今期の民放連ドラは全体的に低調だが、竹内涼真(29)の主演ドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)はその中でも健闘している。『六本木クラス』はヒットした韓流ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク。しかし、オリジナル作のファンからは期待外れという声も出ている。
特撮ヒーロー俳優は渋滞中
竹内といえば、21歳で『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)に主演。その後、NHKの朝ドラ『ひよっこ』や日曜劇場『テセウスの船』(TBS系)などの話題作に出演して“国民の彼氏”と呼ばれるほどの人気者になった。
この愛称は本人も気に入ったようで、恋愛絡みの取材に「みんな特別。みんなの彼氏、国民なんで」と答えたことも。'17年からは、メナード化粧品のCMキャラ・ビューネくんにも起用された。藤木直人(50)、押尾学(44)、松田翔太(36)に続く4代目だ。
ただ、去年の主演作『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)あたりから失速ぎみ。そこには、女性スキャンダルが影響しているという見方もある。
2020年の「乗り換え愛」疑惑だ。相手は吉谷彩子(30)、三吉彩花(26)という名前の似た女優ふたり。竹内は吉谷と両家公認で同棲中に三吉との交際が発覚。その際、吉谷を追い出し、彼女が立て替えていた生活費を踏み倒そうとしたと報じられた。
こうしたイメージを気にしてか、最近は仕事への意欲的な姿勢も目立つ。
「表現の世界には正解がないので、悩みは尽きないと思いますが、地道にそれを続けていくことが大事なのかなと」
と、骨太発言。あるいは、俳優としての危機感を覚えているのだろうか。というのも、彼のようにテレ朝の特撮ヒーロー枠から出たイケメン俳優たちは現在渋滞中。松坂桃李(33)や菅田将暉(29)はさておき、大河俳優の吉沢亮(28)ですら安泰とは思えない状況だ。
今は竜星涼(29)が朝ドラ『ちむどんどん』でブレイク中だが、渡部秀(30)は『科捜研の女』(テレビ朝日系)からの卒業が決まった。代わりに加わるのはジュノンボーイ系の中堅・小池徹平(36)。いわば、非ジャニーズのイケメン俳優たちによる椅子取りゲームが激化しているのだ。
そんな中、竹内の決め手は人懐っこさだろう。'17年の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)では、格闘家・小川直也(54)との交遊が紹介された。「年上の強い人が心地よい」とかで、女性ではLiLiCo(51)が好きだ、とも。
竹内涼真のサービス精神
とはいえ、その直前に年下アイドル・里々佳(27・恥じらいレスキューJPN)との「におわせ愛」が報道された。このことで、誰とでもウエルカムなところがさすがは「国民の彼氏」だと感心させられた。
公開中の映画『アキラとあきら』では、同じく特撮ヒーロー系の横浜流星(25)とダブル主演。番宣ぶりからは、やはり仲良し感が伝わってくる。ただ、この作品はライバルもの。監督から「バチバチな演技を煽りたいとも思ってた(笑)」と振られると、
「飲み会のシーンとかで殴り合いとかしていればよかったね。酔っぱらってね。オメエのやり方じゃねえんだよ、みたいな」
いかにも、ネットニュースになりそうな発言もしていた。実際、中学で空手世界一になった横浜と、高校時代にJリーグのユースに所属していた竹内の「殴り合い」は見ものかもしれない。
そう、渋滞から抜け出すにはこんなサービス精神も必要。得意の女性関係(?)なども含め、とにかく話題を振りまき続けることだろう。骨太発言もいいけど、芸能人の面白さって結局そういうものなのだから。