《5年間出演した、ヒロシの『迷宮グルメ異郷の駅前食堂』は終了です。日本一面白い番組にしたく、無茶な撮影でも我慢してました。でも限界が来たので辞める決断をしました。過酷な海外ロケを共にしてくれた現場のスタッフは戦友です》
9月22日、お笑いタレントのヒロシが自身のツイッターで出演番組の降板を発表した。
「'18年4月にBS朝日で始まった『迷宮グルメ~』は、世界中を鉄道で巡り、途中下車した駅で地元の人に愛される食堂を探すというコンセプトの旅番組です」(テレビ誌ライター)
BSではあるものの“隠れた名番組”として人気が高かった。
「片言の英語で外国人とコミュニケーションを取ったり、グルメ番組なのに“まずい”と本音を漏らしたり。ヒロシさんの人柄と体当たりの海外ロケが売りでした。この2年半は、コロナ禍の影響で国内のみでしたが、根強いファンがついていました」(同・テレビ誌ライター)
ヒロシはなぜ降板したのか
10月4日の放送からは、2代目の“旅人”としてスギちゃんが就任。
「全世界の全駅を訪ねたい。世界3周ぐらいしたい」
そう意気込みを語ったものの、初回放送後には、
《スギちゃんには良い印象しかないけど迷宮グルメはヒロシがよかったな》
《ヒロシでないならもう見なくていいや》
と、視聴者からの逆風にさらされてしまった。
ヒロシはなぜ降板することになってしまったのか。現場スタッフとは良好な関係を築いていたようだが、どうやら上層部との間にすきま風が吹いていたという。
“天狗になってしまった”と揶揄するスタッフも
「今年8月、別のレギュラー番組のプロデューサーが頻繁に現場に来てくれると明かしたうえで、“迷宮グルメは1度も来てくれない”と、不満をツイート。現場と上層部の温度感の差を匂わせていました。ただ、かつては同番組のプロデューサーを“神”と評し、4人という少数精鋭の撮影部隊を絶賛していたことも。《日本国民全員に観てもらいたい》《クギ付けにさせる自信ある》と語るほど、思い入れの強い番組でした」(前出・テレビ誌ライター)
立つ鳥跡を濁さず─とはいかなかった引き際について、番組スタッフからも怒りの声が上がっている。
「ヒロシさんありきで始めたぶん、ショックは大きかったです。所属事務所からの独立や、ソロキャンプ動画が人気を博したYouTubeでの活動を経て“天狗になってしまった”と揶揄する人も。“一発屋”という切り口で扱われることが多かったテレビに対しては、以前から斜に構えていましたが、仕事がコンスタントに入るようになってからは、不満を言う機会が増えました」(テレビ局関係者)
視聴者から惜しむ声が上がる中、ヒロシ本人も少なからず番組への未練はあるようだ。
最終回の収録が行われた山形県南陽市にある『かあちゃんの店 森谷酒や』の店主は、撮影時の様子を振り返る。
「チームの一体感が伝わり、最後とは思えない和やかな雰囲気でした。ヒロシさんは、“今日で撮影は終わるけど、すごく楽しいから別れたくない”って、話していました」
ヒロシです……。“激怒ツイート”はしたけれど、本当は辞めたくないとです……。