柏木由紀子(撮影/伊藤和幸)

「毎日のコーディネートを考えるのが苦手」「マンネリになりがち」という人は、女優の柏木由紀子(74)さんのSNSをチェックしてみよう。着こなし上手の柏木さんはいくつかルールを決めている。

最近は色のバランスを重視! 迷ったらラッキーカラーを

「基本的には、シンプルな組み合わせが好き。柄物より無地のお洋服が多いですね。その中に1点、こだわりを入れるように。アクセサリーやベルト、バッグだったりお洋服のデザインだったり、その日のこだわりを組み込んでいます。また、誰と会うか、どこに行くかなどのTPOも大事」(柏木さん、以下同)

 コーデを考えるときにもっとも大切にしているのは、色のバランスだ。

使う色は基本2色と決めています。毎日、スポーツ紙でラッキーカラーをチェックしているので、『今日は何着ようかな』と悩んだときは、ヒントにしています。ただ、持ち合わせがない色がラッキーカラーだった場合は、困ってしまうことも(笑)」

 そんな柏木さんだが、若いころはグレーや紺などのモノトーンがほとんどだった。今のほうがより「自由になっている」と感じることも。

「色物にチャレンジするようになったのは、むしろ最近です。そうしたら顔まわりがとっても明るくなることに気がつきました。今まで、赤や黄色はほとんど着てこなかったけれど、明るい色を身にまとうと気分も明るくなるので、どんな色もトライするようにしています」

 そのファッションセンスは幼いころに磨かれていた。

「私が子どものころは既製品の洋服が少なかったのよね。仕立ててもらうことも多かったので、海外の雑誌を見たり、自然と洋服に興味を持つように。銀座で喫茶店を経営していた母に連れられ“銀ブラ”を楽しんでいたことも影響していると思います。今でもお散歩ついでのウインドーショッピングで、流行りをチェックしていますよ」

秋の色合いが一番好き♪大好きなブーツを楽しむ

足元はブラウンのショートブーツ。ネックレスやイヤリングも同系色にしてまとまりを重視(撮影/伊藤和幸)

 秋の風景が好きな柏木さんは、ブラウンや深緑色、テラコッタなどの秋めいた色のアイテムがクローゼットに多いそう。特にキャメル色は昨年から飼い始めた愛犬・レアの毛色に似ているため、去年から急増した。

「色を合わせて、レアと“リンクコーデ”気分を味わえるのが、楽しみになりました。レザーアイテムも好き。夏の間にも購入したので、この秋にどんなコーディネートをするか思案中です。大好きなブーツが似合う季節になりましたが、今年はショート丈で少しボリュームのあるタイプに注目しています」

 愛犬とのお出かけでも、おしゃれの手は抜かない。

「犬を飼ってからパンツスタイルが増えましたね。犬用スリングにレアを入れて移動することも多いのですが、どうしてもおしゃれに見えないことも。スリングは2色持っていますが、日々、試行錯誤しています」

 自宅で洗える洋服を購入することが増え、ユニクロの白いパンツは重宝しているそうだ

体形&健康維持のためには食事と睡眠、歩くこと!

 選ぶアイテムは変化していても体形はほとんど変わっていない。40年前の洋服を着た姿をインスタで紹介して話題になったことも。

「もともと全体的な食事量は少なめなほうかもしれません。ただ、お野菜はたくさん食べ、豆乳にインスタントコーヒーを入れて飲んでいます。夜型なので寝る時間は遅いのですが、7~8時間の睡眠時間をキープしています」

 運動の習慣はないが、掃除が好きで家事や趣味のガーデニングで身体を動かす。1日1回は積極的に外へ出るのもルーティンに。

「レアを飼い始めてから、歩くことが増えたかな。昔からどこへ行くのも車だったのですが、今は毎日お散歩に行っています。旅行はあまり好きではないので、娘が見つけてくれた都内のカフェに一緒に行き、『ハワイみたいね』『パリっぽい』と話して旅行気分を味わうことに、最近はハマっています」

インスタでも人気犬レア君(1歳)ママと同じく好奇心旺盛な性格。おしゃれポイントは首輪とリード

若さの秘訣は暮らしぶりにも♪

野菜をたっぷりとる

サラダは毎食♪

「お野菜は大好きなので食事のときは多め。サラダは毎食とります。身体にいいと聞いた豆乳にインスタントコーヒーを入れて飲んでいます」

興味を持ったらチャレンジ!

ギターを弾く柏木由紀子(撮影/伊藤和幸)

 2年前からは書道のお稽古、3年前からはギターを習うように。「好奇心旺盛なので、なんにでも挑戦してみたくなります。どちらも、練習を重ねると上達が感じられて嬉しいんです!!

柏木由紀子さん流!おしゃれの3大セオリー

 インスタグラムやブログでも話題の柏木さんの私服をチェック!ファッションセオリーとともにご紹介。

その1. カラーは2色まで

「ごちゃついた印象にならないように、使う色は2色に収まるように考えます」。ラッキーカラーを取り入れることも。

ビビッドピンク×グレー

【ビビッドピンク×グレー】華やかなピンク色のアンサンブルもライトグレーのパンツと合わせて落ちついた印象に。パンツはユニクロ(撮影/伊藤和幸)

カフェオレ×白

【カフェオレ×白】優しいカフェラテカラーのワンピは、革小物と合わせてグラデーションカラーを楽しむ(撮影/伊藤和幸)
【ネイビー×薄ピンク】淡いピンクのパンツは、トップスとシューズをネイビーで引き締めてバランス良し(撮影/伊藤和幸)

その2. 小物やデザインでアクセントを

シンプルなだけでなく、どこか一点自分のこだわりを取り入れるようにしています」。おしゃれ初心者はアクセサリーやベルトで取り入れて。

アクセサリー、ベルト、サンダルをブラウンで統一し、小物が目立つスタイリングに(撮影/伊藤和幸)
洋服がシンプルなときは、インパクトのあるスカーフをプラス。クマ柄がかわいい♪(撮影/伊藤和幸)
袖部分のボリュームとヒラヒラと動きの出るスカートも落ち着いた色味なら上品に(撮影/伊藤和幸)
カジュアルなデニムスタイルも明るい黄色のトップスで華やかさをプラスできる(撮影/伊藤和幸)
鮮やかなブルーのニット×ユニクロのホワイトパンツ。スニーカーも白で合わせると脚長効果も抜群!!(撮影/伊藤和幸)

その3.明るい色を着る

 若い頃はモノトーンが好きだったけれど、年齢を重ねるにつれて明るい色を着るように。「娘たちに教えてもらい、ユニクロやGUで買うことも増えました

カラーボトムスをはくときは、トップスはモノトーンを合わせてさわやかに仕上げる。パンツはユナイテッドアローズで購入(撮影/伊藤和幸)

柏木由紀子さん
1947年生まれ。女優・タレント・歌手。娘2人と家族ユニット「ママエセフィーユ」を結成し、夫・坂本九さんの楽曲カバーを中心にコンサート活動を行う(コロナ禍のため現在休止中)。インスタグラム(@yukiko_kashiwagi)では、私服がとにかくおしゃれ!!と評判に。

<取材・文/鈴木晶子>