“ホリエモン”こと堀江貴文氏が9月20日、『幻冬舎』編集者・箕輪厚介氏のYouTubeチャンネル『サウナノフタリ』に出演。お笑いコンビ『ダウンタウン』松本人志について言及したことを『スポーツニッポン』Web版が報じた。
なんでも、「好きなM-1王者は?」と問われた堀江氏は、番組自体を《面白いと思ったことがない》と話し、さらに《ガチで笑えなかった。オチが予測できるし、作り込みが甘い》とバッサリ切り捨てたのだという。さらには、こんな爆弾発言もーー。
《ダウンタウンさんの松本さんのお笑いとかが、一番つまんないと思う。何が面白いのかサッパリ分からない。映画も見たけど、マジでつまんなかった》
『M-1グランプリ』創世記より審査員を務める、お笑い界の重鎮の1人とされる松本人志を「一番つまらない」と口撃。さらには監督を務めた映画をもこき下ろす、いい放題ぶりに新たな火種の予感ーー。
スポーツ紙芸能デスクは「いつも通りの“逆張り”ですね」と苦笑する。
「IT業界の、ビジネス界の“風雲児”とも称された堀江さんだけに、これまでも型破りで強気な言動がメディアを賑わせてきました。多勢に合わせない、いわゆる“逆張り”こそにビジネスチャンスがある、との思考からくるものでしょう。
ところが、そんな逆張り思考も、近年ではネットユーザーから嘲笑される対象にもなっていた節があります」
コロナ禍では特に顕著だった。初めて緊急事態宣言が発出された2020年4月、世間が自粛ムードに包まれる中で《世の中の雰囲気に忖度して三密なんか絶対満たさないゴルフ行くの自粛してる奴とか真性のバカでしょ》と、全く逆の持論を展開。
ひろゆき妻から「恥を知りなさい」
そして同年9月、広島県尾道市にある餃子店を訪れた際にマスク着用を求められると、これに反発。ネットユーザーによって誹謗中傷などの被害に見舞われた同店が、休業に追い込まれた騒動は記憶に新しい。
「片や、餃子店にネット通販のための、クラウドファンディング活用をアドバイスを示した“ひろゆき”こと西村博之さん。お株を奪う形でビジネス展開を成功させたひろゆきさんに対して、恥をかかされた格好の堀江さん。何かと噛みつきつづけたためか、奥さんの西村ゆかさんからも“恥を知りなさい”と叱られる始末(苦笑)。
この頃から、何かにつけて発言するたびに“いつも逆張りしかない”“逆張りおじさん”などと揶揄されるようになってしまったのです」(前出・芸能デスク)
そして今回、逆張りの矛先を向けられたのがダウンタウン・松本。ところが、この発言に「何ともビジネス臭がしますね」とはキー局情報番組ディレクター。
「出演する『ワイドナショー』(フジテレビ系)でのコメントや、自身のツイッター投稿など、発言が逐一ニュースになる松本さん。そんな芸能界トップクラスの発信力に“カネの匂い”を嗅ぎつけたのかも。
“笑いはつまらない”発言に対して、仮に松本さん本人が何らかの発言、反応を示したとしたら、それはもうホリエモンの勝ち。絡みつづけて“舌戦”に引き込めば、あとは勝手にニュースにしてくれるわけです」
『スポニチ』が取り上げたことは、堀江氏の狙い通りだったということか。あとは“エサ”に大物が食いつくのを待つだけのようだが、彼はなぜ、そこまでして己の発信力を誇示したがるのだろうか。
ネームバリューを高めたい思惑
「ひろゆきさんとの一件もあるように、どこかで求心力の低下を恐れているのかもしれません。“風雲児”と称されたのも今は昔。IT産業を含めたビジネス界には才能ある若い芽がどんどん出てきているわけで、ホリエモンの存在感は薄れてきているように見えます」(前出・ディレクター、以下同)
さらには、堀江氏自身が「成長産業になると確信している」と熱心に投資している民間ロケット産業への“投資”になるのだとも。
2019年には、タッグを組む開発会社が打ち上げた“ホリエモン・ロケット”が単独民間企業で初めて、宇宙空間に到達する快挙を成し遂げている。
「主な資金源となっているのがクラウドファンディング。2021年9月にも1口1万円で2億9500万円の募集金額に対して、大きく上回る4億円を集めているように、ロケット産業の可能性に魅力を感じている、また依然としてホリエモンのネームバリューに出資する人も多いのも事実。
2023年にも打ち上げを予定しているだけに、出資者への顔向けのためにも絶えず、大物への逆張り発言も含めて、“時代の風雲児、ここにあり”をアピールし続ける必要があるのでは?」
はたして松本は動く、のかーー。