今年も日テレの大晦日は『ガキ使』ではなく、ナインティナインが担当

 2年連続で『笑ってはいけない』のない年末となりそうだ。

「もともとは日本テレビ系で放送されている人気番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』のレギュラー放送で罰ゲームとして始まった同企画。2006年以降は大みそかの年越し番組となり、2020年まで続いていました。しかし、2021年9月に松本人志さんが《コロナ禍において【笑ってはいけない】の収録は難しいと去年つよく感じました》とツイート。2021-2022年の年越しは『笑って年越したい!笑う大晦日』が放送されました」(テレビ誌ライター)

 6時間の生放送に20組以上の芸人が出演した。

「ナインティナインやバナナマン、千鳥らがMCを務めていました。芸人と俳優のコラボコントや、モノマネドラマなどの企画が放送されましたが、視聴率が振るわず……。関東地区の平均視聴率は、午後6時半からの第1部が7・2%、午後9時からの第2部が5・6%と、1部、2部ともに前年の『笑ってはいけない』から10%近く数字を落とす結果でした」(同・テレビ誌ライター)

 そこで、白羽の矢が立ったのが、この夏に放送された特番だ。

ダウンタウンの“冠番組”なのに

『ダウンタウンvsZ世代』です。昭和と令和の生活習慣や恋愛事情をVTRで紹介しながら、昭和世代とZ世代のタレントがそのジェネレーションギャップを語り合う番組です。お盆期間中にもかかわらず、関東の世帯視聴率が12・5%と高く、業界でも評判がよかったことから、この番組をベースに作られるバラエティーに決定しました」(日本テレビ関係者)

 日テレの大みそかに、ダウンタウンが帰ってくる! かと思いきや……。

「残念ながら、今回はダウンタウンさんの出演はありません。どのような方式での司会かは未定ですが、昨年同様ナインティナインさんがすでに内定済みなんです」(同・日本テレビ関係者)

 これについて日本テレビに問い合わせると、

「番組編成・内容についてはお答えしておりません」

 と、否定はしなかった。

'18年放送『絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!』の撮影の様子

 では、なぜ2年連続でナイナイになるのだろうか。メディア研究家の衣輪晋一さんは、次のように分析する。

大晦日に“吉本枠”を残したい日テレ

日テレとしては『笑ってはいけない』を復活させたいという思惑がある。だから、今年も大みそかに“吉本枠”を置いておきたいんです。そこで、ダウンタウン以外で誰が司会を任せられるのかと考えたときに、ナイナイしかいなかったのではないでしょうか」

『笑ってはいけない』を切望する視聴者からの批判に負けないことも重要だという。

「矢部浩之さんのハートの強さがポイントですね。アンチがたくさんいて、叩かれてもそれをものともしない。今回も『笑ってはいけない』を放送しない時点で番組について叩かれるのは間違いない。でも矢部さんのメンタルなら大丈夫だと考えられます」

 ナイナイが枠を守ってくれれば『笑ってはいけない』が帰ってくるか!?

衣輪晋一 メディア研究家。雑誌『TVガイド』やニュースサイト『ORICON NEWS』など多くのメディアで執筆するほか、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中
 
2017年4月、都内私立幼稚園入園式に向かうナイナイ矢部浩之と青木裕子

 

2017年、学校のレクリエーションに参加する青木裕子
『オールナイトニッポン』書籍発行会見での岡村隆史と矢部浩之

 

1994年に坂本龍一がプロデュース、小室哲哉も参加したダウンタウンの「GEISHAGIRLS」