この夏、2つのロックフェスに出演した小山田圭吾。
「昨年7月に、過去インタビューで語っていた小中学生時代の“いじめ自慢”発言が問題視され、五輪パラ開会式の音楽担当を辞退。そのまま活動休止に追い込まれました。インタビュー記事に関しては、誇張があったとの指摘もあり、小山田さんは今年5月に改めて謝罪したうえで復帰を表明しました」(音楽ライター)
活動再開に伴って、彼が参加しているバンドのアルバムも発売された。元YMOの高橋幸宏が率いる6人組のバンド『METAFIVE』。テイ・トウワ、元電気グルーヴの砂原良徳などがメンバーとして顔をそろえる。
「音楽ファンが“奇跡のバンド”と呼ぶ豪華メンバーが集まっています。昨年8月にリリース予定だったアルバムが、小山田さんの“炎上事件”を受けて発売中止に。“お蔵入り”と思われていましたが、一転して9月14日に発売されて、オリコンのアルバムランキング5位に。ただ、いつの間にか“ラストアルバム”ということになっていました」(同・音楽ライター)
どうやら小山田の炎上が、まだ燻っていたようで……。
アルバム発売中止に高橋の決断
「メンバーの間でも意見が割れていたんです。炎上の影響でアルバムが発売中止になったことに“ほとぼりが冷めたら出せばいい”という声や“せっかく最高に仕上げたのに、こんなケチがついた作品は出さなくていい”という人も。そういったゴタゴタを見ていた幸宏さんがキレて“揉めるならやめよう、ラストにして解散!”と決めたそうです」(レコード会社関係者)
高橋の怒りに飛び火していた小山田の炎上。高橋の事務所に聞いてみると、
「解散とは言っていなくて、この段階で区切りをつけたいということ。今後ラストシングルが出るかもしれませんし、再結成アルバムが出るかもしれません。アルバムが出たことで、いろんなオファーは殺到していますが、まだ高橋が完全な状態ではなく、ほかのメンバーに迷惑をかけられないのです」
高橋は、2020年8月に脳腫瘍の摘出手術を行った。無事に成功したが、今も体調には波があるという。9月18日には、高橋の音楽活動50周年を祝うライブがあり、元YMOの細野晴臣、木村カエラ、原田知世らに加えて小山田も参加。しかし、そのステージに高橋本人の姿はなかった。
小山田クンのことは全員ウエルカム
「ギリギリまで出演するつもりでしたが、コロナ禍ということもあり、医師から大勢の人がいる場所は避けるように言われてしまいました」(前出・事務所担当者、以下同)
高橋は生活の拠点にしている軽井沢から、東京の自宅に戻ってライブの準備をしていたが、直前に出演を断念。体調が万全でないと、『METAFIVE』の活動もままならないのだという。
「ラストアルバムにするということはメンバー全員が同意しています。小山田クンのことは全員ウエルカムですよ」
どうやら高橋の完全復活を待つという考え方のようだ。
「高橋さんは音楽に対して真剣に取り組んでいますから、闘病中に炎上が騒動になって、そのことで不愉快な気持ちになっていてもおかしくはないと思いますが……」(前出・レコード会社関係者)
完全に鎮火する日は、いつに……。