「去年の夏も今年の夏も、一家そろって駐車場で洗車していて、子どもは水浴びをしていた。仲のいい家族に見えたんですけどね……」
容疑者の自宅アパート近くの住民は、事件を知って驚いていた。
大阪府警枚方署は12日、同市の自営の配送業・平井凛太郎容疑者(24)を次女(当時2)にけがを負わせたとして、傷害の疑いで再逮捕した。
「去年12月、容疑者は次女の両足首を両手でつかんで逆さ吊りにして、左右に振り回し、テーブルに次女の顔面をぶつけた。歯茎が切れて歯がぐらつくなど、全治1か月の重傷でした」(全国紙社会部記者)
平井容疑者は警察の取り調べに対して、
「夕食を食べずに言うことをきかず、こらしめてやろうと思った。(テーブルに)ぶつけてやろうとは思わなかった」
と容疑を認めているという。
次女がエアガンで撃たれて内出血している
そもそも、この件が明らかになったのは今年8月21日の夜、同居していた内縁の妻が、
「(次女が夫に)エアガンで撃たれて内出血している」
と通報したことだった。警察が駆けつけると、次女は腹部にBB弾の跡が見られたため、平井容疑者を傷害の疑いで逮捕。すでに大阪地検にも起訴されている。
「その捜査の過程で、内縁の妻が“ふだんから頭などを叩くなどしているが、最も酷かったのが、去年12月の逆さ吊りでした”と証言。次女が口をけがしている姿は保育園も確認していて、さらには病院に行ったことも判明したため、再逮捕となったわけです」(捜査関係者)
か弱い子どもに対して、これほど酷い虐待をする容疑者は、いったいどんな男なのだろうか。
5年ほど前、容疑者が20歳になる前に、長女と前妻の3人で現在の枚方市にあるアパートに引っ越ししてきた。3LDKの広さで家賃は月6万8000円ほど。
「アパート前の駐車場は4つも借りていてね。軽ワゴンの他に、ベンツやらクラウンやら高級車も持っていた。最初は中古車の販売をやっているのかと思った」(アパートの住民)
だが容疑者の仕事はアマゾンなどの配送を請け負うフリーの運送業で、忙しい毎日を送っていたという。
「家賃と駐車場を合わせると月に10万円以上だけど、一度も滞納はなかったみたい。見た目はヤンキーだけど意外に働き者で、かなり稼いでいたと思うよ。ときどきは前妻の父親が子どもの世話をしにきていました」(同・住民)
いつの間にか“妻”が入れ代わっていた
一方、こんな声も。
「今回の事件で知ったんだけど、いつの間にか“妻”が入れ代わっていたね。前妻はスラッとした美人タイプで、今の人(内縁の妻)はかわいらしいタイプで、人が違っているのはわかる(笑)。近所の人の話だと“女性は見るたびにクルクル変わっていた”とも聞いたよ」(別の住民)
今年の春ごろには、内縁の妻の父親らしき人物とトラブルが起きていた。
「初老の男性が“娘を出せ! ここにいることはわかってるんや!”ってアパートの玄関前で怒鳴っていた。最後は警察が介入する事態になっていましたよ」(前出・住民)
子どもへの虐待はパートナーの連れ子に対するケースが多いが、
「長女も次女も前妻とあいつ(容疑者)の間で産まれた子で、間違いなく実子だよ。前妻が去ったおよそ1年前で、今のカノジョ(内縁の妻)と同居するようになった」
内縁の妻が血縁関係のない2人の娘の面倒をみていたようだ。捜査関係者はこう話す。
「次女に対する躾は度を越えていて、単なる暴力だと思って内縁の妻は通報。大人しい長女に対しては虐待するようなことはなかったようです。ただ、容疑者本人は次女に対する躾だと思っているようで、今のところ後悔も反省もしていない」
エアガンの一件以来、娘2人は児童相談所に預けられ、内縁の妻も部屋を去った。実子2人が寂しい思いをしているというのに、それでも平井容疑者は目が覚めないのだろうか。