A.B.C-Z(撮影/北村史成)

 A.B.C-Zが25日、横浜・ぴあアリーナMMで全国ツアーの神奈川公演を開催。デビュー10周年を祝うコンサートで、一糸乱れぬアクロバティックなダンスなどを全力パフォーマンス。10周年でも変わらない、メンバーの友情を感じるライブレポートをお届けします!

塚田の“アレ”がハミ出しちゃった!?

「突然ですが、ある人からビデオメッセージが届いています」

 とリーダーの塚田僚一 。映し出された画面には塚田扮する老女が。その名も美しい婆さんと書く“美婆さん”に会場は爆笑の渦だ。『VIVA You達!!』の曲がはじまり、ステージに登場した美婆さんが着物を脱ぎ棄てると、中からは葉っぱ(美葉)でできたセクシービキニが!

 最後はステージ上からバク宙で跳び下り見事に着地し正座してお礼をしたが、メンバーからは「見えてる」「見えてます」の声。激しい動きでビキニがズレて、塚ちゃんの乳首がハミ出していたみたい……。

塚田扮する老女“美婆さん”に会場は爆笑の渦(撮影/北村史成)

 そんなひと幕もあったデビュー10周年全国ツアー最終日。

 MCでは昨夜の夕食の話。戸塚祥太は「ステーキを買って焼いて、あと生マッシュルーム」。塚田は「ケータリングのお弁当とサラダチキン」。ここで橋本良亮が、「ケータリングのお弁当と自分で作った角煮とマグロのカマとオーガニッククッキー3枚とレアチーズケーキとキャロットケーキ」。驚くメンバーに「明日2公演だしエネルギーつけとこうと思って」と言い訳。

 さらに五関晃一は「シナモンロールの上に生クリームかけて食べて。そのあと、甘さ控えめのチョコレートケーキみたいなやつにシナモンロールの上の生クリームをちょっと足して、ミルクティー」と話し、河合郁人が「それ、ごはん?」とツッコミ。

 そんな河合の夕食は「トマトスープとブロッコリーにサーモンの刺身」。すかざず橋本が「全部脂肪を分解してくれるやつだね。よかったね」。

 大黒摩季が作詞作曲のニューシングル『#IMA』もサプライズ発表。振り付け担当の五関は、「バラードだけど踊りたいというリクエストで、この曲でこんなに踊るかというギリギリを攻めました」。

 さらに、大黒からメッセージをもらっていたことを明かし、「うれしかったのは、“今は変えられないけど、心が変えられれば目線が変わる。目線が変われば未来も変えられる”っていうメッセージをいただきまして、すごくグッときました」と塚田。

 アンコール含めて全38曲。最後に戸塚がTシャツを脱いで、ファンに向かって投げ入れる。

「いつでも、どんなときでも、自分のことを差し置いてでも俺たちのことを応援してくれてありがとう!」

大切な人に伝えたい、5人からの「ありがとう」

 本編ラスト前のあいさつでは、5人からファンやスタッフ、そしてA.B.C-Zをつくった“あの人”に感謝のメッセージを伝えた。

橋本「本日は本当にありがとうございました。みなさまのおかげで僕たちA.B.C-Z全員、10周年ツアーでここまで来ることができました。僕、橋本良亮は悔しいことに初日の熊本公演とその次の広島公演、コロナで残念ながら出ることができませんでした。本当に今でも、たぶんずっと死ぬまで後悔してると思ってます。

 そんななかでまた、コロナじゃない、台風というものが来て、名古屋公演夜の公演が中止になりました。本当に俺、運がないなとそのときに思ってました。でもね、中止じゃないんで。絶対に名古屋も熊本も広島もこの五人で改めて公演をやりたいなって思ってますんで、そのときはみなさんと一緒に楽しみたいなって思ってます。早いですね。

 もう今日、夜イチ(このあとの夜の1公演)で終わりです。もっとやりたい。やりたいけどね。(ファンから大きな拍手) まあでも絶対に今年だけじゃなく、来年も再来年も絶対にあると信じて一生懸命これからも頑張っていくんで、これからも応援よろしくお願いします

