新しい地図を立ち上げて9月22日に5周年を迎える稲垣吾郎。主演映画から久々の京都での舞台、夏の出来事や子供の頃の思い出、最近SNSに上げまくっている“ある写真”のことまで、近況をじっくりインタビュー!
――2年ぶりの主演映画『窓辺にて』が11月4日に公開されます。
「いろんな見方ができる作品で、答えはひとつじゃないだろうし、どの登場人物の目線で見るかによっても解釈は変わるんじゃないかと思います。現場も穏やかな空気で、落ち着いたナチュラルな雰囲気でした。
今泉(力哉)監督からも自然体でお芝居をしてほしいという要望があったので、いい意味で力の抜けた感じでやらせていただきましたね。話す口調も本読みの段階から監督の要望を聞きながら、お芝居も作品のトーンに合わせて、1か月間、楽しく演じることができました」
ひさびさに関西のファンの方にもお会いできてうれしかった
――6月には『恋のすべて』の京都公演もありました。
「東京以外の場所でステージに立つのはひさびさだったので、関西のファンの方にもお会いできてうれしかったですね。公演以外の時間にちょっと出歩いたりできたのも息抜きになりました。
神社仏閣や美術館、博物館、食事のテイクアウトだったり、行きたかったところにも行けて、京都を観光するような時間も少しありましたね」
夏の甲子園に感動
――最近、心を動かされるような出来事はありましたか?
「ちょっと前ですけど、夏の甲子園は見てて感動しましたね。全部の試合を見ていたわけじゃないですけど、どんなエンターテインメントもかなわない、生のドキュメンタリードラマというか。彼らにとってはその瞬間が一生忘れられないような出来事で、それを少し気分だけでも一緒に体感できるってすごいことですよね。
もちろん勝ち負けがあるので、見ていてつらいところもありますけど。準決勝で仙台育英と戦った聖光学院は、2回の表で11点ぐらい取られて。それでも選手もスタンドも最後まで笑顔で、諦めずに頑張る姿というのは、やっぱりすごく胸を打たれますよね。もちろん決勝もいい試合だったし、いろんなシーンが焼きついてます」
リビングにあるお気に入り
「やっぱり植物とかですかね。花も多いけど、いまは緑のほうが多いかもしれない。リビングに限らず、バスルームとか寝室にもあるので、バスルームなら多少湿度に耐えられるものを置いたり。
ただ、それは“耐えられる”だけで、自生地から考えても、我慢させてるというのもあるから。やっぱり植物も生き物だし、なるべく喜んでもらえる環境に置こうと思いながら、いろいろと楽しんでいますね」
SNSの写真は植物ばかり!?
「植物は“写欲”を掻き立てられるものではないかもしれない。花が咲いたこの瞬間を切り取るみたいな大げさなことはないのでね。植物の場合、長くじっくり向き合いながら生育を楽しむという感じというか。
もちろん、写真に撮ってもきれいだとは思いますけど、部屋の中というのもあるし。外とか日ごろ見慣れない背景だったりすると、撮りたいっていう気持ちになるかもしれないんですけどね」
僕の夏の思い出
「以前、花火がすごく好きな友人に、熱海の花火大会がおすすめだっていう話をずっと聞いてて、よく行ってたんですけど、最近は行けてないですね。
東京から日帰りでも行けるし、毎日のようにやっているので、比較的見やすいんですよ。あと、子どものころはいまほどルールも厳しくなかったし、団地に住んでいて、広場に水道もあったので、そこでみんなで手持ち花火をやった記憶は残ってますね」
懐かしき子どものころ
「田舎に帰省というほどではないですけど、千葉に母のほうの実家というか、おばあちゃんが住んでいたので、子どものころは、夏休みによく行ってましたね。
房総半島の真ん中あたりで少し海寄りにある大網白里市というところで、2、3時間ぐらいかけて行ってた気がします。昭和の森っていう大きな公園があったり、白里海岸っていう海が近かったので、当時は遊びに行ったりもしてましたね」
撮影/廣瀬靖士 取材・文/渡邉朋子 ヘアメイク/金田順子 スタイリスト/黒澤彰乃 撮影協力/プラチノ桜新町店