生稲晃子

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 7月10日に投開票が行われた参院選に自民党から出馬し当選を果たした生稲晃子議員。当選した日から……いや、出馬を表明した日から、一世を風靡した『おニャン子クラブ』の元メンバーを取り上げる記事が現在まで相次いでいる。そのほぼすべては生稲への逆風となるものだ。

圧倒的に勉強量が足りないの批判

「当選前の候補者アンケートをほぼ無回答で提出。選対広報担当者は“「無回答」は事務局責任者の処理ミス”とツイッターで弁明しましたが、炎上となった。改めて公開となったアンケートで、同性婚を法律で認めることについて“反対”と答えたことでも炎上。同性婚についてはさまざまな意見・立場があっていいものだと思いますが、生稲さんはスローガンに“誰もが働きやすく、自分らしく生きられる国へ”と掲げていたこともあり、“矛盾している”と批判の声が上がりました。その他にも無回答ではなく答えていた回答もメディアによって矛盾していたり、他の候補者と回答が酷似していたり、さまざまな面から批判が殺到しました」(政治部記者)

 批判は当選後も続いた。

多くの当選議員は選挙当日の特番に出演しますが、生稲さん陣営はそれを拒否。理由を“国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないから”としています。これに対しては、“じゃあ議員になろうとするな”という批判が生まれました。最近も過去に統一教会の施設に訪問していたことが発覚し、炎上しています」(同・政治部記者)

 これまでも数多くの“タレント議員”は誕生したが、選挙前〜当選後にこれほど批判の声が上がる人も珍しいのではないか。まとめてみれば自業自得の面もあるが、ここでは彼女の“実績”について触れたい。

民間議員としての“功績”

 生稲の公式ホームページには彼女の経歴が記されている。芸能界での活躍は省き、“政治”への関与のみ抜粋する。

●2016年 内閣府「働き方改革実現会議 / 働き方改革フォローアップ会合」民間議員就任

●2017年 厚生労働省「がん対策推進企業アクション」アドバイザリーボードメンバー就任

●2019年 内閣府「DV等被害者のための民間シェルター等に対する支援の在り方に関する検討会」委員就任

●2020年 がん対策推進企業アクション女性会議「Working RIBBON」オフィシャルサポーター就任

 生稲は42歳だった'11年に乳がんが発覚。5度の手術など長く闘病生活を送っている。'16年に民間議員に就任しており、その経験は6年となる。

その他にも、病気の治療と仕事の両立実現の具体策として、『トライアングル型支援』を提案し、採用されています。厚生労働省のホームページには生稲さんの案が掲載されています」(政治ジャーナリスト)

病気の治療と両立に向けたトライアングル型支援のイメージ(厚労省HPより)

 生稲は街頭演説にて次のように話している。

《2016年政府の『働き方改革実現会議』に民間議員として選んでいただきまして、さまざまな発言をさせていただいたんですけれども、やはり自分の中心に持ってきたテーマというのは、病気の治療と仕事の両立支援で、そして『トライアングル型支援』というものを提案しました》

《この『トライアングル型支援』、どういったものかと言いますと、患者の体のことを一番わかっている主治医と、患者である労働者の働きというものを一番分かっている企業側と、そしてその2つをつなぐ役目として『両立支援コーディネーター』というものをつくって、この3つがしっかりと連携をとって患者である労働者を守っていく、そういったものです》

《現在、厚生労働省では2020年度までに、この『両立支援コーディネーター』を2000人養成するという目標を達成》

的外れな批判も飛んで

この提案の“効果”の判断はこれからとなりますが、彼女の提案で多くが医療関係者という両立支援コーディネーターを多数養成。基礎研修の受講者は1万2000人以上となっています。またがんサバイバーとして、各種のがんに関するイベントに参加しています」(前出・政治ジャーナリスト、以下同)

両立支援コーディネーター基礎研修 受講者数(独立行政法人労働者健康安全機構HPより)

 以上を踏まえると、生稲は“何も知らない、芸能以外何もやっていないタレントが議員になってしまった”という状況とは言えない。

「彼女が選挙前・選挙中に取ってきた活動はたしかに悪手なことも多く、そしてそれに対する対応がさらなる悪手となってきました。そのためか今現在も“服装が派手過ぎる”というような、やや的外れな批判も飛んでいます。

 彼女が国会議員として何ができるか、どこまでできるかは未知数ではありますが、服装のようないわれなき批判をするのではなく、少々温かい目で見てあげてもいいのではないかと思います。もちろん褒められない行動をしていたときは、批判すればいいわけです

 実はそれほど知識がないわけではなく、経験もないわけではない生稲議員。参議院議員の任期は6年。その間に彼女が成し遂げることは……
 

 
フリマアプリに出品されている統一教会の聖本。教祖のサイン入りだと説明されている
フリマアプリに出品されている統一教会の聖本。購入ページのコメント欄は荒れていて…(その1)

 

 

 

フリマアプリに出品されている統一教会の聖本。購入ページのコメント欄は荒れていて…(その2)