(左から)長澤まさみ、MEGUMI

 ない方がうれしい、“老け”の印象を与えるほうれい線

 しかし、ほうれい線が与える印象は人それぞれで、例えば女優の長澤まさみ(35)は、そのほうれい線がチャームポイントになっており、逆にタレントのMEGUMI(40)は昨年、長くほうれい線に悩んでいたことをSNSにアップし、5年前の“ほうれい線くっきり”な写真と、ほうれい線が消えつつある現在の写真を投稿、「ほうれい線が消えてきた」と報告したことが話題になった。

 芸能人はもちろん、多くの人は悩むほうれい線はどのようなものか? またケア策はどのようなものがあるのか? ほうれい線世代バリバリのOL・プラ子と美容ライター・イム子のアラフォーコンビが「最旬ほうれい線の事実」を調査!

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今回のターゲット:MEGUMI長澤まさみから見る「最旬ほうれい線の事実」

プラ子:怖い話をひとつ……。最近、顔色が優れないと思ったら、しわとたるみによる影だった……。

イム子:ギャー! 怖い! ヒアルロン酸で退散させたい!!

プラ子:中でもほうれい線は切実よ。今、逃亡者になったら目撃イラストに絶対ほうれい線を描かれる自信がある……。

イム子:そんな自信は捨てましょうよ! ほら、MEGUMI姐さんも自力でほうれい線ケアして効果が出てきた、って言ってたし。

プラ子:そんな、自力とか言いながら、芸能人御用達の超高級エステでも通ってたんじゃないの~?

イム子:確かに美人芸能人には、そんなこと思ってしまうけど、長澤まさみさんとか、ほうれい線があってもきれいじゃない

プラ子:えっ、私ってそこの枠?

イム子:ただの慰めだけど、今は美容整形外科クリニックもあるし、きっと対策があるわよ!

プラ子:遠くの長澤まさみより、近くの美容医療ね! お願い、私のほうれい線の呪いが深くなる前に、どうか最新ほうれい線の対策を調べてきて!

イム子:下向いてスマホばっかり見るのを辞めるのが先な気がするけど、私もほうれい線対策は気になるし、ちょっと調査してくるわ!

長澤まさみ、MEGUMIのほうれい線を美容外科医がジャッジ

回答者:美容整形外科『銀座高須クリニック若佐文医師

――そもそも、ほうれい線はあっても良いものなんでしょうか?

若佐先生「肌の加齢現象によるほうれい線は、美点視点で言えば、ない方がいいです!」

――ですよね~……。

若佐先生「ほうれい線はハリがなくなった皮膚がたるみ、骨や筋肉が痩せて、ほっぺたの脂肪、皮膚を元来の位置に維持できなくなり、加齢と共に目立ってきます。ほうれい線は老化の象徴とも言えます!」

――ああ、一語一句が染みます! でも、長澤まさみさんは若い頃からほうれい線があり、それがチャーミングかなと思います。

若佐先生「彼女のほうれい線は加齢によって出てきたものではなく、年齢関係なく出るものです。頬を引き上げる筋肉が発達している方は出やすいです」

――年齢に関係なく出るほうれい線もあるんですか?

若佐先生「ありますよ。例えば、10代でも、ぎゅっと頬を上げるように大きく笑顔を作ると筋肉が動き、ほうれい線部分に線が入ります」

――なるほど! そういうものだったんですね。

若佐先生「加齢現象によるほうれい線は口角横のマリオネットラインと繋がると、さらに老けて見えるので、筋肉を全く動かしていない状態でも出ているほうれい線はケアした方がいいかなと思いますね」

――MEGUMIさんが悩んでいたほうれい線もそのタイプでしょうか?

若佐先生「彼女はデビュー当時の若い頃から口角が下がっているタイプなので、きっと口角を下げる筋力が強いので、それもありほうれい線が目立ちやすいのかな」

ほうれい線を解消するには?

――口角もほうれい線も、アラサー以降の女性ならみんな気になる場所だと思います。

若佐先生「口角はボトックス注射で下がるのを緩和させることができますよ」

――下がる筋肉を和らげればいいんですね。ところで、ほうれい線が出にくい人、出やすい人というものはあるのでしょうか?

若佐先生「骨格的に顔面に凹凸が少なく、肌にハリがあり、少し脂肪がついている方が出にくいですね。逆のタイプの方は出やすいです!」

――やはり少々の脂肪は大事なんですね。では、ほうれい線を顔の筋トレやマッサージなど、セルフケアで緩和させることは可能でしょうか?

若佐先生「そこまでの効果はどうでしょう? 予防程度にやるのはいいと思いますよ。それよりも、肌をしっかり保湿し、しっかり睡眠を取り、季節を問わず紫外線対策をするような、基本対策をすることこそが最大のセルフケアかなと思います。

 “それより即効性を!” という方にはやっぱり美容クリニックでの施術をおすすめしたいです

――現在、クリニックで人気のあるほうれい線対策はどのようなものがありますでしょうか?

若佐先生「軽度なものなら、ヒアルロン酸を注入する方法や、ウルセラ(HIFU)やサーマクールでたるみケアをするといった方法です。糸リフトでの引き上げてほうれい線を軽減する方法もあります。

 深いほうれい線にはフェイスリフト+ヒアルロン酸。口角も下がっている人は、一緒に口角ボトックスをするのがおすすめです。頬の脂肪や、口角横の脂肪重たくてほうれい線になっている人は、脂肪溶解注射や脂肪吸引を提案することもあります」

――ほうれい線、「ヒアルロン酸」も「ボトックス」も興味がありますが、いわゆる「やりすぎ顔」になるのも心配です。

若佐先生「それは、カウンセリングをしっかりしてくれるクリニックを探すに限りますね! ヒアルロン酸でパンパンになっているようないわゆる“やりすぎ”になりそうな人には、これ以上しなくて大丈夫ですよ、と必ず言っております。

 ほうれい線にもいろいろな要因があり、骨か筋肉か脂肪か肌か、どれがほうれい線の原因となっているのか見極め、それに合ったオペをすることが大切です。

 なので、症状をしっかり把握し、過剰な結果を求めなければ大丈夫だと思います。あとは、例えばベースを糸リフトで作り、足りない部分にヒアルロン酸を注入するなど、複合的なケアをするのもおすすめですよ」

若佐文先生

今回お話を伺ったのは……若佐文(ワカサ アヤ)先生:
久留米大学医学部卒業、久留米大学病院、久留米大学医療センター、嬉野医療センターに勤務。その後大手美容外科クリニック渋谷院院長を経て、令和4年より銀座高須クリニック勤務。二重整形くま取り等目周りの施術が得意。その人の美しさを最大限引き出すため丁寧なカウンセリングを行っている。日本美容外科学会会員。

長澤まさみの18歳時、23歳時、33歳時

 

MEGUMIの21歳時と37歳時

 

インスタグラムでほうれい線が薄くなってきたことを明かすMEGUMI(Instagramより)

 

長澤まさみ

 

22歳、グラドル時代のMEGUMI(2003年)