「大好きな浅草でお笑いのステージをやるのは念願だったんです。いろんな根回しをして(笑)、やっと実現することになりました」
還暦を過ぎてからYouTubeに挑戦したり、演芸場の舞台に立ったり、新しいことに積極的に挑戦してきた山田邦子さん(62)。今回は、モノマネ界の実力者や大の仲良しである瀬川瑛子さんたちとのステージ『ザ・山田邦子カーニバル!!!』 を企画&プロデュース。自らも出演して、楽しいショウを繰り広げる。
「どうしてもコウメ太夫と……」
「私自身が見てお腹抱えて笑っちゃったような楽しい人たちばかりに集まっていただきました。生で見たら、さらに面白いですよ」
特別ゲストとして、長唄の師匠・杵屋勝之弥さん率いる社中も出演。実は邦子さん、長年三味線と唄の稽古を積み、2019年には長唄の名取にもなった。
その縁もあって、長唄を教わった師匠に、本来は格式のある場でないと見られないような伝統芸を、今回のステージで披露してもらうように、頼みこんだのだ。
「無理言って、本当は40分ぐらいある曲を数分の演奏でお願いすることになっています。演奏はちゃんと聴いていただきたいのですが、割とコントなどでも使われるお馴染みの曲なので、どうしてもコウメ太夫と絡めたくて……。初めて長唄を聞かれる方も、お楽しみいただけると思います。せっかく名取にまでなったのに、今回ふざけすぎて、師匠から破門されないか心配(笑)」
今がいちばん面白い
どんなサプライズになるかは、見てのお楽しみ、ということで。
「他にもどうふざけるか、出演者とも相談しながらいろいろ企画を練っています。私自身もゴルゴ13のメイクしてモノマネしようかとか、アイディアを考え出すと止まらなくて。生の舞台はスベると、死にたくなるほどつらいし(笑)、プロデュースの立場は責任もあって大変ですけど、目の前のお客さんに笑ってもらったときは、快感ですから。私自身、楽しみでたまらない。みなさんに笑顔になってもらえるようなステージにしたいと思います」
デビューから42年。人を楽しませるためのエネルギーは今もみなぎっている。
「年をとって、思ったように身体が動かないとか、覚えが悪くなったとかありますけどね。若いときに戻りたいとは思わない。だって、今がいちばん面白いから。たぶん明日はもっと面白いとワクワクしながら生きています」
【ライブ概要】
ザ・山田邦子カーニバル!!!
10月14日(金) 浅草公会堂 15時開演
出演/瀬川瑛子、角川博、堺すすむ、ノブ&フッキー、みはる、古賀シュウ、松坂ゆうき
特別出演/杵屋勝之弥社中
問合せ/03-3355-3553(アイエス)