9月10日に『文春オンライン』によって報じられた巨人・坂本勇人の女性問題がネットを騒がせている。
2年以上前に知り合い、深い関係にあった20代女性の友人が所業を告発したもの。たびたび避妊具なしの肉体関係を求め、妊娠が発覚するとあっけらかんと中絶を求めたという。女性はショックでみずから命を絶とうとしたとも。大きな話題になったのには、中絶を求めた際の音声が公開されたこと、坂本から女性に送っていたという“奔放な”LINEメッセージのスクリーンショットが流出したという要素が大きい。特にLINEはその驚きの内容が大きく拡散されてしまった。
《おくちにいれたい おえおうさせたい》
《髪もひっぱりたい。だめ?》
これまでも坂本の奔放な女性関係は何度も報じられてきた。宮崎キャンプの最中にキャバクラ勤めの女性を宿舎に呼び寄せて性行為に及んでいたことが発覚。遠征先にチームメイトらとキャバクラを訪れ、女性たちに「ゴキブリ」「ブス」と暴言を吐いていたことも伝えられた。今年6月にも『週刊新潮』がキャバクラで働く女性に対して『ホテルに一緒に帰ろう』との誘い、それが断られた腹いせに女性の肩や太ももに噛みついていた2018年の出来事を報じた。その際、550万円の示談金を支払っていたという。
古舘伊知郎もYouTubeで激怒
「入団当初から野球の実力は折り紙つきでしたが遊び人でもあった4年目に寮を飛び出して以降は、夜遊びがさらにハードになった印象ですね。地方ではキャバクラなどの店で羽を伸ばし、都内では六本木あたりでよく合コンに興じていた。女性が順番待ちするほどだったといいます」(プロ野球関係者)
“紳士たれ”を標榜する巨人軍のキャプテンでありながら、夜の顔を度々のぞかせてきた坂本。今回の報道で生々しいLINEのやりとりが流出、これまでの“女遊び”とは異なる質の行動に世間からも非難の声があがったが、全くといっていいほどお咎めはない。先日“性加害”報道が出た香川照之などはCMや出演作が次々と契約解除になったのだが……。
9月13日にはフリーアナウンサーの古舘伊知郎がYouTubeチャンネルを更新。《「巨人軍、坂本勇人選手の女性報道。古舘が物言う!テレビ新聞は全スルーの事実。マスコミ報道の信用問題」》とのタイトルで、マスコミの報道姿勢についても疑問を呈した。
スポーツ紙が坂本の女性問題を報じない理由
「なんでスポーツ紙が、僕の知っている限りではこれのご乱行を書かないんですか? 他の芸能人は書くのに僕が知っている限り全然書いてないんじゃない? なんでスポーツ選手で一流の選手だとそれこそ区分けして書かないんですか?(中略)なんでジャイアンツのトップ、キャプテンをやっているすごいスター選手だと系列が別なところであってもスポーツ紙って書かないんですか?」
と、怒りを滲ませた。
確かにネットでは話題になっているものの、ワイドショーやスポーツ紙はなかなかこの件について取り上げない。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏はこのように語る。
「確かにプロ野球選手が女性関係を報じられてもテレビやスポーツ紙が報じることは少ないです。球団側から直接的な圧力があるというわけではないですが、今後の取材に悪影響が出ないよう“忖度”をしてしまうのでしょうね。読売新聞グループの『スポーツ報知』以外のスポーツ紙も、野球を扱う以上、全ての球団と関係を持つことになることから、あまり関係性を悪くするわけにはいかない。テレビ局も中継が減ったとはいえ、いまだに球団との結びつきは強い」
また、坂本が巨人から擁護されている事情についても佐々木氏は言及する。
「球団としては、“試合に勝つ”が第一で要の選手である坂本が出場できなくなるほうが困るというのが本音でしょうね。昔にとあるセリーグの球団の広報を取材したときに、選手の私生活についてこのようなことを漏らしていました。『ぶっちゃけ、若いから遊ぶのはしょうがない。ただ写真誌に撮られたり、警察沙汰になるのはやめろ、と伝えていますね』と」
今回の坂本の報道を受けても当然、球団側は彼を処分しないというのが見立てだという。プライベートの坂本に巨人の陣営が求めていることとは……。
「“トラブルと思われること”が起きた場合は何でもすぐに球団に報告するよう指示しているそうです。球団側としては火消しに走りたい。キャバ嬢に噛みついた件を示談にした際もすぐに球団の顧問弁護士が動いた。今回の『文春』のケースも報じられる前に弁護士がすでに示談にしたうえで、トラブル防止のために坂本と女性が直接やりとりをしないように取り決めたといいます。
とにかく、問題を早く鎮火するために報連相(ほうれんそう)の徹底させている。坂本さんの度重なる女性トラブルのウラには“球団が庇ってくれるから大丈夫”という驕りがあるのかもしれませんね」(プロ野球関係者)
多くの女性が涙を飲むウラにはこのような組織の体質が関係していないとはいえないだろう──。