元読売巨人軍でアテネ五輪(2004年)の野球日本代表監督も務めた中畑清(68)の過去の女性関係が『週刊文春』(10月6日号)に報じられた。
《読売記者との4年愛と中絶破局》と題された記事では、愛妻家として知られている彼が子宮頸がんで妻を失った翌年の2013年に、野球関連のイベントで知り合った読売新聞の30代女性記者・A子さんと交際をしていたときのことを伝えている。
ある日、女性は妊娠したが、話し合いの末に中絶する運びとなったのだという。関係者によれば、“愛妻家”として知られ、子どももいた中畑は女性問題が表にでるのを恐れていたのだそうだ。中畑は文春記者の直撃取材に30分間応じ、起こった出来事は事実であると認めながらも、
《(中絶について)示談でも何でもなく、二人の中でも(A子さんの)家族の中でも済んでいることだから。俺はクリーンだから。相手に嫌な思いをさせるようなことをやったら俺も謝るし》
と主張する場面もあった。
“坂本のブーム”によって
「8年前の出来事が今になって白日の下に晒された理由としては、やはり坂本さんの一件が大きいでしょうね。女性に対する生々しいLINEメッセージも流出したことで、ネットで大バズりしましたから」(スポーツ誌記者)
“一件”、とは巨人のキャプテンである坂本勇人(33)が妊娠させた20代女性に対し、中絶を迫ったうえにトラブルを起こし示談、女性は自殺未遂までしていたことを伝えた『文春オンライン』の報道。世に放たれてから3週間以上たった今もネットで話題だ。
中畑も文春の直撃に対し、坂本の名前を出して、この情報を“垂れ込んだ”人間について思いを巡らせている。
《このネタは、坂本と同じように皆さんが扱って、そういうふうにネタになるんじゃないかと思って(情報提供者が)言い出したんじゃないのおそらく……》
《やっぱり(情報提供者は)坂本のブームに乗りたいっていうところがあるんだろうな……》
スキャンダルが報じられた坂本の名前をくり返すあたりに“恨み節”のようにも聞こえるが、事実、坂本ブームは起きているようだ。
巨人へのフラストレーションがタレコミに
「坂本さんのネタを報じた『文春』の編集部には巨人をはじめとした野球関連のタレコミが多く集まるようになったと聞きます。やはり、そのウラにはあれほど大きな話題になったにも関わらず、坂本選手が全くお咎めなし、試合に出続けられている現状があるからでしょう。野球の成績がよければ何をしてもいいのか、と。
同時期に性加害を報じられた香川照之さんが次々と出演作やCMを降板したこともあいまって、非難の声も大きくなった。“紳士たれ”を謳う巨人軍に対するフラストレーションがタレコミというかたちをとって可視化されてきたかたちでしょう」(週刊誌記者)
週刊誌をはじめとした媒体による、坂本に対する厳しい追及は今も続いている。9月25日には『デイリー新潮』が、今年4月に女性に性的暴行を加えたとして324試合の出場停止処分を科されたドジャースのトレバー・バウアーを引き合いに出し、「坂本のスキャンダルは野放しでいいのか」と批判した。
今回の一件について、芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、
「中畑さんの情報を『文春』に提供したのはA子さん本人とは思えないですね。坂本選手の件をみて、“そういえば中畑もこんなことがあって……”と誰かが情報を寄せたのではないでしょうか。たとえばこの7月にTBSを退社した小林廣輝アナも“6股”が報じられた際、さまざまな媒体で“私も付き合っていた”と次々と新しい女性が告発したといったケースがあります。
しかしながら、今回の中畑さんの報道は不倫をしていたというわけでもなく、トラブルに発展したわけでもない。そんな過去の話が今になって出てきたということは坂本選手のとばっちりでしょうね。中畑さんを気の毒に思います」
坂本の報道の際、紳士な対応がなかった巨人軍。今後も被弾は続くのだろうか──。