「8月31日の夜、小室さん夫妻の住まいの近くで28歳の男性と33歳の女性が、相次いでステーキナイフで刺される事件が起こりました。逮捕された33歳の男性が住んでいたのは、眞子さんがよく買い物に行くとされるスーパーマーケットのすぐ近くにあるシェルターでした」
そう話すのは、米・ニューヨークの在留邦人向け新聞『週刊NY生活』の発行人兼CEOを務める三浦良一さん。シェルターとは、ホームレス向けの一時避難施設を指す。
小室夫妻の自宅は対象外となったもの
「小室さん夫妻が住んでいるヘルズ・キッチンは、訳すと“地獄の台所”。映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の舞台としても知られています。'90年代半ばまで、かなり治安が悪く、荒廃していました」(在米ジャーナリスト)
経済発展とともに、高級マンションや飲食店が立ち並ぶようになり、人気エリアとして認知されるようになったが、
「最近は再び以前の姿に戻りつつあります。理由は2つ。まず、ニューヨークの刑務所がコロナ感染拡大の温床になったため、'20年の春に当時の市長が1500人以上の服役囚を釈放したことです。結果的に市全体でホームレスが増加しました。
さらに、ニューヨーク州が不法移民を積極的に受け入れているという事情も。眞子さんの自宅近くにある赤十字の大規模なシェルターには、多くの市民権を求める人たちが集まっています」(三浦さん)
今年2月には眞子さんの自宅前で発砲事件も発生した。
「皇室を離れて民間人として暮らす眞子さんには、表立った警護態勢は敷かれていません。1人でふらりと買い物に行く姿もたびたび目撃されていますが、いつ何が起きてもおかしくない状況です。
銃犯罪が横行していることを受けて、ニューヨーク州では9月1日から銃規制が厳格化されました。タイムズスクエアをはじめとする一部地域では銃の所有が禁止されましたが、眞子さんの自宅は対象外です」(皇室担当記者)
そんな中、日本の元プリンセスの安全を守るべく自発的に動き出したのが、世界14か国で運営されている犯罪防止NPO法人『ガーディアン・エンジェルス』だ。同組織の日本支部代表を務める小田啓二さんに現在の活動について聞くと、
「“見て見ぬふりをしない”をモットーに、警察や消防をはじめとする各機関と連携しながら原則自費で防犯活動に取り組んでいます。これまでは窃盗などが多いエリアを巡回していましたが、地域住民からの要請もあり、ヘルズ・キッチンのパトロールを強化することにしました。所轄の警察官ですら、日本の元皇族がこの地域に住んでいると知らないことも。当面は眞子さんの顔写真を持ちながらパトロールすることになります」
紀子さまが漏らされた本音
全隊員は200人。4~5人ほどの班体制で週に3回ほど巡回する見通しだという。
「民間のボランティアで、地道な草の根運動ですが、地域住民には安心・安全に過ごしてほしい。それは眞子さんに対しても同様です。今のニューヨークは本当に路上に危険があふれています。“自分の身は自分で守る”という意識が、より一層求められると思います」(小田さん)
昨年10月に小室さんと結婚し、皇室を離れた眞子さんは、自由を手に入れた代わりに安全を手放すことを余儀なくされている。そんな愛娘を取り巻く環境を、遠く離れた日本から案じる紀子さまは、9月11日に56歳をお迎えになられた。
「今年は、秋篠宮さまと佳子さま、悠仁さまの4人で過ごされる初めての誕生日です。少なからず寂しさもあったのでは」(前出・記者)
昨年のお誕生日直前には、宮内庁の正式発表よりもフライングする形で、眞子さんの年内結婚報道があった。
「眞子さんの結婚問題が混迷を極めていた昨年の春ごろには、紀子さまが近い関係者に“娘を守れていませんね……”と漏らされたこともあったといいます。毎年お誕生日に際して公表される文書の中で《長女の気持ちをできるだけ尊重したい》と、寄り添う姿勢を示されていたのは、母としてできる最大限のフォローだったのでしょう」(宮内庁関係者)
紀子さまには、眞子さんが渡米してから始められた取り組みがある。
「お庭の手入れをしながら、眞子さんのお印であるモッコウバラでアーチを制作していらっしゃいます」(秋篠宮家関係者)
紀子さまが「自責の念」を抱かれた理由
お印とは、皇室の方々が記名の代わりとして身の回りの品につけるシンボルマークのこと。秋篠宮ご夫妻は、黄色い小さな花をつけるモッコウバラがお気に入りだった。
「異国の地で暮らす眞子さんのことを思いながら、丹念に作業を進めておられます。ご公務などをこなしながらなので時間はかかりますが、再会できる日を楽しみに作られているのです」(同・秋篠宮家関係者)
しかしながら、切なる母心は海を越えることができていないようだ……。
「眞子さんと秋篠宮ご夫妻との間にある溝は、いまだに埋まらず、頻繁に連絡を取っているのは妹の佳子さまのみだとか。“親の心子知らず”というとおり、親の愛情や苦労は子どもに伝わりづらいもの。眞子さんは、義母の小室佳代さんと親しくする一方、ご両親は“蚊帳の外”に置かれているそうです」(前出・宮内庁関係者、以下同)
大好きな娘との関係は、依然として平行線のまま。そんな中、紀子さまは今年の誕生日に際して、小室さん夫妻にこう期待を寄せられた。
《二人で力を合わせ、健康にも気をつけて、新しい生活を心穏やかに送れるように心から願っております。二人の幸せを祈っております》
前述したように、昨年の文書で紀子さまは、眞子さんの思いを尊重するご意向を示されていた。
「いつしかそれが母娘の“約束”になってしまったのではないでしょうか。眞子さんへの一方的な愛情が、ご自身にとっても国民にとっても、大きな悩みの種となってしまったことに、自責の念は当然おありだと思います。皇嗣妃としてのお立場を考えれば、秋篠宮家に波風が立たない回答が最優先。世間への懺悔などもってのほかで、無難な言い回しを選ばざるをえなかったのでしょう」
綴れなかった本音はほかにもあるのだろうか─。
三浦良一 ニューヨークの在留邦人向け新聞『週刊NY生活』の発行人兼CEO。ロサンゼルスの経済新聞社、日本の大手新聞社での記者勤務を経て、2004年に『週刊NY生活』を創刊
小田啓二 NPO法人『日本ガーディアン・エンジェルス』理事長。1990年に同組織に参加し、ニューヨーク市の本部長を務めた経験も持つ