平均年齢25・4歳の“大人なジャニーズJr.”で結成された7人組グループTravis Japan(以下、トラジャ)が、世界デビューすることが発表された。
ロスにあるレコード会社から声が
「マイケル・ジャクソンやレディー・ガガとの仕事で有名な世界的振付師のトラヴィス・ペイン氏がオーディションを行い、'12年に結成。メンバーの卒業や加入を経て、'17年から現在の7人になりました。ダンスパフォーマンスには定評があり、今年3月から米・ロサンゼルスに無期限留学。共同生活を行いながらレッスンを積んでいました」(アイドル誌編集者)
滝沢秀明副社長が、
《(留学は)デビューを約束するものではない》
と発言したことで、彼らのデビューはまだ先になるのではと思われていた。実際、栄光をつかみ取った経緯も急転直下だったようだ。
「今年7月にアメリカのNBCネットワークで放送されている人気公開オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に、ジャニーズ初となる出演を果たしました。残念ながら準決勝で敗退したものの、彼らの一糸乱れぬパフォーマンスに会場の観客から大きな拍手が送られました。それを見た、ロスに本社を構えるレコード会社『キャピトル・レコード』の関係者から声がかかったそうです」(レコード会社関係者)
関係者の間では、ジャニーズの次のデビューは別グループが本命視されていた。
トラジャがジャニーズに与える影響
「9月11日から上演されている舞台『少年たち あの空を見上げて』でW主演を務めたHiHi Jetsと美 少年の同時デビューが本命視されていたので、正直驚きました。トラジャはメンバーの吉澤閑也さんが、7月に環境の変化に起因する適応障害のため一時活動休止をしていただけに、もう少しデビューは先になると思っていました」(前出・アイドル誌編集者)
思いがけないデビューで、周囲も急ピッチで今後の調整を行っている。
「事務所もしばらくは武者修行期間だと考えていただけに、今秋以降のスケジュールについて話し合いを進めています。そのためメンバーたちも、今後アメリカと日本どちらを拠点に活動するのか、まだ知らされていないみたいですね」(テレビ局関係者)
ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏は、デビューを勝ち取ったトラジャにこう期待を寄せる。
「所属タレントの海外進出は、先代の社長であるジャニー喜多川さんにとっても長年の夢でした。King & Princeなど最近は海外志向のグループも増えているだけに、トラジャが先陣を切ったことで、ジャニーズにいい影響を与えてくれそうです」
今後の活動についても聞いてみると、
「彼らはまだロスに留学中ですし、帰国時期も発表されていないため、しばらくは海外が活動拠点になると思います。まずは配信デビューで様子を見てから、日本でのCDデビューの時期などを決めるのでは」(霜田さん)
世界レベルの彼らなら活動拠点はどこでも大丈夫!
霜田明寛 文化系WEBマガジン『チェリー』編集長。ジャニーズに造詣が深く、テレビやラジオにも多数出演している。'19年には『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)を刊行