「インタビューを受けることに関して“全部話さなくてもいい”“事務所のスタッフが対応すればいい”という声もあったんですけど、自分がまいた種だし、“自分の口から話を伝えたい”ということで、取材を受ける決断をしました」
神妙な面持ちで口を開いたのは、2020年に『文春オンライン』で“闇スロット”通いが報じられた、元ジャニーズJr.の山本亮太。週刊女性9月13日号では、山本と約5年間にわたって肉体関係があった一般女性のAさんが、彼と所属事務所内で性行為に及んでいたことや、行為中には暴力行為を受けていたこと、さらに、《3Pすんならこい》などといった卑劣なメッセージを送られていたことを告発した。
所属事務所は、この件について“プライベート”と認識しているとの見解を示したが、報道後、Aさんはさらなる事実を打ち明けた。記事では、今年の4月、“お願いがある”とAさんを事務所に呼び出した山本が“俺のお願い、なんだと思う?”“A:おしっこを飲んでほしい B:お金を貸してほしい C:仮に俺がヤバい薬をやってるとして、一緒にやってほしい D:3Pしてほしい どれだと思う?”などと発言した旨を取り上げており、これに関して所属事務所は「そのような内容を実際に行った事実はございません」と回答した。だが、Aさんは衝撃の事実を語る。
「そう言われてから約1か月後の5月中旬、私は実際に、彼のおしっこを飲まされたんです……」
もし本当なら、あまりにも悪辣な所業。再び事実を確認するべく所属事務所に問い合わせたところ、冒頭にあるとおり、山本本人が取材に応じることとなった。
山本本人がAさんとの関係を語った
8月30日、取材場所に現れた山本は、初めこそ戸惑いを見せていたものの、落ち着いた口調で語り始めた。まず初めに、事務所内での性行為について、こう説明する。
「Aさんとの出会いや関係性に関しては、書かれていたとおりで間違いありません。『文春』の記事が出た後、連絡を取り合わない時期があったことも確かです。その後、彼女から久々に連絡が来たんですが、当時自分は仕事で忙しく、大半の時間を事務所で過ごしていました。Aさんからの誘いを断ることが数回続きましたが、その後また連絡が来た際に“会うんだったら、事務所に来て”と伝え、そのまま事務所で再会し、流れで性行為に至りました」
Aさんからの連絡で、一度は途絶えていた関係性が戻ったという。粗暴な態度をとっていたことについて尋ねると、ある出来事を語り始めた。
「再会した日、Aさんの身体に違和感を感じたんです。そこで、“ほかの男性としてきた?”と聞いたら“はい”と答えて……。僕はそのときにだいぶ嫌気が差して、“もう会うことはないだろうな”と思いました。向こうからの連絡は続きましたが、断ったり、会っても短い時間だけということが多くなりました」
Aさんの行動にも問題があったと話す山本。自身の言動に関しては、こう振り返る。
「その後Aさんに対して、記事にある要求や質問をするようになったことは、紛れもない事実です。ほかの男性との行為後に会うというのがすごく嫌で、彼女の行動から連想して“3Pするなら来い”などと言ってしまいました。振り返ると、確かに彼女を雑に扱っていたし、それが積もりに積もって、結果こうなってしまったんだと思います」
自分なりの理由を語りながらも事実を認めたが、暴力を巡る話において、彼はAさんと異なる主張を見せた。
キスマークや噛み痕は合意の上
「キスマークをつける行為は、彼女との間では最初からありました。合意の上ですし、噛み痕も“え、あれしか噛んでないのに?”という会話をAさんとしています。お互い“暴力”という感覚ではなかったと思います。すべてにおいて“やっていなかった”ということはないけれど、“暴力を振るってやろう”という考えでしたことはありません。本当に嫌だったのなら、もう僕に会わないという選択肢もあったはずです」
いずれも、あくまで合意の上だと主張。尿を飲ませた件について尋ねると……。
「ばかですよね……。ほかの男性との件について、反省の意思を確かめたいということもあったと思います。でも、これも嫌々させたわけではなく、身体を押さえつけたりして無理やり飲ませたなんてことは、いっさいありません」
山本は記事を見て、Aさんに電話で連絡を取ったという。
「心配の気持ちと“ごめんね”という謝罪の言葉を伝えました。遅いけど、記事を見て傷つけていたことに気づいたので。彼女は電話越しで泣いていて、向こうからも“ごめんなさい”と言われました」
自身の口から、謝罪の意は示していたようだ。続けて、ファンに対してはこう述べた。
「事務所内でそういったことをしてしまったのは、本当にファンの方々に対しても失礼だし、不謹慎だったなと深く反省しています。自分の過去の行いで不適切だった点はしっかり謝罪したうえで、ファンのみなさんに“誇らしい”と思ってもらえるような活動をしていきたいです」
暴力も薬も犯罪行為も絶対にない
取材の終わりに、山本ははっきりと宣言した。
「暴力も薬も犯罪行為も、絶対、今後もないって誓えます」
告発内容について、赤裸々に語った山本。Aさんは、彼の主張を受けてこう話す。
「確かに、会わないという選択肢もあったのに、連絡をしてしまったことがあるのは事実です。でも、彼の誘いを私が断ったこともあるし、私にとって彼から受けたのは間違いなく暴力です。キスマークも勝手につけられましたし、噛み痕だって、想像以上にひどい痕になったから伝えただけ。それのどこが合意なんでしょうか……。ほかの男性と関係を持ったことがあるのも事実だけど、それは再会した日ではないし、“3P”を最初に求めてきたのはそれよりさらに前のことなので、彼の言い訳は適当すぎると思います……」
山本は合意の上と主張したが、どうやらその点には大きな見解の相違があるようだ。
「叩くのも、首を絞めるのも、いきなりされるから合意も何もない。おしっこだって、望んで飲むわけないのに……。電話で謝罪はされましたが、彼から受けた行為は、簡単には忘れられません」
“闇スロット”事件から約2年、彼の2度目の“懺悔”はファンに届いたのか─。