9年前、美魔女コンテストに出場したときと変わらぬ体形をキープしている、大野みどりさん。街中では今も、年齢不詳の後ろ姿を見た男性にナンパされることも多い。
その若さとキレイの秘訣はコロナ禍でも続けていた“おうちトレーニング”にある。
ながら習慣を中心に体形をキープ
「毎日、少しずつ運動をしておくだけでも、身体は変わっていきますよ。私は日常生活の中のシチュエーションごとに、することを決めています。運動嫌いな人にこそおすすめしたいですね」(大野さん、以下同)
5年前から人気パーソナルトレーナー渡部龍哉さんのスタジオに通ったことで、身体づくりにさらに興味がわき、ダイエットインストラクターの資格を取得したそう。
「渡部さんは全身の骨や筋肉の構造まで考えていらしたので、体幹や姿勢が大事なのだと思うように。体幹が弱いと姿勢も悪くなり、ぽっこりお腹になってしまいますし」
現在は、主に体幹を意識しながら運動を続けている。
「朝は起き上がる前に、お尻とお腹を引き締める運動をしています。最後はグーッと伸びをして、凝り固まった筋肉をリセットさせます」
午前中に行う皿洗いや掃除機がけなどの家事も“ながらトレーニング”にしている。
「事前に5本指ソックスを履き、腹筋を意識するため、お腹にラップを巻きます。15分のタイマーとノリのいい音楽をかけながら、つま先立ちのまま家事をやり続けるんです」
終わってラップを外すと、汗が流れ出るとか。
「時間を区切ることで家事と運動、両方を効率的にできて一石二鳥。いつもの家事がより楽しくなるんです」
座ったり、立っているときは、へそから指3本下にあるツボ「丹田」を意識している。
「丹田を意識するとインナーマッスルの『腹筋群』がしっかり働き、体軸が安定します。シニア世代になると体幹が弱ってくるので、特に意識するといいですよ」
歩くときは天井から糸で頭の先をつられているイメージを持っているそう。
「このときも丹田を意識できるとベスト。体幹が安定して骨盤も立つので、歩き方も美しく見えますよ」
食は健康の源、栄養素を意識して
「10代と30代のときに計7か月間、肝臓病で入院。更年期には毎日激しい頭痛に悩まされ、還暦を機に体質改善を決意。食生活を変えました」
毎日、タンパク質、食物繊維、発酵食品は欠かさない。
「タンパク質は作り置きの鶏ハムや手羽先の煮物からとるようにしています。毎日食べているのはヨーグルト、トマト、卵2個です」
反対に、加工食品に含まれる添加物の「亜硝酸ナトリウム」や「トランス脂肪酸」はとらないように注意している。
「朝食と夕食は少なめにし、昼食はそのとき食べたいものを好きなだけ食べます。夕食は白米を玄米や16穀米にかえて糖質オフ。基本、おかず中心の献立にしています」
取材・文/宇野美貴子 撮影/山田智絵