9月29日、『日中国交正常化50周年記念慶典』が東京都内で行われた。
「昼の部、午後の部では記念レセプションや茶話会が行われ、夜の部で記念式典が開催されました。1972年9月29日に、当時の田中角栄首相と周恩来首相が共同声明に署名し、国交が正常化してから50周年を祝う記念イベントです。若手二胡奏者のチャンヒナさんや、雅楽師の東儀秀樹さん、さらに、特別ゲストとしてフィギュアスケーターの羽生結弦さんが登場しました」(スポーツ紙記者)
スケートの披露はなかったものの、覚えたてだという中国語を交えて挨拶をする場面も。
「少し不安げな表情で“私は27歳です”と話すと、きちんと伝わっているか、日本語で“大丈夫?”と確認していました。4回転アクセルに挑戦して感動を呼んだ今年2月の北京五輪で、現地のファンの温かさと親しみやすさに触れた思い出も振り返り、去り際には華麗なターンで会場を沸かせました」(同・スポーツ紙記者)
日中両国での人気や、数々の困難を乗り越えてきた経験が人々の模範となっていることから、ゲストとして起用されたという羽生。これまで“中国人気”といえば福原愛だったが、日中友好イベントには登場しているものの、今回の式典には登場なし。中国事情に詳しいジャーナリストの周来友さんは、今回の式典に福原が起用されなかった理由をこう分析する。
中国での羽生人気は福原以上
「在日中国人の団体は数多くあるので、それぞれで国交正常化50周年に関するイベントをやっていますが、29日のものがいちばん公的なものだと思います。
福原さんが起用されなかったのは“上には上がいる”からでしょう。羽生さんの中国での人気は福原さん以上で、宣伝効果が絶大ですから。それに、羽生さんは政治的な色がついていない。中国政府や大使館はその点をすごく気にしていて、福原さんは親中というのが目に見えてわかるので、日本人にプラスにとらえられるのか疑問が残ります。そのぶん羽生さんは、政治的な発言はいっさいありませんからね」
さらに、こんな事情も。
「スキャンダルが多い福原さんに対して、羽生さんはクリーンで完璧。そこは大きいですよね」(周さん)
昨年3月以降、台湾の卓球選手で元夫の江宏傑との騒動が後を絶たないのだ。
「2016年に結婚後、2017年に長女、2019年に長男が誕生しました。しかし、2021年3月に福原さんの不倫疑惑と江さんのモラハラ疑惑も報じられて、離婚の行方はドロ沼化。同年7月8日に離婚を発表し、子どもたちは共同親権となりました。
子どもたちは江さんと台湾で暮らしていましたが、今年7月に福原さんが長男を日本に連れ帰ったことから新たな騒動が勃発。“長男を連れた福原さんと連絡が取れない”と江さんがSNSで発信し、それに福原さんは猛反論。双方の言い分が大きく食い違う形となりました。福原さんは、長男と恋人の男性と3億円ともいわれる超高級マンションで生活し、時折楽しそうに遊ぶ声が聞こえてくることもあるそうです」(前出・スポーツ紙記者)
騒動の当初、福原は『女性自身』の取材に対し、
《8月まで、一緒に日本に滞在します》
と話していた。しかし、9月1日時点で江のマネージメント事務所は、
「息子は台湾に帰ってこなかった」
と明かしている。
《こんなに素晴らしい女性が》
「江さんは長男のために訪日を計画していましたが、福原が関係書類の提出を拒否しているため、調整が難航しています。江さんは弁護士を通じて対応しているそうですが、その後、長男が台湾に帰ったかどうかはわかっていません」(前出・スポーツ紙記者)
子どもを巡る騒動は、中国でも報道されているという。
「夫婦で人気バラエティー番組に出演するなど、中国では“幸せな夫婦”というイメージがすごく強かったので、離婚やその後の騒動にすごく驚いています。愛ちゃんを応援している中国人は多いですよ。“こんなに素晴らしい女性が結婚生活に苦労するなんて”と同情されています」(現地在住の女性)
日本では福原を非難する声が多いだけに、にわかには信じがたいが、その背景には中国人ファンのこんな心理がある。
「福原さんは現役時代、卓球の『中国スーパーリーグ』で活躍していて、中国語でコミュニケーションをとることもできます。好感度も高かったので、そもそも台湾の卓球選手ではなく中国の男性と結婚してほしかったというのが、中国人ファンの本音。本来なら中国でもスキャンダルは許されませんが、ファンから望まれていなかった結婚だったので、“離婚してよかった”“われわれの愛ちゃんが戻ってきた”という状況なのです」(周さん、以下同)
そのため、むしろ江が批判されることが多いという。
「福原さんが2人の母親であることは間違いないし、母親がお子さんと生活する権利もある。なので、江さんが被害者面をして騒ぐのはおかしいという声もあります」
とはいえ、福原が子どもたちと暮らすことは、全面的に応援されているわけではないようだ。
《愛ちゃんは母親に適していない》
「“愛ちゃんが2人の子どもをきちんと育てられるのか?”“愛ちゃんは母親に適していないのではないか?”とも言われているのです」
中国のファンは数々のスキャンダルも“愛ちゃんだから”と大目に見ることが多いというが、なぜか“母親失格”の烙印を押されているというのだ。
「福原さんはテレビやイベントへの出演など、ビジネスに忙しいからですよ。今後、中国での活動に重きを置くとも見られているので、その点もどう影響するか……」
こうした状況が、現地のファンの間で議論を呼んでいるそう。
「中国のファンが、SNSで“親権は福原さんと江さんのどちらが持ったほうがいいか?”というアンケートをとっていました。福原さんは“金銭的余裕はあるけれど時間がない”、江さんは“金銭的余裕はないが時間がある”という状況なので、お子さんたちはどちらと暮らすにしても大変だと心配されています」
騒動の決着はいまだ見えそうもない。
まずは、日本と台湾で離れ離れになってしまったきょうだいの再会がかなうといいのだが……。