼女に差し出すと「食べたかったのはこれじゃない」とまで言い放ったというから驚きだ。

「あのブス、私の前に出さないでよ」

 さらに、番組の撮影で以前共演したある女性タレントを指して「あのブス、私の前に出さないでよ」と言ったこともあった、と同誌では伝えている。

 また、スタジオで料理を食べるシーンがあった際、「辛いのがダメなんで」と箸をつけないことや、地方ロケで地元の人が料理を振る舞ってくれる場面でも「辛いの嫌い」と食べず、現場が重い空気になったこともあったという。

「出てきた料理に手をつけないというのは、今回の『バス旅対決』にも通じるものがありますよね……。

 ただ、そんな福田さんが『バス旅対決』には多少の不満や気の強さを垣間見せたものの、しっかりと前向きに番組に臨んでいた。これは、昔の彼女を知っている関係者であれば信じられないこと。大手事務所を退所し、フリーで活動するようになり、大きな心境の変化があったのかもしれません」(前同)

 福田は“第二のエリカ様”を経て、大人の女性に成長を遂げたのだろうか!?

『ローカル路線バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅』
テレビ東京「水バラ」枠で不定期放送
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/suibara/
2009年2月、堀越学園を卒業した福田沙紀2/3

 

 

 

 

2009年2月、堀越学園を卒業した福田沙紀1/3
『ネメシス』のロケに臨む櫻井翔(2022年)
充実した表情で、江口洋介ら共演者と談笑していた櫻井翔