五関「元気?(拍手で答える観客) ぜんぜん、まだまだはしゃげる?(また拍手) ああいいな、ちょうだい(笑)。冗談抜きにね、ここまで10年、デビュー10年ですけど、言っちゃうとデビュー前から、それくらいみなさまの笑顔と声援と応援を活力に、とにかくがむしゃらに走ってきました。

 いま、はじめてちょうだいっていったけど、今まで勝手にもらってました。すみません。みなさんから元気いただいてました。でも、みんなも全然、僕たちA.B.C-Zに甘えちゃってください。なんかつらいなとか、いつもこんなこといやだなとか、そんなことがあるときは僕たちA.B.C-Zにどっぷりつかっていただいて、どんどんマイナス思考を吹き飛ばして、すてきな笑顔で毎日を過ごしていただきたいなと思います。

 いままで10年、デビューからずっと、デビュー前から考えたら10何年、勝手にみなさんの元気を吸い取ってきたので、みなさんも勝手に吸い取ってください。こういう時間を利用して僕たちからパワー吸い取ってください。それでも枯渇しませんから、僕たちは。それで元気で、こういう時間をまた過ごしましょう。それではまた」

アンコール含めて全38曲を歌い切ったA.B.C-Z(撮影/北村史成)

塚田「塚田僚一です。今日はありがとう! 今回は10周年を記念したコンサートっていうことで、ファンのみなさんはそれぞれ違うと思うけど今日こうやってコンサートができて楽しめたっていうのが一番だなって思ってます。

 10周年だけどその前から一緒だったり、デビューのタイミングだったり、最近知ってファンになった人たちっていうのもいると思うんだけど、これからもどんどん絆を深めあって、こういう楽しい場っていうので一緒になって、すてきな思い出を作れたらなって思います。今日はありがとう」

戸塚「戸塚祥太です。今日はありがとう。ずっとずっと、ありがとうね。拍手もいっぱいくれて。いつもみんなが声に出してくれてたその気持ちが拍手に乗っかってるっていうこと、すごく伝わってます。本当にありがとう。

 もちろんずっとありがとうの気持ちでステージに立ってきました。みんなに対するありがとうの気持ち、たくさんあります。もうマシマシでしたから。ありがとうの全部のせでしたから、胃もたれしてるんじゃないかなってぐらいかもしれませんけど、僕たちにとってもファンの人ももちろんそうですけど、ありがとうを伝えたい人、大切な人、いるんで、その人今日は来てないけど、今日は来られなかったけど、名前を呼びたいと思います。

 ジャニーさーん、A.B.C-Z作ってくれてありがとう。10周年のコンサートは最高の景色を見させてもらってます。メリーさん、僕たちのことをいつも見守ってくれてて、ありがとうございます。こんなにすてきなファンの方々、身近なスタッフのみんな、関係者のみなさま、すてきな人たちに、本当に人に恵まれてここまで来ました。

 ありがとうっていう言葉、その意味を深くかみしめる。そんな期間です。ありがとうってめっちゃ言ってます。もしかしたら過去に言いそびれた分のありがとうも今言ってます。そして、未来に言うかもしれないありがとうを前借りして、もしかしたらその未来のときに言えないかもしれないから、今言っておきます。ありがとう、ありがとう。本当にどうもありがとう。今日A.B.C-Zに会いに来てくれて本当にどうもありがとうございました」

河合「河合郁人です。みなさん楽しんでいただけましたか。ホールツアーをやって、こうやってぴあアリーナで、アリーナサイズで久々にこうやってみなさんに囲まれて本当に幸せを感じています。そして、無敵になった気持ちになります。

 ファンのみなさん、関係者のみなさんも、わざわざ僕たちを見にここまで足を運んでくださり本当にありがとうございます。スタッフのみなさんにもたくさん、10年、それ以上お世話になっている方がいます。その方々のためにも、といいますか、これはもうひとつの礼儀と言いますか、ずっとステージに立ち続けてみなさまにパワーをこれからも与えていきたいと思います。

 そしてみなさんも僕たちにパワーをたくさん飛ばしてください。今日、会場に来られなかった方も、きっと日本全国から僕たちにたくさんパワーを送ってくださってると思います。そして15年、20年と、共に歩んでいきましょう。ありがとうございました」