「朝ドラは『ごちそうさん』『ひよっこ』に続き3作目。出演するたびに、多くの反響をいただきます。今回も親戚や、離れて暮らしている祖母からも“毎朝見るのが楽しみ”って言ってもらえて。いろんな方にお届けできるテレビドラマなんだなって、あらためて思いました」
ちむどんどんの料理人・矢作知洋
『ちむどんどん』で料理人の矢作知洋を演じている井之脇海。ヒロイン・暢子(黒島結菜)と一緒に東京のイタリア料理店『アッラ・フォンターナ』に勤めていたが、オーナーの房子(原田美枝子)に相談もなく独立を。その後、矢作は経営に失敗し、借金を抱え路頭に迷っていると、暢子に偶然再会。彼女が独立し始めた沖縄料理店『ちむどんどん』で料理人にならないかと誘われ、再出発することに。
「台本を読んだとき、矢作は思考回路がちょっとねじれている人だなって思いました。暢子に対してあえてきつく嫌な言い方をしてしまう。でも、暢子が作ったものを食べて“うめー!”って素直に言える純粋さを持っている。そういうところが彼の面白いところですし、そういう気難しい感じと、料理に素直なところの両方をうまく表現できたら、魅力的な人物になるんじゃないかと思って演じてきました」
SNSのトレンドを沸かせた“矢作ロス”
ひねくれ者だがどこか憎めないキャラは、視聴者のハートをわしづかみ。矢作が独立し登場しなくなったときは、SNSで“矢作ロス”なんて声も飛び交った。
「僕はSNSとか見ちゃうと影響を受けそうなので、あまり見ないようにしているんです。ただ、家族がネットで反響を見つけたみたいで、“トレンド1位にいたよ”という知らせが届きました(笑)。フォンターナを辞めたあとは“矢作ロス”って言っていただいたみたいで、それは本当にうれしかったです」
普段あまり料理をしないと語る井之脇は、料理人役を演じるに当たり日々練習を。
「最初のころ料理監修の方に、イタリア料理の練習にはカルパッチョがいいよって教えていただいて。魚ってやわらかいので包丁を引いて使って、一緒に盛り合わせるラディッシュはかたいので押して切るから、2種類の使い方が練習できるんです。なので、昨年末と今年の頭は、毎晩カルパッチョを食べていました(笑)。沖縄料理の練習で、島らっきょうの代わりに玉ねぎをむく練習もしましたね」
最終回に向けいよいよ1か月を切った本作。独立し店を始めた暢子と矢作は、どうなっていくのか?
「暢子としては、これまでいろんな悩みがあって、波瀾万丈だったと思うんです。そんな彼女が最終的にどこに着地するのか。矢作も沖縄料理を通して人とつながることが好きになっていったりと、少しずつ変わっていくんです。挫折を味わった男がどう成長するのか。そこを楽しみにして見ていただければと思います」
好きな沖縄料理はコレ!
「やっぱり沖縄そばですね。物語後半のキーになっている食べ物なんです。撮影で5、6杯食べなきゃいけないんですけど(笑)、料理監修の方が作ってくださる沖縄そばが本当に美味しくて。毎日食べてもいいなって思いますし、この作品であらためて好きになりました」
まさかや〜!『ちむどんどん』先取りナビ
客がまったく入らず『ちむどんどん』が大ピンチ!再起をかけた秘策は……ブタ!?
暢子(黒島結菜)の沖縄料理店『ちむどんどん』がオープンして3か月。最初こそ繁盛したが、客はまったく増えない。矢作(井之脇海)への給料が支払えないと頭を抱える暢子。そんな中、和彦(宮沢氷魚)はフォンターナのオーナー・房子(原田美枝子)から暢子へ助言してほしいと考え食事会を開く。だが、実現した食事会はある人の訪問で思わぬ展開に!
そして、来週は暢子が店再建の秘策として、沖縄料理に適した美味しい豚肉を調達しようと考えるも、希望のものはなかなか手に入らない。すると清恵(佐津川愛美)が店を訪ねてくる。賢秀(竜星涼)が清恵を探していることを知らない暢子は、店の料理の試食をお願いする。そして帰り際に清恵が残していった豚肉を食べた暢子は感動。しかし、入手先がわからず困り果ててしまい……。
はたして、店の大ピンチを救える豚肉を、無事ゲットすることができるのか!?
NHK総合 月~土 8:00~8:15、12:45~13:00
(土曜は一週間の振り返りを放送)
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